キミと行く。
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
林を歩いていた二人は座るのにちょうどいい岩を見つけ、二人でそこに座っていた。
それから少したった頃にはリンネも落ち着いていて、涙の跡を服の袖で拭っている。
「すみません。泣いたりして」
気まずそうに口を開くリンネ。
そんなリンネに何か答えるわけでもなく無言で彼はリンネの頭を撫でる。
その頭を撫でる手の優しさに心が落ち着き、リンネは彼の肩に頭を乗せた。
「あのお願いがあるんですけどいいですか?」
「ん?何あるか。
何でも言うよろし」
お前の願い事ならだいたいの事は聞いてやる。
彼はそう言った。
「あの、私に名前を名付けさせて下さい」
「名前って我にあるか」
リンネは頷く。
「だってしょっちゅう名前が変わっちゃ次に会った時、私が困ります」
だから、お願いします。
そう上目遣いに言われては彼も断るに断れない。
まず、断る気もないのだが・・・。
「・・・あるよ」
「え?」
「別にお前が付けたい言うなら勝手に付けるよろし」
彼の言葉にリンネの顔が輝いた。
ここ最近では一番いい表情。
「ありがとうございます!・・・「王燿さん」
ぺちぺちと柔らかい手が頬を叩く。
はっと飛ばしていた意識を戻すと彼の目の前に黒い瞳の少年が顔を覗き込んでいた。
「それでリンネという方はどうされたんですか?」
どこか聞いた事のある問いかけ
それにああ、と王燿は気付いた。
我は昔話をしている間にそちらの世界へ飛んでいたのか
だから目の前の少年も頬を膨らませむくれているのだと燿は一人納得する。
「ねぇ、王燿さん話の続きは・・・」
服を掴みそうせがむ少年に燿は意地悪く笑った。
「ここからは内緒あるよ」
そう言ってにっと笑う燿に少年は「えー」と声を上げる。
当たり前だ人を焦らすに焦らしといて結局これなのだ。
少年はぽこぽこと怒りだし「燿さんの馬鹿!意地悪!」と胸板を叩いた。
「そんな弱い力じゃ我は全然平気あるよ」
「よ、燿さんの馬鹿ーっ」
これだけは教えられない。
だってこの思い出は宝物だから
(そういえばお前も名前がなかったあるな)(え?ありますよ倭って)(それは国名ある。そうあるな・・・菊なんてどうあるか?)
それから少したった頃にはリンネも落ち着いていて、涙の跡を服の袖で拭っている。
「すみません。泣いたりして」
気まずそうに口を開くリンネ。
そんなリンネに何か答えるわけでもなく無言で彼はリンネの頭を撫でる。
その頭を撫でる手の優しさに心が落ち着き、リンネは彼の肩に頭を乗せた。
「あのお願いがあるんですけどいいですか?」
「ん?何あるか。
何でも言うよろし」
お前の願い事ならだいたいの事は聞いてやる。
彼はそう言った。
「あの、私に名前を名付けさせて下さい」
「名前って我にあるか」
リンネは頷く。
「だってしょっちゅう名前が変わっちゃ次に会った時、私が困ります」
だから、お願いします。
そう上目遣いに言われては彼も断るに断れない。
まず、断る気もないのだが・・・。
「・・・あるよ」
「え?」
「別にお前が付けたい言うなら勝手に付けるよろし」
彼の言葉にリンネの顔が輝いた。
ここ最近では一番いい表情。
「ありがとうございます!・・・「王燿さん」
ぺちぺちと柔らかい手が頬を叩く。
はっと飛ばしていた意識を戻すと彼の目の前に黒い瞳の少年が顔を覗き込んでいた。
「それでリンネという方はどうされたんですか?」
どこか聞いた事のある問いかけ
それにああ、と王燿は気付いた。
我は昔話をしている間にそちらの世界へ飛んでいたのか
だから目の前の少年も頬を膨らませむくれているのだと燿は一人納得する。
「ねぇ、王燿さん話の続きは・・・」
服を掴みそうせがむ少年に燿は意地悪く笑った。
「ここからは内緒あるよ」
そう言ってにっと笑う燿に少年は「えー」と声を上げる。
当たり前だ人を焦らすに焦らしといて結局これなのだ。
少年はぽこぽこと怒りだし「燿さんの馬鹿!意地悪!」と胸板を叩いた。
「そんな弱い力じゃ我は全然平気あるよ」
「よ、燿さんの馬鹿ーっ」
これだけは教えられない。
だってこの思い出は宝物だから
(そういえばお前も名前がなかったあるな)(え?ありますよ倭って)(それは国名ある。そうあるな・・・菊なんてどうあるか?)