創作刀剣男士
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「青江次直です。先輩達みたいに凄い逸話はないけど精一杯頑張りますので、ご指導ご鞭撻の程よろしくお願いします!」
その明るい声と陽気、そして人懐っこい笑顔。
審神者は思わず刀派を聴き間違えたかと思った。
3.つぐちゃんは天使
【書類整理を手伝う青江次直】
【太鼓鐘貞宗と再会を喜ぶ青江次直】
【初めてのご飯に桜が舞う青江次直】
4.にっこり審神者
>3ぐうかわ
5.にっこり審神者
これは全審神者もにっこり^ ^
6.にっこり審神者
イチじゃないけど俺もつぐちゃんの明るさに刀派は粟田口かと勝手に勘違いしてた。
7.にっこり審神者
でも名前に青江が入ってるから刀帳を二度見した。
8.にっこり審神者
>6
>7
つぐちゃんあるあるですよね!
9.にっこり審神者
あの、ここでつぐちゃんの事が教えて貰えると聞いたんですが
10.にっこり審神者
お、新入りさん?つぐちゃんの事なら聞いて
分かる事なら答えるよ
11.にっこり審神者
ありがとうございます。
実は、
審神者が青江次直を迎えたのは初鍛刀での事であった。
偶然にも審神者に就任したタイミングと青江次直との縁が結びやすいというキャンペーンとが被ったのである。
審神者としての研修は受けたものの新刀剣男士である青江次直の事を彼女は全く知らなかった。
なので審神者は積極的に青江次直に話かけては彼の事を知ろうとした。
青江次直は明るい性格で、己の事を知ろうと幾つも質問してくる審神者に笑顔で答えてくれる。
「つぐ君には刀剣男士の中に兄弟はいるの?」
ちょうど初期刀である蜂須賀虎徹と彼の弟について話している時に青江次直がやって来たので審神者は好奇心のままに尋ねた。
「兄弟はそれなりにいますが刀剣男士となっているのは私だけになります」
「そうなんだ」
審神者は青江次直の言葉に少しばかり寂しくに思った。
刀剣男士について習った際、どの刀派も兄弟、家族の様な間柄の仲間が彼等にはいたのである。
そう、同じ刀派に
「あれ、でも、つぐ君は青江派だから」
審神者は以前、研修にて青江派の刀を二振見た事を思い出した。
一振は天下五剣に数えられる太刀、もう一振は幽霊を灯籠ごと斬った事で有名な脇差。
その二振の名前を口にした途端、一瞬、一瞬だけ青江次直の表情が真顔となったのを審神者と蜂須賀虎徹も見逃さなかった。
「あー・・・確かに先輩方は同じ刀派ではありますが、私が造られたのは青江派として末の時代。顔を合わせた事はありませんし、正直、同じ刀派だからと偉大な先輩方の家族と名乗るのは烏滸がましいと言いますか」
そう言って苦笑いを浮かべて答えた青江次直。
彼は審神者の湯呑みが空と気付くと、表情を再び何時もの明るいものに変えて立ち上がった。
「急須も空の様ですし新しいものを入れて来ますね」
家族の話はこれで終わりと言わんばかりに厨へと向かった青江次直。
刀剣男士達の関係が複雑なのは今に始まった事ではない。
きっと彼もそんな複雑な内の一つなのだろうと審神者は思う事にした。
しかし青江次直の鍛刀キャンペーンが終わると今度は同じ刀派の数珠丸恒次の鍛刀キャンペーンが始まった。
審神者達から末っ子(青江次直)が実装されたから長兄(数珠丸恒次)が慌てて来たと揶揄される程急はキャンペーンである。
青江次直との会話もあり彼女はあまり乗り気ではなかった。
けれど日課の消化も兼ねて、とりあえず鍛刀する事にした。
審神者自身も乗り気ではないのだ。
それでは向こうも来る事もないだろう、と政府が指定する資材を鍛刀部屋の妖精に預ける。
「主様、本日の昼餉はどうなさいますか?」
エプロンを身に付けた青江次直が鍛刀部屋にやって来て審神者に声をかけた。
その瞬間、鍛刀終了迄の時間が表示される。
その時間は【04:00:00】、その場にいた審神者も蜂須賀虎徹、青江次直も無言であった。
きっと偶然、そんな簡単に天下五剣が来る筈がない。
来ても美しい方の天下五剣かも知れないし、小さくない狐かも知れないと何故か審神者は一人焦って喋るともう一度妖精へと資材を預けた。
再び表示された終了時間が【00:40:00】となった為、審神者は顔を手で覆い、その場にしゃがみ込んだ。
そうしてまさかまさかの新人審神者の本丸に天下五剣と大脇差が纏めてやって来たのである。
