キミと行く。
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「貴方も"国"の方ですか?」
と尋ねた。
確かに驚いていた。
何故かリンネは只の人間よりも"国"との方が出合いが多い。
半分は直感で、半分は自信だった。
リンネには少しの期待もある。
この人が"国"であったら
嬉しいな、と期待を持って返事を待った。
だが、男の答えは
「俺が"国"だぁなんて
そんな偉いもんではないぜ?」
違った。
リンネは「あれ?」と思うのだ。
じゃあこの胸に沸き上がる様な嬉しさは?
耀と住んでいた時に感じ、ローマと初めて会った時にも感じた。
"国"である彼らと出合い過ごすと感じる嬉しさと同じモノを感じているのに
「さっきも言っただろい?俺はここらじゃ身分の低い雇われ兵士でね
名前自体持ってないんでい」
だから名前を訊かれて困った、と彼は言う。
そんな理由にリンネは少し罪悪感を感じる。
「その顔、名前を訊くんじゃなかったって顔だ」
むにっと両頬を手袋をした男に掴まれた。
「痛い痛い」と抵抗するが男は聞かず面白い顔だと笑う。
聞き覚えある笑い声だ。
抵抗しつつも思案する。
そしてピーンときた。
「貴方、私がここに入るとき笑った人ですね!」
ずばり、と言えば男は
「おお、バレちまったか」
と反省も謝りもなく、笑うのだ。
リンネはそんな男の態度に腹を立てる。
「私、凄く
すっごく!
恥ずかしかったんですからね」
抵抗を止めて、今度はリンネが反撃に出た。
ぽかぽかと擬音が聴こえてきそうな弱い反撃に「悪かった悪かった」と笑い、謝る男。
「お嬢ちゃんはそれぐらい元気な方が良いぜ。あんな泣きそうな顔は似合わねぇ」
男の胸板を殴っていた腕を掴み男は言う。
仮面を通して男の真っ直ぐな瞳が見つめている。
「一体、何があんたを悲しませたんだい」
男に言われ、思い出す。
現実逃避をして忘れていたこれからの事。
「・・・フランスさんとスペインさんが」
忘れていたい
(だが、忘れてはいられないこれからの事)
と尋ねた。
確かに驚いていた。
何故かリンネは只の人間よりも"国"との方が出合いが多い。
半分は直感で、半分は自信だった。
リンネには少しの期待もある。
この人が"国"であったら
嬉しいな、と期待を持って返事を待った。
だが、男の答えは
「俺が"国"だぁなんて
そんな偉いもんではないぜ?」
違った。
リンネは「あれ?」と思うのだ。
じゃあこの胸に沸き上がる様な嬉しさは?
耀と住んでいた時に感じ、ローマと初めて会った時にも感じた。
"国"である彼らと出合い過ごすと感じる嬉しさと同じモノを感じているのに
「さっきも言っただろい?俺はここらじゃ身分の低い雇われ兵士でね
名前自体持ってないんでい」
だから名前を訊かれて困った、と彼は言う。
そんな理由にリンネは少し罪悪感を感じる。
「その顔、名前を訊くんじゃなかったって顔だ」
むにっと両頬を手袋をした男に掴まれた。
「痛い痛い」と抵抗するが男は聞かず面白い顔だと笑う。
聞き覚えある笑い声だ。
抵抗しつつも思案する。
そしてピーンときた。
「貴方、私がここに入るとき笑った人ですね!」
ずばり、と言えば男は
「おお、バレちまったか」
と反省も謝りもなく、笑うのだ。
リンネはそんな男の態度に腹を立てる。
「私、凄く
すっごく!
恥ずかしかったんですからね」
抵抗を止めて、今度はリンネが反撃に出た。
ぽかぽかと擬音が聴こえてきそうな弱い反撃に「悪かった悪かった」と笑い、謝る男。
「お嬢ちゃんはそれぐらい元気な方が良いぜ。あんな泣きそうな顔は似合わねぇ」
男の胸板を殴っていた腕を掴み男は言う。
仮面を通して男の真っ直ぐな瞳が見つめている。
「一体、何があんたを悲しませたんだい」
男に言われ、思い出す。
現実逃避をして忘れていたこれからの事。
「・・・フランスさんとスペインさんが」
忘れていたい
(だが、忘れてはいられないこれからの事)