キミと行く。
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フランスにあんだけ言われたのに俺は台所の扉の前に立っていた。
台所には何人おるのか多くの気配がする。
『・・・もう嫌です』
リンネ姉ちゃんの声も聞こえ、さっきの叫び声がリンネ姉ちゃんのやという確信を得た。
中で何をやっているのか、気になるスペインが扉へと手を伸ばすと触れる前に扉は開いた。
開けたのは見知らぬ女達。
「あら、」
こんにちはと先頭の女が頭を下げる。
「では、帝国。お客もいらっしゃったので私達は失礼します」
「おお悪かったな。急に呼び出して」
「今日はとても楽しかったですよ。ありがとうございました」
女達はぞろぞろと出ていく。
背筋を伸ばし、凛とした顔で出ていく女達。
彼女達を見送る為にか扉から顔を出すローマとスペインは目があった。
「スペイン、何やってんだ?そんなとこで」
「あ、あ~ちょっと喉が渇いて」
我ながら苦しい言い訳だと思うが、じいさんは「そうか」とあっさり台所へと俺を通す。
「おい、リンネ。スペインがお前の叫び声聞いて様子見にきたぞ~」
「って、分かっとったんかい!」
「・・・!スペインさん?」
台所の隅から声が聞こえて、見れば
「むっちゃ綺麗やん!」
興奮した様子で自分に向かってくるスペインに「あ・・・う・・・」と俯き気味に声を漏らす。
いつもなら服に隠れる象牙色の肌はリンネの雰囲気を壊さない程度に露出されていて、首には慎ましくも主張する宝石を使ったネックレス。
すらりと伸びる腕には金のブレスレット。
顔には化粧が施され、紅を落とした唇は甘い果実のよう。
昼間とは違うリンネの雰囲気にスペインは興奮が治まると見惚れていた。
褐色の肌に赤みが宿る。
「本当、無茶苦茶綺麗やわ」
普段の姿を見慣れているからこそ、思うものがある。
「な、スペインもこう言ってるだろ?もっと自信持っていいんだぞー」
「でも、私やっぱり」
恥ずかしい、と漏らすリンネの髪にローマは手を伸ばす。
ひとふさ優しく手にとり、軽くキスすると女達がリンネの髪を鋤くさいに使ったのだろう、花の香りがした。
この香りの花はなんだったか
「リンネはすっごく綺麗だ。どの女達にも負けないくらいな」
どんな口説き文句だと、呆れていれば側にいたがリンネは嬉しげに頬を緩めていた。
「女性との付き合いが多いローマさんにそこまで言われちゃうと嫌でも自信がつきますね」
リンネが手を出すとローマはその手を掴み、リンネを立ち上がらせた。
そのただ立つだけの動作を目の前で二人が演じると、まるで恋人同士が甘い時を過ごす一部にも見えてスペインは砂を吐き出したくなる。
「そういえばどっか行くん?」
リンネがこんなにも着飾っているのからどこかに行くのだろう。
確信を持つスペインは尋ねる。
「ああ、上司主催の宴にな。飯は用意してあるから食って大人しく寝ろよ」
「フランス達にこの事は」
「黙っとけよ。土産買ってくるから」
ちゃっかり土産の約束をしてスペインはローマに「いってらっしゃい」と言った。
着飾って
(さあ、行きましょうか?お嬢さん)
(なにやってるんですかローマさん)
(いや、何となく)
台所には何人おるのか多くの気配がする。
『・・・もう嫌です』
リンネ姉ちゃんの声も聞こえ、さっきの叫び声がリンネ姉ちゃんのやという確信を得た。
中で何をやっているのか、気になるスペインが扉へと手を伸ばすと触れる前に扉は開いた。
開けたのは見知らぬ女達。
「あら、」
こんにちはと先頭の女が頭を下げる。
「では、帝国。お客もいらっしゃったので私達は失礼します」
「おお悪かったな。急に呼び出して」
「今日はとても楽しかったですよ。ありがとうございました」
女達はぞろぞろと出ていく。
背筋を伸ばし、凛とした顔で出ていく女達。
彼女達を見送る為にか扉から顔を出すローマとスペインは目があった。
「スペイン、何やってんだ?そんなとこで」
「あ、あ~ちょっと喉が渇いて」
我ながら苦しい言い訳だと思うが、じいさんは「そうか」とあっさり台所へと俺を通す。
「おい、リンネ。スペインがお前の叫び声聞いて様子見にきたぞ~」
「って、分かっとったんかい!」
「・・・!スペインさん?」
台所の隅から声が聞こえて、見れば
「むっちゃ綺麗やん!」
興奮した様子で自分に向かってくるスペインに「あ・・・う・・・」と俯き気味に声を漏らす。
いつもなら服に隠れる象牙色の肌はリンネの雰囲気を壊さない程度に露出されていて、首には慎ましくも主張する宝石を使ったネックレス。
すらりと伸びる腕には金のブレスレット。
顔には化粧が施され、紅を落とした唇は甘い果実のよう。
昼間とは違うリンネの雰囲気にスペインは興奮が治まると見惚れていた。
褐色の肌に赤みが宿る。
「本当、無茶苦茶綺麗やわ」
普段の姿を見慣れているからこそ、思うものがある。
「な、スペインもこう言ってるだろ?もっと自信持っていいんだぞー」
「でも、私やっぱり」
恥ずかしい、と漏らすリンネの髪にローマは手を伸ばす。
ひとふさ優しく手にとり、軽くキスすると女達がリンネの髪を鋤くさいに使ったのだろう、花の香りがした。
この香りの花はなんだったか
「リンネはすっごく綺麗だ。どの女達にも負けないくらいな」
どんな口説き文句だと、呆れていれば側にいたがリンネは嬉しげに頬を緩めていた。
「女性との付き合いが多いローマさんにそこまで言われちゃうと嫌でも自信がつきますね」
リンネが手を出すとローマはその手を掴み、リンネを立ち上がらせた。
そのただ立つだけの動作を目の前で二人が演じると、まるで恋人同士が甘い時を過ごす一部にも見えてスペインは砂を吐き出したくなる。
「そういえばどっか行くん?」
リンネがこんなにも着飾っているのからどこかに行くのだろう。
確信を持つスペインは尋ねる。
「ああ、上司主催の宴にな。飯は用意してあるから食って大人しく寝ろよ」
「フランス達にこの事は」
「黙っとけよ。土産買ってくるから」
ちゃっかり土産の約束をしてスペインはローマに「いってらっしゃい」と言った。
着飾って
(さあ、行きましょうか?お嬢さん)
(なにやってるんですかローマさん)
(いや、何となく)