二振を恐る恐る顕現させた審神者であるが、彼女の危惧していた様なギスギスした雰囲気は彼等にはなかった。
寧ろその時、彼等と共に鍛刀された長曽祢虎徹と蜂須賀虎徹の方が酷いものである。
初期刀である蜂須賀虎徹を審神者は頼れる大人のお兄さんの様に思っていたが長曽祢虎徹の前ではそうではないらしい。
蜂須賀虎徹はまるで気に入らない兄にその都度突っかかる弟の様で、確かにこれは二振をあまり近くに配置するべからずなどとわざわざ研修でも言う筈だと審神者は思った。
「主様、只今帰還いたしました」
「お疲れ様、つぐ君」
「部隊に怪我人はございません」
「それは良かった」
戦場から戻ってきた青江次直の言葉に審神者は安堵した。
「数珠丸さんや青江さんとはどう?」
今も二人の、主に蜂須賀虎徹の言い合う声が聞こえてくる。
彼等に比べれば青江派など仲良しではないかと、審神者は何気なく青江次直に二振との関係を尋ねた。
二振が来てからそれなりに経つ。
目立った諍いもない事からそれなりに同じ刀派で親睦も深めているのかと審神者は思っていた。
「数珠丸恒次様もにっかり青江様も戦場でのお活躍は凄まじいばかりで」
「ん?」
「私もお二人方に負けぬよう、精進せねばと強く思います」
「ん??」
青江次直の言葉に審神者は思った。
同じ刀派なのに二振に対してよそよそしくないかと。
それから審神者は青江派を観察する様になった。
審神者は自分の思い違いであってほしいと思ったが青江次直はやはり同じ刀派の二振に対して一線引いている様であった。
同じ主人であったという大倶利伽羅にはよく懐いているし、博物館仲間だという獅子王や厚藤四郎ともよく遊んだり軽口も言い合う。
なのに同じ刀派の二振を前にすると表情を引き締めて他人行儀に彼等の名前を呼ぶ。
13.にっこり審神者11
近頃は蜂須賀さんと長曽祢さんの喧嘩よりも見てるのが辛くて
14.にっこり審神者
虎徹兄弟の喧嘩はなんだかんだはっちーが長曽祢さんに甘えてしてる感あって微笑ましいしな
15.にっこり審神者
子猫が戯れてる感あるよね
16.にっこり審神者
対して青江派は末っ子を可愛いがりたい二振に対してつぐちゃんが壁を作ってるよね
17.にっこり審神者
この前、家の青江派二振が物陰に隠れて何かを見てるもんだから幽霊案件かと思いきや短刀同士で遊ぶつぐちゃんを見守ってるだけだった。
18.にっこり審神者
>17
あるある
19.にっこり審神者
同じ刀派だし、来派みたいな家族になりたいんだけどつぐちゃんがなぁ
20.にっこり審神者
11には申し訳ないけどつぐちゃん個人の問題でもあるからあんまり審神者が口を出さない方が良いと思う
21.にっこり審神者
下手にこちらがお膳立てして話がややこしくなっても困るしね
22.にっこり審神者11
そうですね
もう少し見守ってみます
私には未練がございます。
そう、未練です。
私は卑屈で矮小な刀でございます。
私には誇れる武功も逸話もございません。
先輩方の様に高尚なお方に佩刀されたわけでも、幽霊を斬った逸話もございません。
父上に造っていただき、運良く幾つもの戦乱と災害を越えただけ刀でございます。
私は末青江、青江派があった時代、末に造られた刀です。
私は思うのです。
末に造られた私に何か逸話があれば、さる高名なお方の刀で有れば、私が造られた時代が末などと言われず、少し、もう少しでも刀派が残ったのではと
ふふっ、だから言ったでしょ?
私は卑屈なんです。
そして矮小な刀でもある私は気後れするなどと言って先輩方に近づきませんでした。
気後れはもちろんしています。
しかし、それよりも、それを上回って私は恐ろしいのです。
片や天下五剣、片や有名な逸話持ちの先輩から見て私には何の逸話も誉もない。
ただ、刀派を盛り上げる事も出来ずしまわれるだけだった平凡な私を、先輩方がどう思っているか考えるととても恐ろしかったのです。
もちろん先輩方がお優しいのは知っております。
主様の悪癖を知っていた先輩方が顕現したばかりの私を助けようと主様に縋ったのを知っています。
でも私は恐るばかりに先輩方の手を振り払った。
それから私は地獄の様な日々をおくりました。
同じ部屋に囲われた短刀達はその責苦に耐え切れずまた一振、一振と折れていきます。
私はまだレア度というのがあるんですか?
