キミと行く。
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崖から落ちた。
風を抜け
地面に向かって落ちた筈だった。
落ちる感覚はあるのになかなか地面へと着かない。
おかしいな、とリンネは目を開けた。
視界に入ったのは空でも地面でもなく見慣れた部屋と子供達。
「あ、兄ちゃん兄ちゃん!リンネお姉さん起きたよ」
キラキラと瞳を輝かせ、ヴェネチアーノが飛び付いてきた。
「おはようリンネお姉さん」
ヴェーとヴェネチアーノはリンネの腰に抱き付く。
今日はいつもよりも甘えん坊だな何て考えていると、腰に鈍い痛みが走った。
「・・・うう゛っ?!」
痛みに声を上げるとフランスが慌ててヴェネチアーノを抱き上げる。
「大丈夫?リンネお姉さん」
「うん、ありがとう。フランスさん」
リンネは腕を伸ばし、足も伸ばす。
体は固くなっていて動かす度に関節が悲鳴を上げる。
「少し寝てた筈なのに体が凄く痛いや」
「少しって、リンネ姉ちゃん体とか痛くないん?」
「痛いよ。関節」
後は別に何とも無いよと言えば四人が四人、驚いた顔をしていた。
「お前、その怪我とかなんともないのか」
「怪我?」
怪我何てしてたっけと体じゅう見渡せば、足に腕、顔に迄包帯が巻かれている。
「何で包帯が」
「おい、お前ら勝手にじいちゃんの銅鑼を持ち出しただろ!!」
ばんっ!と勢いよくローマが入ってきた。
それと同時にフランスとロマーノの顔がひきつる。
「犯人は誰だぁ~素直に言った奴はお尻ペンペンの刑100回で許してやるぞ」
妙に迫力のある笑みで近付いてくるローマにヴェネチアーノとスペインは素早くリンネが座る椅子の後ろに逃げ込む。
「持ち出した奴は誰だぁ~?」
「じいさん、銅鑼を持ち出したのは」
「フランスだ」
「そうそう、俺・・・ってロマーノ!!」
フランスはロマーノの肩を掴む。
ロマーノは何も知らねぇと顔をフランスから背ける。
そのフランスの後ろには恐い笑みのローマが迫っていた。
「あーあ、このまんまやと二人ともお尻ペンペンの刑やで」
「そんなに痛いの?ペンペン」
「痛いでぇー三日は腫れが引かんのや」
「兄ちゃん・・・」
可哀想にと憐れむスペインと兄の身を心配するヴェネチアーノ。
だが、二人とも椅子の影からは出ようとしなかった。
「そうかそうか、フランスが犯人かぁ」
「違うじいさん!持ち出したのはロマーノだ。俺じゃない」
「ほう、犯人はロマーノかぁ」
「何言ってんだよフランス!犯人は俺じゃねぇ」
「あの、ローマさん。二人は反省してるようですし」
目の前で行われる寸劇をリンネは止めようと立ち上がるのだが、体は思う様に動かなかった。
いつもは踏む事のない服の裾を踏み、リンネの体が傾く。
危ない!と椅子の後ろの二人が叫んだ。
「おっと!」
フランスもロマーノも倒れるリンネを助け様と踏み出したのだが、助けたのはローマだった。
「ローマさん。ありがとうございます」
リンネが礼を述べたところでローマはリンネが起きている事に気が付いた。
「リンネ、起きたのか」
驚くローマに何故そこまで驚いているのかわけわからずリンネはとりあえず「先ほど」とだけ答えた。
ローマはリンネを抱き抱えたまま、辺りを見渡す。
長い間起きる事のなかったリンネが起きていて、先ほど屋敷に響いた銅鑼の音。
そこから導き出される憶測にローマ自信が納得出来た。
「じいちゃんの銅鑼を勝手に持ち出したのは悪い事だ」
子供達は怒られるのが余程恐いのか、表情が暗い。
「だけど、今回はリンネに免じて許してやる」
ローマの言葉に歓声が上がる。
そこで、ローマが咳払い。
「あー銅鑼はお前らが持ち出したんだからお前らで元の場所にもどすんだぞ」
えーという声は上がったが、お前らはお尻ペンペンの方が良かったか?と尋ねると大人しく銅鑼を片付ける作業を始める。
「やっぱ子供は素直で良いよなー」
と笑みを浮かべ、ローマは部屋を出た。
リンネを抱き抱えたまま
目覚めましては
(あーくそー重いな)
(誰だよ。じいさんの銅鑼使うとか言った奴は)
(お前だよ)
(兄ちゃんだね)
(ロマーノやな)
(お前ら同時に言うなよちぎー!!)
