キミと行く。
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「本当、何か出てきそうだな」
一歩、また一歩と周りを確認しながら歩いて行く。
森は広いのか列なる木々の先は真っ暗で進めばそのまま飲み込まれてしまうのだと思うくらいだ。
「熊とか虎とか出てきそう」
虎はいるか分からないけど
「茂みからバッと出てきたりしてね」
あはは、と縁起でもない事を呟くとその茂みが激しく揺れる。
その音にリンネは小さな悲鳴を上げた。
「虎?!でもそんな・・・じゃあ熊!?」
慌てるのなら逃げればいいのだが、混乱しているリンネには逃げるという選択肢がない。
「と・・・とにかく死んだふり!あ、でももし熊じゃなかったら」
そんな事を考えるリンネの前に金色の物体が飛び出してきた。
「と・・・虎ぁ!!」
「うわぁぁぁっ!!」
何というバッドエンド。
ああ、私は食べられてしまうのか。
思い出してみれば長い様な短い人生だったかも
と、今までを振り返りつつ、短く終わってしまう人生に不足を感じていてリンネは気付いた。
「虎の鳴き声って
うわぁぁぁっ
でしたっけ?」
しかも虎らしきものと遭遇してから時間が経っているのにまだ襲われてもいない。
おかしいなと、顔を上げれば緑の瞳がこちらを見ていた。
「僕、誰?」
リンネの問いかけに一度、肩を震わした少年は「俺を知らないのか?」と潤んだ瞳で見上げる。
「うん、ごめんね。僕の事は初めて見るかな」
「そうか、なら良いや」
「何が?」
「お前には関係ない!」
少し大きな声を出した少年はそれがまずかったのか、口を押さえ辺りを見渡す。
暗い森は何も変わった様子はない。
それを確認し、少年は安堵の息をつく。
「じゃあ、俺は行くからな。お前も早くこの森から出ろよ!」
そう言い残し少年は森の奥へ進んで行く。
「あ、うん。君も気をつけてね」
バイバーイと手を振り、少年を見送る。
少年が見えなくなった所で、リンネは腰を下ろした。
「ふー猛獣じゃなくてよかったぁ」
腰が抜けた迄はいかないが、緊張していたせいか足が震えている。
震える足を押さえ、リンネは「落ち着け 落ち着け」と心のなかで唱えると足の震えが少しはましになった気がした。
さて、自分はこれからどうしようか
なんて考えているとガサゴソと何かが動く音。
「え、嘘。今度こそ本物なの」
バサッと勢いよく何かが飛び出してきた。
リンネは咄嗟に腕を出し、守りの体勢に入る。
ガサッ
勢いよく飛び出してきたのは金色の・・・
「げっお前」
「・・・あれ?」
立派な眉毛の少年でした。
熊に会ったら死んだ振りをしろ。
(何でここにいるの?)
(それは俺の台詞だばかぁ!)
一歩、また一歩と周りを確認しながら歩いて行く。
森は広いのか列なる木々の先は真っ暗で進めばそのまま飲み込まれてしまうのだと思うくらいだ。
「熊とか虎とか出てきそう」
虎はいるか分からないけど
「茂みからバッと出てきたりしてね」
あはは、と縁起でもない事を呟くとその茂みが激しく揺れる。
その音にリンネは小さな悲鳴を上げた。
「虎?!でもそんな・・・じゃあ熊!?」
慌てるのなら逃げればいいのだが、混乱しているリンネには逃げるという選択肢がない。
「と・・・とにかく死んだふり!あ、でももし熊じゃなかったら」
そんな事を考えるリンネの前に金色の物体が飛び出してきた。
「と・・・虎ぁ!!」
「うわぁぁぁっ!!」
何というバッドエンド。
ああ、私は食べられてしまうのか。
思い出してみれば長い様な短い人生だったかも
と、今までを振り返りつつ、短く終わってしまう人生に不足を感じていてリンネは気付いた。
「虎の鳴き声って
うわぁぁぁっ
でしたっけ?」
しかも虎らしきものと遭遇してから時間が経っているのにまだ襲われてもいない。
おかしいなと、顔を上げれば緑の瞳がこちらを見ていた。
「僕、誰?」
リンネの問いかけに一度、肩を震わした少年は「俺を知らないのか?」と潤んだ瞳で見上げる。
「うん、ごめんね。僕の事は初めて見るかな」
「そうか、なら良いや」
「何が?」
「お前には関係ない!」
少し大きな声を出した少年はそれがまずかったのか、口を押さえ辺りを見渡す。
暗い森は何も変わった様子はない。
それを確認し、少年は安堵の息をつく。
「じゃあ、俺は行くからな。お前も早くこの森から出ろよ!」
そう言い残し少年は森の奥へ進んで行く。
「あ、うん。君も気をつけてね」
バイバーイと手を振り、少年を見送る。
少年が見えなくなった所で、リンネは腰を下ろした。
「ふー猛獣じゃなくてよかったぁ」
腰が抜けた迄はいかないが、緊張していたせいか足が震えている。
震える足を押さえ、リンネは「落ち着け 落ち着け」と心のなかで唱えると足の震えが少しはましになった気がした。
さて、自分はこれからどうしようか
なんて考えているとガサゴソと何かが動く音。
「え、嘘。今度こそ本物なの」
バサッと勢いよく何かが飛び出してきた。
リンネは咄嗟に腕を出し、守りの体勢に入る。
ガサッ
勢いよく飛び出してきたのは金色の・・・
「げっお前」
「・・・あれ?」
立派な眉毛の少年でした。
熊に会ったら死んだ振りをしろ。
(何でここにいるの?)
(それは俺の台詞だばかぁ!)