キミと行く。
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「あの人間は兄さんの所の人間なんだ」
アーサーはポツリと呟く。
「兄さんは俺の事が嫌いでしょっちゅう攻撃してくる。
リンネとあの森で会った時も兄さんの所の人間に殺されそうになってあの森に逃げ込んだ」
アーサーは自分の腕に顔を埋め呟く。
「どうして兄さんは俺の事を嫌うんだろ」
「アーサー・・・」
ガサガサと木が揺れるとアーサーの体が震えだした。
綺麗な翠の瞳は恐怖の色に染まっている。
「・・・だ、嫌だ。
恐い
こわい」
リンネは何も言えなかった。
何と言えば良いのか思いつかない。
ただ、アーサーの小さな体を抱き締めるしかなかった。
部隊長の耳にアーサーの所在が分かったという伝えが入ったのは夕方だった。
アーサーの所在であるが、正しくはアーサーと一緒にいたリンネの所在である。
騎馬隊に啖呵を切ったのだからいまさら自分だけ逃げるわけないだろうという判断からリンネと一緒にアーサーもいるだろうと考えられた。
騎馬隊は威勢の良い掛け声でリンネの元へと走り出す。
林から離れて行く馬の鳴き声にアーサーは安堵した。
自分のマントを貸す代わりにリンネから渡されたの肩掛けにくるまり木の根に出来た穴の中で寝転がる。
『私があの人達をどこか遠くまで離すから大人しくここで待っててね』
とリンネはアーサーのマントを本に包み林を出ていった。
大丈夫かな
きっと大丈夫。
「だって約束したんだ」
『私が帰ってきたらアーサーのお友達に会わせてね』
「はやく帰ってこないかな」
待ってるから
(帰ってくるまで)
アーサーはポツリと呟く。
「兄さんは俺の事が嫌いでしょっちゅう攻撃してくる。
リンネとあの森で会った時も兄さんの所の人間に殺されそうになってあの森に逃げ込んだ」
アーサーは自分の腕に顔を埋め呟く。
「どうして兄さんは俺の事を嫌うんだろ」
「アーサー・・・」
ガサガサと木が揺れるとアーサーの体が震えだした。
綺麗な翠の瞳は恐怖の色に染まっている。
「・・・だ、嫌だ。
恐い
こわい」
リンネは何も言えなかった。
何と言えば良いのか思いつかない。
ただ、アーサーの小さな体を抱き締めるしかなかった。
部隊長の耳にアーサーの所在が分かったという伝えが入ったのは夕方だった。
アーサーの所在であるが、正しくはアーサーと一緒にいたリンネの所在である。
騎馬隊に啖呵を切ったのだからいまさら自分だけ逃げるわけないだろうという判断からリンネと一緒にアーサーもいるだろうと考えられた。
騎馬隊は威勢の良い掛け声でリンネの元へと走り出す。
林から離れて行く馬の鳴き声にアーサーは安堵した。
自分のマントを貸す代わりにリンネから渡されたの肩掛けにくるまり木の根に出来た穴の中で寝転がる。
『私があの人達をどこか遠くまで離すから大人しくここで待っててね』
とリンネはアーサーのマントを本に包み林を出ていった。
大丈夫かな
きっと大丈夫。
「だって約束したんだ」
『私が帰ってきたらアーサーのお友達に会わせてね』
「はやく帰ってこないかな」
待ってるから
(帰ってくるまで)