風を抜け
地面に向かって落ちた筈だった。
落ちる感覚はあるのになかなか地面へと着かない。
おかしいな、とリンネは目を開けた。
視界に入ったのは空でも地面でもなく見慣れた部屋と子供達。
「あ、兄ちゃん兄ちゃん!リンネお姉さん起きたよ」
キラキラと瞳を輝かせ、ヴェネチアーノが飛び付いてきた。
「おはようリンネお姉さん」
ヴェーとヴェネチアーノはリンネの腰に抱き付く。
今日はいつもよりも甘えん坊だな何て考えていると、腰に鈍い痛みが走った。
「・・・うう゛っ?!」
痛みに声を上げるとフランスが慌ててヴェネチアーノを抱き上げる。
「大丈夫?リンネお姉さん」
「うん、ありがとう。フランスさん」
リンネは腕を伸ばし、足も伸ばす。
体は固くなっていて動かす度に関節が悲鳴を上げる。
「少し寝てた筈なのに体が凄く痛いや」
「少しって、リンネ姉ちゃん体とか痛くないん?」
「痛いよ。関節」
後は別に何とも無いよと言えば四人が四人、驚いた顔をしていた。
「お前、その怪我とかなんともないのか」
「怪我?」
怪我何てしてたっけと体じゅう見渡せば、足に腕、顔に迄包帯が巻かれている。
「何で包帯が」
「おい、お前ら勝手にじいちゃんの銅鑼を持ち出しただろ!!」
ばんっ!と勢いよくローマが入ってきた。
それと同時にフランスとロマーノの顔がひきつる。
「犯人は誰だぁ~素直に言った奴はお尻ペンペンの刑100回で許してやるぞ」
妙に迫力のある笑みで近付いてくるローマにヴェネチアーノとスペインは素早くリンネが座る椅子の後ろに逃げ込む。
「持ち出した奴は誰だぁ~?」
「じいさん、銅鑼を持ち出したのは」
「フランスだ」
「そうそう、俺・・・ってロマーノ!!」
フランスはロマーノの肩を掴む。
ロマーノは何も知らねぇと顔をフランスから背ける。
そのフランスの後ろには恐い笑みのローマが迫っていた。
「あーあ、このまんまやと二人ともお尻ペンペンの刑やで」
「そんなに痛いの?ペンペン」
「痛いでぇー三日は腫れが引かんのや」
「兄ちゃん・・・」
可哀想にと憐れむスペインと兄の身を心配するヴェネチアーノ。
だが、二人とも椅子の影からは出ようとしなかった。
「そうかそうか、フランスが犯人かぁ」
「違うじいさん!持ち出したのはロマーノだ。俺じゃない」
「ほう、犯人はロマーノかぁ」
「何言ってんだよフランス!犯人は俺じゃねぇ」
「あの、ローマさん。二人は反省してるようですし」
目の前で行われる寸劇をリンネは止めようと立ち上がるのだが、体は思う様に動かなかった。
いつもは踏む事のない服の裾を踏み、リンネの体が傾く。
危ない!と椅子の後ろの二人が叫んだ。
「おっと!」
フランスもロマーノも倒れるリンネを助け様と踏み出したのだが、助けたのはローマだった。
「ローマさん。ありがとうございます」
リンネが礼を述べたところでローマはリンネが起きている事に気が付いた。
「リンネ、起きたのか」
驚くローマに何故そこまで驚いているのかわけわからずリンネはとりあえず「先ほど」とだけ答えた。
ローマはリンネを抱き抱えたまま、辺りを見渡す。
長い間起きる事のなかったリンネが起きていて、先ほど屋敷に響いた銅鑼の音。
そこから導き出される憶測にローマ自信が納得出来た。
「じいちゃんの銅鑼を勝手に持ち出したのは悪い事だ」
子供達は怒られるのが余程恐いのか、表情が暗い。
「だけど、今回はリンネに免じて許してやる」
ローマの言葉に歓声が上がる。
そこで、ローマが咳払い。
「あー銅鑼はお前らが持ち出したんだからお前らで元の場所にもどすんだぞ」
えーという声は上がったが、お前らはお尻ペンペンの方が良かったか?と尋ねると大人しく銅鑼を片付ける作業を始める。
「やっぱ子供は素直で良いよなー」
と笑みを浮かべ、ローマは部屋を出た。
リンネを抱き抱えたまま
目覚めましては
(あーくそー重いな)
(誰だよ。じいさんの銅鑼使うとか言った奴は)
(お前だよ)
(兄ちゃんだね)
(ロマーノやな)
(お前ら同時に言うなよちぎー!!)