キミと行く。
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気付いたら咲くのを楽しみにしていた花の蕾が開き、満開に咲いていた。
山の向こうへ帰るのを急いでいた夕日がいつの間にかゆっくりと山の向こうへ帰っていく。
もしかしたら寝ているのが長かったのか
そう思ってしまうほど地味で、でも目につく変化がリンネの周りで起こっていた。
「あの日に似てる」
リンネは空を見上げ呟く。
燿が都に行っていて居なかった時と同じ、何かが起こりそうな嫌な予感。
「リンネお姉さーん」
とてとてと可愛らしい効果音と共にヴェネチアーノがやってきてリンネにくっつく。
「どうしたの?ヴェネチアーノちゃん」
「えっとね、えっとね・・・
何だっけ?」
笑い、尋ねてくるヴェネチアーノにリンネは苦笑いを浮かべた。
私に聞かれても困ると
「じいさんが呼んでる」
ヴェネチアーノがやってきた方向からロマーノがやってきた。
「私を?」
「うん。ていうかフランス兄ちゃんやスペイン兄ちゃんも呼ばれてるー」
そうだ、そうだったとヴェネチアーノは陽気に喋る。
へーみんな呼ばれてるんだとリンネが視線を反らした間にロマーノがヴェネチアーノを小突いた。
「兄ちゃん痛いよー!」
「伝言ぐらいちゃんと覚えとけよ」
「だからって叩く事ないじゃないですか」
仕返しです!とヴェネチアーノはロマーノをポカッと殴った。
それをまたロマーノがやり返し、ヴェネチアーノもやり返す。
やってやられてまたやって、そんな不毛な殴り合いにリンネが気付いたのはそのすぐ後だ。
ぽかぽかと微笑ましい殴り合いに、リンネはロマーノとヴェネチアーノの服を握り、体を持ち上げ、突然浮いた自分達の体に驚いてか、「うおー」と声を上げる。
「喧嘩はいつも駄目って言ってるでしょ」
リンネに持ち上げられた二人は顔を俯きにして上げようとしない。
「だって兄ちゃんが先に・・・」
「お前が伝言を伝えないからだろ」
「はい、はい。分かったから言い争いは止めようね」
自分は悪くないと互いに主張する姿にリンネは呆れ、ため息をつく。
「ヴェネチアーノちゃん、叩かれて痛かったかもしれないけど
だからって相手にやり返すのは駄目よ。それじゃあ叩いた相手と一緒でしょ?」
お姉さんの言ってる事分かる?と尋ねれば「はい」と小さな声で帰ってくる。
そんなヴェネチアーノに「良い子だね」と笑いかけ、空になった洗濯籠の中へと下ろす。
「ロマーノ君も無闇に人を叩いたりしちゃ駄目
ロマーノ君だって人に殴られたりするのは嫌でしょ」
リンネが分かるかなと尋ねるより先にロマーノは無言で頷き、ロマーノも籠の中へと下ろした。
さて、ローマさんの所に行こうかなんて考えてると下から二人が謝り合う声が聞こえる。
「二人共仲直りできたみたいだし行こっか」
そう言ってリンネは二人が入った籠を持ち上げローマの所へ向かった。
喧嘩両成敗。
(仲良しが一番!)
山の向こうへ帰るのを急いでいた夕日がいつの間にかゆっくりと山の向こうへ帰っていく。
もしかしたら寝ているのが長かったのか
そう思ってしまうほど地味で、でも目につく変化がリンネの周りで起こっていた。
「あの日に似てる」
リンネは空を見上げ呟く。
燿が都に行っていて居なかった時と同じ、何かが起こりそうな嫌な予感。
「リンネお姉さーん」
とてとてと可愛らしい効果音と共にヴェネチアーノがやってきてリンネにくっつく。
「どうしたの?ヴェネチアーノちゃん」
「えっとね、えっとね・・・
何だっけ?」
笑い、尋ねてくるヴェネチアーノにリンネは苦笑いを浮かべた。
私に聞かれても困ると
「じいさんが呼んでる」
ヴェネチアーノがやってきた方向からロマーノがやってきた。
「私を?」
「うん。ていうかフランス兄ちゃんやスペイン兄ちゃんも呼ばれてるー」
そうだ、そうだったとヴェネチアーノは陽気に喋る。
へーみんな呼ばれてるんだとリンネが視線を反らした間にロマーノがヴェネチアーノを小突いた。
「兄ちゃん痛いよー!」
「伝言ぐらいちゃんと覚えとけよ」
「だからって叩く事ないじゃないですか」
仕返しです!とヴェネチアーノはロマーノをポカッと殴った。
それをまたロマーノがやり返し、ヴェネチアーノもやり返す。
やってやられてまたやって、そんな不毛な殴り合いにリンネが気付いたのはそのすぐ後だ。
ぽかぽかと微笑ましい殴り合いに、リンネはロマーノとヴェネチアーノの服を握り、体を持ち上げ、突然浮いた自分達の体に驚いてか、「うおー」と声を上げる。
「喧嘩はいつも駄目って言ってるでしょ」
リンネに持ち上げられた二人は顔を俯きにして上げようとしない。
「だって兄ちゃんが先に・・・」
「お前が伝言を伝えないからだろ」
「はい、はい。分かったから言い争いは止めようね」
自分は悪くないと互いに主張する姿にリンネは呆れ、ため息をつく。
「ヴェネチアーノちゃん、叩かれて痛かったかもしれないけど
だからって相手にやり返すのは駄目よ。それじゃあ叩いた相手と一緒でしょ?」
お姉さんの言ってる事分かる?と尋ねれば「はい」と小さな声で帰ってくる。
そんなヴェネチアーノに「良い子だね」と笑いかけ、空になった洗濯籠の中へと下ろす。
「ロマーノ君も無闇に人を叩いたりしちゃ駄目
ロマーノ君だって人に殴られたりするのは嫌でしょ」
リンネが分かるかなと尋ねるより先にロマーノは無言で頷き、ロマーノも籠の中へと下ろした。
さて、ローマさんの所に行こうかなんて考えてると下から二人が謝り合う声が聞こえる。
「二人共仲直りできたみたいだし行こっか」
そう言ってリンネは二人が入った籠を持ち上げローマの所へ向かった。
喧嘩両成敗。
(仲良しが一番!)