キミと行く。
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この森に入って、始めの内は同じ所を迷っていたけど今日は小さな横穴を見つけた。
周りは見覚えのないところ。
月も見える。
「そろそろ出られるかもね。アーサー」
癖のある髪を撫でれば、アーサーはもぞっと動きだす。
「うーん・・・リンネ?」
小さな手が此方へ伸びる。
「起こしちゃった」
ごめんと謝れば、アーサーはリンネの腰に抱きつく。
「アーサー・・・どうしたの?怖い夢でも見たの?」
「何でまだ起きてるんだよ・・・ばかぁ・・・」
「・・・・・・寝ぼけてる」
腰から聞こえてくる可愛いらしい寝息にリンネは苦笑いをする。
「そうだね。私も寝るね」
「こいつ絶対、反省してないだろ」
起きたら近距離にリンネの顔で、アーサーは思わず固まった。
あんなに謝っていた筈なのに自分を離さない腕。
引き剥がそうと思ったが、止めてリンネにくっついてみる。
「暖かい」
その暖かさに落ち着いてしまう。
「人間ってこんなにも暖かいんだな・・・知らなかった」
それに人間は面白く楽しい。
「こいつともう少しいたい、な」
なんて思ってしまうのはどうしてだろう?
*
「兄ちゃん、本当に入って大丈夫なの?」
ヴェネチアーノは自分の先に立ち、祖父から開ける事を禁止された扉に手をかけるロマーノに声をかけた。
禁止されたと言っても何か危険なものがあるというわけではなく、彼女が眠っていると言うだけ
「もう、リンネと何日も会ってないんだぞ。絶対何かある」
「だからって兄ちゃんー」
そう言いつつもヴェネチアーノはロマーノをしっかりとは止めない。
怒られるのは怖いが、それよりもヴェネチアーノはリンネに会いたいのだ。
立て付けが悪いのか扉が鈍い音を立てて開く。
中に入ればこちらに対して背を向けた椅子が一つ。
「「リンネ!」」
二人の声が重なった。
思わず走り出した二人は椅子に座る相手を見る。
「え・・・」
「何だよこれっ!」
残り時間は後、僅か
(もっと早くに出会っていれば)
周りは見覚えのないところ。
月も見える。
「そろそろ出られるかもね。アーサー」
癖のある髪を撫でれば、アーサーはもぞっと動きだす。
「うーん・・・リンネ?」
小さな手が此方へ伸びる。
「起こしちゃった」
ごめんと謝れば、アーサーはリンネの腰に抱きつく。
「アーサー・・・どうしたの?怖い夢でも見たの?」
「何でまだ起きてるんだよ・・・ばかぁ・・・」
「・・・・・・寝ぼけてる」
腰から聞こえてくる可愛いらしい寝息にリンネは苦笑いをする。
「そうだね。私も寝るね」
「こいつ絶対、反省してないだろ」
起きたら近距離にリンネの顔で、アーサーは思わず固まった。
あんなに謝っていた筈なのに自分を離さない腕。
引き剥がそうと思ったが、止めてリンネにくっついてみる。
「暖かい」
その暖かさに落ち着いてしまう。
「人間ってこんなにも暖かいんだな・・・知らなかった」
それに人間は面白く楽しい。
「こいつともう少しいたい、な」
なんて思ってしまうのはどうしてだろう?
*
「兄ちゃん、本当に入って大丈夫なの?」
ヴェネチアーノは自分の先に立ち、祖父から開ける事を禁止された扉に手をかけるロマーノに声をかけた。
禁止されたと言っても何か危険なものがあるというわけではなく、彼女が眠っていると言うだけ
「もう、リンネと何日も会ってないんだぞ。絶対何かある」
「だからって兄ちゃんー」
そう言いつつもヴェネチアーノはロマーノをしっかりとは止めない。
怒られるのは怖いが、それよりもヴェネチアーノはリンネに会いたいのだ。
立て付けが悪いのか扉が鈍い音を立てて開く。
中に入ればこちらに対して背を向けた椅子が一つ。
「「リンネ!」」
二人の声が重なった。
思わず走り出した二人は椅子に座る相手を見る。
「え・・・」
「何だよこれっ!」
残り時間は後、僅か
(もっと早くに出会っていれば)