キミと行く。
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「・・・や、やっと出れた!」
目の前に広がる風景は青い空に草花が咲く野原。
薄暗くどこか冷たい森とは違う。
一体、何日さ迷った事かリンネとアーサーはやっと暗い森から出れた。
アーサーの手を握ったままリンネは思わず走り出す。
優しい風が頬に当たる。
「やっと出れた!良かったねアーサー」
「・・・ああ」
森から出れた事に喜ぶリンネだがアーサーの様子がおかしい事に気付く。
足を止め、アーサーのおでこに手を当てて熱がないか確かめる。
「ぬるい」
「熱なんかねぇよ」
小さな手が額に当てたリンネの手を払いのけた。
「怒ってるの?」
アーサーはリンネから離れ前を歩く。
「怒ってない」
「じゃあ、笑ってこっちを向いて」
そう言い返せば会話に間が続く。
「やっぱり怒ってる」
「怒ってない!」
勢いよくアーサーがこちらへ振り向く。
その顔は昨日迄の表情と違い元気がない。
「悲しいの?」
「悲しくない!」
「じゃあ、
寂しいの?」
何となく聞いてみた。
本当に何となく
「・・・森から出れたんだ。どうせ、すぐにどこかに帰っちまうんだろ!」
「そんな、すぐには」
「嘘だ。あんだけイタリアがどうだのアントーニョがどうだの言ってたんだ。
すぐに帰るに決まってる!!」
何となく聞いただけだったのに、ボロボロと涙が翡翠の様な瞳から溢れる。
泣かないで
泣かないで
リンネが腕を伸ばすとアーサーは少し暴れた。
が、すぐにリンネの腕の中で落ち着く。
「確かにいつかは帰るけど、すぐには帰らないよ」
「絶対嘘だ!」
ぐじくじどアーサーは溢れる涙を拭いリンネの腕の中で吠える。
「嘘じゃない。」
だって
「アーサーのお友達に会わせてくれるんでしょ?」
言ったよね、アーサーと笑うと溢れ落ちていた涙が止まった。
「それとも、私にはお友達を会わせてくれないの?」
そう言うとアーサーは無言のまま、リンネの腕から飛び出し走りだす。
「アーサー」
「さっさと来いよ。俺の友達に会いたいんだろ?」
少しだけ目が赤くなったアーサーはそう言って笑った。
約束ですから
(約束したら守りましょう)
目の前に広がる風景は青い空に草花が咲く野原。
薄暗くどこか冷たい森とは違う。
一体、何日さ迷った事かリンネとアーサーはやっと暗い森から出れた。
アーサーの手を握ったままリンネは思わず走り出す。
優しい風が頬に当たる。
「やっと出れた!良かったねアーサー」
「・・・ああ」
森から出れた事に喜ぶリンネだがアーサーの様子がおかしい事に気付く。
足を止め、アーサーのおでこに手を当てて熱がないか確かめる。
「ぬるい」
「熱なんかねぇよ」
小さな手が額に当てたリンネの手を払いのけた。
「怒ってるの?」
アーサーはリンネから離れ前を歩く。
「怒ってない」
「じゃあ、笑ってこっちを向いて」
そう言い返せば会話に間が続く。
「やっぱり怒ってる」
「怒ってない!」
勢いよくアーサーがこちらへ振り向く。
その顔は昨日迄の表情と違い元気がない。
「悲しいの?」
「悲しくない!」
「じゃあ、
寂しいの?」
何となく聞いてみた。
本当に何となく
「・・・森から出れたんだ。どうせ、すぐにどこかに帰っちまうんだろ!」
「そんな、すぐには」
「嘘だ。あんだけイタリアがどうだのアントーニョがどうだの言ってたんだ。
すぐに帰るに決まってる!!」
何となく聞いただけだったのに、ボロボロと涙が翡翠の様な瞳から溢れる。
泣かないで
泣かないで
リンネが腕を伸ばすとアーサーは少し暴れた。
が、すぐにリンネの腕の中で落ち着く。
「確かにいつかは帰るけど、すぐには帰らないよ」
「絶対嘘だ!」
ぐじくじどアーサーは溢れる涙を拭いリンネの腕の中で吠える。
「嘘じゃない。」
だって
「アーサーのお友達に会わせてくれるんでしょ?」
言ったよね、アーサーと笑うと溢れ落ちていた涙が止まった。
「それとも、私にはお友達を会わせてくれないの?」
そう言うとアーサーは無言のまま、リンネの腕から飛び出し走りだす。
「アーサー」
「さっさと来いよ。俺の友達に会いたいんだろ?」
少しだけ目が赤くなったアーサーはそう言って笑った。
約束ですから
(約束したら守りましょう)