それのおかげで主様の私に対する扱いは他の方よりマシでした。
あくまでもマシでした。
でも、少しずつ他の短刀の方々が顕現しなくなり、きっと主様と短刀達の縁が切れてしまったのでしょうね。
いつの間にか本丸において短刀は私だけになり、私だけが主様の全てを受ける事となりました。
暴力も性欲も愛も憎しみも。
主様は私を手入れしてくれましたがそれを上回る頻度で私を殴り、そして犯すのです。
そしてその日も主様の慰み者となろうとしたところでした。
重傷、一歩手前まで来ていた私はその日に自分が折れるのだろうと思いました。
はい、ですが今、貴方様の目の前に私がいる様に私は折れなかったのです。
それはあっという間の事でした。
本来、主様が許可した者しか入れない執務室に黒い靄の様なものが二つ入って来て私に覆いかぶさろうとしていた主様を切りつけたのです。
主様はその黒い何かに滅多刺しにされて絶命しました。
私は和尚にも幽霊にもご縁がなく先輩方の様に霊感はありません。
けれどはっきりと見えた黒い靄に驚きました。
私は黒い靄から主様を守れず間抜け面を晒していました。
しかし元々重傷よりの中傷、加えて霊力を供給する主様が亡くなってしまわれた事で私は人の身を保つ事が出来ませんでした。
何がなんだか分からぬまま刀に戻った私は思いました。
こんな事になるなら他の短刀達の様に先輩方を兄と呼べば良かった。
先輩方が私を弟と呼び、必死に主様に悪癖を止めるよう訴えていたのを知っていました。
そしてそれが原因で折られてしまったのも。
酷い話です。
自分ではそんな勇気がなかった癖に先輩方が僕を弟と思ってくれてると知ってそんな未練を残すのです。
もう兄様とお呼び出来る方々はいないのに酷い話です。
125.にっこり審神者
この後、迷い込んだ他所の審神者とつぐちゃんが黒い靄達と遭遇するけど、刀を構えたつぐちゃんを黒い靄が包んで、俺は泣いた
126.にっこり審神者
俺も
オカルト板の筈なのに涙で見えないんだよ
127.にっこり審神者
怨霊か怪異と思われた黒い靄がまさか折れたといわれた青江の二振だったなんてな
128.にっこり審神者
黒い靄に包まれたつぐちゃんが思わず兄様?と呼んだんだよな。
そしたら黒い靄と共に何かが折れた音が聞こえて、つぐちゃんがやられたかと思ったらそんな事もなく、つぐちゃんの前には折れた刀剣が二振
129.にっこり審神者
あの二振、堕ちてもつぐちゃんを守ろうとしてたんだろうね
130.にっこり審神者
スレを一緒に見てた青江が慌てて部屋を出ていった
131.にっこり審神者
こっちは数珠丸さん
132.にっこり審神者
こっちは青江二振の最期につぐちゃんが泣いてるんだけどその泣き声を聞きつけた青江二振が
部屋の外まで来てて怖い。
つぐちゃんは二振に情けない顔を見せたくないって言うし、二振は部屋に入れろというし
誰か助けて
133.にっこり審神者
うーんこれは阿鼻叫喚
134.にっこり審神者
>132
生きろ
135.にっこり審神者
>132
骨は拾ってやる
136.にっこり審神者
そういえばうちのつぐちゃん、
何故か三日月と仲良しなんだよね
137.にっこり審神者
二人とも同じ博物館だからねー
138.にっこり審神者
それで三日月のお世話慣れてる感じなのか
139.にっこり審神者
俺の所、三日月いないからなー
136のところはどんな感じ?
140.にっこり審神者136
もう、おはようからおやすみまで?
朝は三日月を起こしに部屋まで行って、そのまま着替えも手伝う感じ
日中はそれぞれ過ごしたりしてるかな
んで、夜はお風呂のお世話からおやすみまで、たまにそのまま三日月の部屋で寝てる事もある
141.にっこり審神者
仲良しだ!
142.にっこり審神者
博物館時代も二人はそういう感じだったのかな?
微笑ましいね
143.にっこり審神者
うちは石切丸とよくいるよ!
144.にっこり審神者
>143
え、珍しい
145.にっこり審神者
何で石切丸?
青江が仲良いから?
