キミと行く。
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「大丈夫か?」
「はい」
「痛いところはないか?」
「はい」
大丈夫ですよ、とリンネは足を擦るローマに微笑む。
包帯は清潔なものが巻き直され、リンネの肌に浮いて主張している。
顔や、腕の包帯はほとんど外されたが、何故か足だけは他の部位の様にはいかなかった。
皮膚が所々爛れた足は痛みがなくとも見ている方としては痛々しい。
「勝手に怪我が出来たなら仕方がないですよ。ローマさんのせいではないんですから」
「だけど、あんなに綺麗な足だったのに」
「すぐに直ります。顔や腕だって怪我が酷かったのにもう治っていたんでしょ?」
それよりも、とリンネは手を伸ばす。
「何か大きな戦でもあったんですか」
「戦?何言ってんだ」
「利き腕、言うことがきかないんじゃありません?」
じっと見つめるリンネにあーうーとローマは呻きをもらし、「どうして分かったんだ」と尋ねた。
リンネが起きなくなってしまう前から小さな戦が各地で起きていた。
何か戦が起きる度に皇帝は一軍送り、早々に戦を終わらしていたのだがちょうどリンネが眠った頃に大きな戦が起きたのだ。
金糸の髪を持つ腐れ縁の男との戦。
戦に勝ったのは良いが、男との一騎討ちにローマは利き手の手首を痛めてしまう。
それはリンネが眠っている間の出来事だったのでリンネは知る筈がないのだが何故か利き手の事に気付いていた。
「さっきから右手を気遣ってる気がしますし
それにローマさんから燿さんみたいな、戦の匂いがしますので」
リンネはローマを気にして戦の匂いと言ったが、慣れていないものにしか分からない血の匂いがプンプンとしていた。
誰の血?なんて聞けない。
匂いに顔を歪める事など許されない。
リンネは血の匂いを嗅いで微笑むしかなかった。
終わった筈なのに聞こえるあの音
(よし、包帯巻き終わったし飯でも食うか!)
(そうですね。じゃあ、寝てサボってた分今日は美味しいもの作りますね)
(いや、ちょっと待て!!)
(え?)
「はい」
「痛いところはないか?」
「はい」
大丈夫ですよ、とリンネは足を擦るローマに微笑む。
包帯は清潔なものが巻き直され、リンネの肌に浮いて主張している。
顔や、腕の包帯はほとんど外されたが、何故か足だけは他の部位の様にはいかなかった。
皮膚が所々爛れた足は痛みがなくとも見ている方としては痛々しい。
「勝手に怪我が出来たなら仕方がないですよ。ローマさんのせいではないんですから」
「だけど、あんなに綺麗な足だったのに」
「すぐに直ります。顔や腕だって怪我が酷かったのにもう治っていたんでしょ?」
それよりも、とリンネは手を伸ばす。
「何か大きな戦でもあったんですか」
「戦?何言ってんだ」
「利き腕、言うことがきかないんじゃありません?」
じっと見つめるリンネにあーうーとローマは呻きをもらし、「どうして分かったんだ」と尋ねた。
リンネが起きなくなってしまう前から小さな戦が各地で起きていた。
何か戦が起きる度に皇帝は一軍送り、早々に戦を終わらしていたのだがちょうどリンネが眠った頃に大きな戦が起きたのだ。
金糸の髪を持つ腐れ縁の男との戦。
戦に勝ったのは良いが、男との一騎討ちにローマは利き手の手首を痛めてしまう。
それはリンネが眠っている間の出来事だったのでリンネは知る筈がないのだが何故か利き手の事に気付いていた。
「さっきから右手を気遣ってる気がしますし
それにローマさんから燿さんみたいな、戦の匂いがしますので」
リンネはローマを気にして戦の匂いと言ったが、慣れていないものにしか分からない血の匂いがプンプンとしていた。
誰の血?なんて聞けない。
匂いに顔を歪める事など許されない。
リンネは血の匂いを嗅いで微笑むしかなかった。
終わった筈なのに聞こえるあの音
(よし、包帯巻き終わったし飯でも食うか!)
(そうですね。じゃあ、寝てサボってた分今日は美味しいもの作りますね)
(いや、ちょっと待て!!)
(え?)