キミと行く。
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俺は気付いたらそこにいた。
母親なんていない。
父親なんて知らない。
それは俺にとっては当たり前
だけど世界では当たり前じゃない事。
「兎にも鳥にもお前達にも親はいるのにどうして俺にはいないんだ?」
自分の周りをくるくると飛び回る友達。
その友達にただなんとなく尋ねてみた。
「どうしてって・・・それは貴方が人間ではなく国だからよ」
「俺が国…?」
そうか俺は国だから親がいないのか
友人の言葉に自分は何故か納得出来た。
「じゃあ、人間って何なんだ?」
俺の質問に妖精達は答えてくれなかった。
人間とは彼等にも良く解らないものらしく会えば分かるらしい。
その質問から数日後、俺は人間に会った。
*
初めてあった人間が初めて発した言葉は初めて挨拶ではなく落胆の言葉。
「幼く小さなこれが我等の国か」
一人の言葉に何人もの人間がため息をつく。
彼等の目は俺を見て落胆している。
弱そうだ
小さい
幼すぎる
残念だ
残念だ
『とても残念だよ』
声が頭に響き、アーサーは目覚めた。
視界に鮮やかな桃色が飛び込んでくる。
何だか身動きがしにくいと辺りを見れば、自分の状況が分かってきた。
抱きしめられている!
しかも昨日あった女に
アーサーは慌てて逃げだそうとするのだが逃げようとすると、リンネは寝ているにも関わらず抱きしめる力を強める。
これでは駄目だと思ったアーサーは抵抗するのを止めた。
「何、勝手に俺に抱きついてるんだよ」
小さく文句を言うアーサー。
リンネはぐっすりと眠っている。
「・・・寒い」
ぎゅっと間合いをとっていたアーサーをリンネは抱きしめた。
抱きしめて満足したのか「暖かい」と寝言を言う。
「引っ付くな~!」
アーサーは力いっぱいリンネの体を押すのだが、逆に抱きしめる力が強まるばかり。
しばらく、アーサーと眠るリンネの攻防は続く。
それはアーサーが折れるまで
ほら、慣れてないから
(し、しょうがないからもう少し抱きしめられといてやる)
母親なんていない。
父親なんて知らない。
それは俺にとっては当たり前
だけど世界では当たり前じゃない事。
「兎にも鳥にもお前達にも親はいるのにどうして俺にはいないんだ?」
自分の周りをくるくると飛び回る友達。
その友達にただなんとなく尋ねてみた。
「どうしてって・・・それは貴方が人間ではなく国だからよ」
「俺が国…?」
そうか俺は国だから親がいないのか
友人の言葉に自分は何故か納得出来た。
「じゃあ、人間って何なんだ?」
俺の質問に妖精達は答えてくれなかった。
人間とは彼等にも良く解らないものらしく会えば分かるらしい。
その質問から数日後、俺は人間に会った。
*
初めてあった人間が初めて発した言葉は初めて挨拶ではなく落胆の言葉。
「幼く小さなこれが我等の国か」
一人の言葉に何人もの人間がため息をつく。
彼等の目は俺を見て落胆している。
弱そうだ
小さい
幼すぎる
残念だ
残念だ
『とても残念だよ』
声が頭に響き、アーサーは目覚めた。
視界に鮮やかな桃色が飛び込んでくる。
何だか身動きがしにくいと辺りを見れば、自分の状況が分かってきた。
抱きしめられている!
しかも昨日あった女に
アーサーは慌てて逃げだそうとするのだが逃げようとすると、リンネは寝ているにも関わらず抱きしめる力を強める。
これでは駄目だと思ったアーサーは抵抗するのを止めた。
「何、勝手に俺に抱きついてるんだよ」
小さく文句を言うアーサー。
リンネはぐっすりと眠っている。
「・・・寒い」
ぎゅっと間合いをとっていたアーサーをリンネは抱きしめた。
抱きしめて満足したのか「暖かい」と寝言を言う。
「引っ付くな~!」
アーサーは力いっぱいリンネの体を押すのだが、逆に抱きしめる力が強まるばかり。
しばらく、アーサーと眠るリンネの攻防は続く。
それはアーサーが折れるまで
ほら、慣れてないから
(し、しょうがないからもう少し抱きしめられといてやる)