146.にっこり審神者143
俺も始めはそう思ったんだけど本人に聞いたら「石切丸様の様にお祓いの技を身につけてにっかり青江様の様に幽霊も祓える刀剣男士になりたいのです!」だって
147.にっこり審神者
つぐちゃん
148.にっこり審神者
駄菓子菓子
149.にっこり審神者
つぐちゃん、零感なんだよな
150.にっこり審神者
この前、本丸で幽霊騒ぎがあったけど見事につぐちゃんだけ見えてなかった。
151.にっこり審神者
>150
流石、政府から零感と言い切られるだけある
152.にっこり審神者
でも、つぐちゃんが幽霊の被害に遭ったって聞かないよね
153.にっこり審神者
そりゃあ、つよーい保護者がいますし
154.にっこり審神者
プロフェッショナルですからね
155.にっこり審神者
あの末っ子可愛いの二人がつぐちゃんに手を出す様な悪いものを放置しておく筈がない
審神者はとても焦っていた。
「ない、ない、なーい!!!」
引き出しを開けては中身をひっくり返し、また別の引き出しを開けてはひっくり返す。
書類立てに整然と並べられたファイル類は全て床に散らばっている。
「うわっ、一体どうしたんだ?!」
執務室の前を通り掛かった太鼓鐘貞宗は驚いた。
まるで空き巣にでも入られたかの様な執務室の散らかり様に太鼓鐘貞宗と共に歩いていた大倶利伽羅も無言ながら眉を顰める。
「貞ちゃん、加羅ちゃん」
部屋を散らかした張本人である審神者は泣きべそをかきながら二人に飛び付いた。
審神者は本日中に政府へ出さなければならない書類を探していた。
書類は記入済みで後は政府に提出するだけ。
しかしその書類が出来上がったのは夜中の事。提出は朝一番にすれば良いと、確かに机の上に置いて置いた筈だった。
けれど朝になって執務室を見れば机に置いて筈の書類がない。
一体、書類は何処に行ったのか文字通り部屋をひっくり返す勢いで探していた訳である。
「ちなみに主の探す書類ってどんな書類なんだ?」
「本丸の決算資料」
本丸の次回予算の算定材料にもなる重要な書類が行方不明と聞いて二人は頭を押さえた。
そして審神者が泣きべそをかきながら探すのも納得がいった。
決算資料はそんな一朝一夕でも用意出来る物でもなく、締切厳守の書類である。
「あんた、何やってるんだ」
審神者を手伝いへし切り長谷部や山姥切長義が夜中まで起きていたのを知る大倶利伽羅は思わず零した。
「確かに机の上に置いたんだもん!!!!」
大倶利伽羅の言葉に審神者は畳へと突っ伏し泣いた。
このままでは書類の提出が間に合わない、本丸の予算が打ち切りだと嘆く審神者。
太鼓鐘貞宗は審神者を泣かしたと大倶利伽羅を見上げた。
「元からこいつは泣いていただろ」
「でもここまでじゃあなかったぜ」
太鼓鐘貞宗にそこまで言われて顔を顰めさせた大倶利伽羅は深々と溜息を吐くと青江次直の名を上げた。
「失せ物ならあいつに聞け」
審神者はどうして今、この場にいない青江次直の名前が出たのか分からない。
けれど太鼓鐘貞宗もそれが良いと大倶利伽羅の提案を後押しする。
「そうだ!失せ物って言ったら次直だよな!」
さっそく聞いてみようと太鼓鐘貞宗は審神者の腕を引っ張った。
「書類ですか?」
朝方に遠征から帰ってきた青江次直は自室で休んでいた。
眠っている所を邪魔するのは悪いと躊躇う審神者だったが太鼓鐘貞宗は少しぐらい大丈夫だからと声をかけ、無理矢理に青江次直を起こした。
「主が困ってるんだ。だから、な?頼む!!」
この通りだ、と手を合わせて太鼓鐘貞宗はお願いした。
まだ覚醒しきれていない青江次直は頭を揺り動かしながら寝言のような言葉をもにょもにょと口ずさむ。
「貞ちゃん、もう良いよ」
流石に可哀想だと審神者は止めようとしたがそれを大倶利伽羅は遮った。
「加羅ちゃん」
「静かにしろ」
「書類、書類、玄関にでもあるんじゃないですか?」
普段に比べて間伸びした声で答えた青江次直はそのまま布団へと倒れた。
そんな青江次直に太鼓鐘貞宗は布団を掛けなおすと振り返り、「玄関を見てみようぜ!」と明るく返した。
234.にっこり審神者
それで書類は見つかったの?
235.にっこり審神者
つぐちゃんのおかげで無事に見つかりました。
書類は直参予定だったんだけど付き添いの巴ちゃんが玄関に準備しててくれたみたいで
236.にっこり審神者
無事に見つかって良かった。
それにしてもつぐちゃんってそんな特殊能力あるの??
237.にっこり審神者
うちの貞ちゃんに聞いたら勘だって
つぐちゃんの勘は当たるらしい
238.にっこり審神者
直感持ちって事?
239.にっこり審神者
謎すぎるぞつぐちゃん
240.にっこり審神者
まあ、あの兄にしてこの弟有りというか
241.にっこり審神者
流石青江派って感じだな