キミと行く。
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夜道にうっすら浮かぶ様に見える建物。
あれが宴の会場だとローマさんは囁く。
建物が大きくなるにつれて鎧を身に付けた男達がそこらじゅうに立っている。
きつく睨みつける様な目線で自分達を見る男達にリンネの足取りは徐々におかしくなっていく。
「おい、リンネ。足と腕、同じ方が前に出てるぞー」
「え、あれ?えっと・・・」
ローマに指摘され、リンネは慌てて直そうとするのだが焦っているせいか上手く直らない。
リンネは一度止まって直そうとしたが、「帝国、」と着飾った女が現れそのまま席へと案内される事に
リンネはおかしな歩きを直す事も出来ず会場を歩く羽目になった。
ちょうどその時だ。
こちらを見る視線と笑い吹き出した音。
リンネはそれらを感じ、聞き取り、頬を染めた。
「宴なんだからそんな緊張しなくて良いんだ」
「はい」
笑われた・・・笑われた・・・と俯き落ち込むリンネの頭をローマは優しく撫でる。
「俺はちょっくら上司の所に行ってくるからな」
「あ、はい」
上司とは皇帝さんの事であろう。
ローマの背中を見送っていれば、前にどっかりと座る小さな子供が見えた。
まさかあんな子供が?いやまさかとリンネは眺めているとローマは子供の前で膝をついている。
ぽかんと口を開け、驚いていると周りはローマが現れた事にざわめきだした。
『珍しい。帝国が宴に参加しているぞ』
『今に始まった事ではないさ。あの幼帝が玉座についてからはよく参加している』
『帝国と呼ばれるのは伊達ではないか』
『確かに彼が側にいれば誰も手を出せまい』
『国が皇帝を守るとは何とも泣ける話だ』
「・・・飲み物は?」
「えっと連れがいるので」
でしたら、と給仕の者が酒が入った壺をリンネに渡す。
リンネは会場の雰囲気に落ち着く事が出来ず壺に入った葡萄酒を眺めていた。
ローマはまだ皇帝と喋っている。
周りはその様子を皮肉る様に馬鹿にするかの様に話していて
リンネは思わず手で耳を塞ぐ。
「お嬢さん」
肩を叩かれリンネは振り向く。
振り向いた先には優しげな笑みを浮かべる青年。
「あの、私に何か?」
「いえ、気分が悪そうに見えたので
実は私も会場の雰囲気に酔ってしまって・・・宜しかったら一緒に外へ出てみませんか」
「でも連れが・・・」
「貴女のお連れには私の部下が言っておきます」
だから、と差し出される手。
リンネはその手を見つめ、皇帝と話すローマを見る。
「すみません。やはり私は連れを待ってますので」
お気遣いありがとうございます、とリンネは頭を下げた。
リンネの断りの言葉に青年は小さく舌打ちをするとリンネの腕を強く握る。
「私が来いと言っているんだ。それを断るのか」
突然口調の変わった青年にリンネは驚く。
怯え、動きが鈍ったリンネの腕を強く引っ張ると立ち上がらせる。
「あ、あの、本当に」
「黙れ。私に口答えするな」
「女を口説くのにそれはないんじゃあないのかい」
見たことない衣装、訛った言葉に
「仮面・・・?」
急変ですよ。
(きっとキレやすい年頃なんだ)
あれが宴の会場だとローマさんは囁く。
建物が大きくなるにつれて鎧を身に付けた男達がそこらじゅうに立っている。
きつく睨みつける様な目線で自分達を見る男達にリンネの足取りは徐々におかしくなっていく。
「おい、リンネ。足と腕、同じ方が前に出てるぞー」
「え、あれ?えっと・・・」
ローマに指摘され、リンネは慌てて直そうとするのだが焦っているせいか上手く直らない。
リンネは一度止まって直そうとしたが、「帝国、」と着飾った女が現れそのまま席へと案内される事に
リンネはおかしな歩きを直す事も出来ず会場を歩く羽目になった。
ちょうどその時だ。
こちらを見る視線と笑い吹き出した音。
リンネはそれらを感じ、聞き取り、頬を染めた。
「宴なんだからそんな緊張しなくて良いんだ」
「はい」
笑われた・・・笑われた・・・と俯き落ち込むリンネの頭をローマは優しく撫でる。
「俺はちょっくら上司の所に行ってくるからな」
「あ、はい」
上司とは皇帝さんの事であろう。
ローマの背中を見送っていれば、前にどっかりと座る小さな子供が見えた。
まさかあんな子供が?いやまさかとリンネは眺めているとローマは子供の前で膝をついている。
ぽかんと口を開け、驚いていると周りはローマが現れた事にざわめきだした。
『珍しい。帝国が宴に参加しているぞ』
『今に始まった事ではないさ。あの幼帝が玉座についてからはよく参加している』
『帝国と呼ばれるのは伊達ではないか』
『確かに彼が側にいれば誰も手を出せまい』
『国が皇帝を守るとは何とも泣ける話だ』
「・・・飲み物は?」
「えっと連れがいるので」
でしたら、と給仕の者が酒が入った壺をリンネに渡す。
リンネは会場の雰囲気に落ち着く事が出来ず壺に入った葡萄酒を眺めていた。
ローマはまだ皇帝と喋っている。
周りはその様子を皮肉る様に馬鹿にするかの様に話していて
リンネは思わず手で耳を塞ぐ。
「お嬢さん」
肩を叩かれリンネは振り向く。
振り向いた先には優しげな笑みを浮かべる青年。
「あの、私に何か?」
「いえ、気分が悪そうに見えたので
実は私も会場の雰囲気に酔ってしまって・・・宜しかったら一緒に外へ出てみませんか」
「でも連れが・・・」
「貴女のお連れには私の部下が言っておきます」
だから、と差し出される手。
リンネはその手を見つめ、皇帝と話すローマを見る。
「すみません。やはり私は連れを待ってますので」
お気遣いありがとうございます、とリンネは頭を下げた。
リンネの断りの言葉に青年は小さく舌打ちをするとリンネの腕を強く握る。
「私が来いと言っているんだ。それを断るのか」
突然口調の変わった青年にリンネは驚く。
怯え、動きが鈍ったリンネの腕を強く引っ張ると立ち上がらせる。
「あ、あの、本当に」
「黙れ。私に口答えするな」
「女を口説くのにそれはないんじゃあないのかい」
見たことない衣装、訛った言葉に
「仮面・・・?」
急変ですよ。
(きっとキレやすい年頃なんだ)