双子と弁当屋の娘
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クダリの腕に抱き止められ降参したサクラは後ろをクダリ、前をノボリに挟まれていた。
「サクラちゃん、顔隠さないで」
自身の両手で顔を覆ったサクラにクダリはそう言うのだが、彼女は断固として両手を下ろそうとはしない。
「無理、です」
当分は顔を合わせられないと思っていた相手が目の前にいる。
しかも先程、扉を壊したトウコとトウヤを説教するところも見せてしまった。
気まずいやら恥ずかしいやら、兎に角サクラは二人とまともに顔を合わせられない程の羞恥に苛まれている。
「どうして、お二人が此処にいるんですか・・・」
今まで気になっていた疑問が彼女の口から溢れた。
「暫くはお二人と距離をとろうと決めたばかりだったのに」
もう二人と会わないという決断は何故か出来なかった。
ならせめて暫く二人とは病院での話題が沈静化するまで距離をとろうと考えていたのに
その二人は今、サクラを挟み側にいる。
「それは、
トウコ様とトウヤ様の取り計らいにございます」
ノボリの口から出た二人の名前にサクラは昨夜、病院での出来事等をトウコに話した事を思い出す。
「ギアスステーションから動こうともしなかった私共をトウコ様とトウヤ様が此処まで運んで下さったのです」
「そう、すっごく力づくで!」
クダリの言葉に玄関外でポケモンの技であろう宙に浮いた二人の姿がサクラの頭を過った。
「あの二人の事ですからかなり無茶をしましたよね・・・
すみません」
何だかとても申し訳なくなり、ノボリとクダリに対しサクラは顔を隠したまま頭を下げる。
「何もサクラ様が謝る事などございません。
寧ろ今、サクラ様を前にして謝るチャンスを作って下さったトウコ様とトウヤ様に感謝したい位でございます」
「謝るチャンス?」
とはどういう事か、疑問を感じたサクラの身体から抱き止めていたクダリの腕が離れた。
「サクラ様、此度のお弁当の件。
大変申し訳ございませんでした」
「サクラちゃんの気持ち、気付いてあげられなくてごめんなさい」
深く低く、二人並んで頭を下げたノボリとクダリにサクラは顔を隠す両の手を思わず下へと下ろした。
「・・・どうして、お二人が私に謝るんですか」
謝られる様な事をされていないと言ったサクラにノボリは「いいえ」と首を横に振るう。
「私共はサクラ様に深く頭を下げなければいけない程の事をしてしまいました。
寧ろ頭を下げるだけでは足りない程の事を」
ノボリの言葉に困惑の表情を浮かべるサクラ。
「お弁当、
せっかく作ってきてくれたのに捨てさせてごめんなさい」
何時もは上がっている口角を隣の彼の様に"へ"の字に下げたクダリの言葉にサクラはやっと二人の謝罪の理由を理解した。
「私って、カッコ悪いなぁ」
「サクラちゃん、顔隠さないで」
自身の両手で顔を覆ったサクラにクダリはそう言うのだが、彼女は断固として両手を下ろそうとはしない。
「無理、です」
当分は顔を合わせられないと思っていた相手が目の前にいる。
しかも先程、扉を壊したトウコとトウヤを説教するところも見せてしまった。
気まずいやら恥ずかしいやら、兎に角サクラは二人とまともに顔を合わせられない程の羞恥に苛まれている。
「どうして、お二人が此処にいるんですか・・・」
今まで気になっていた疑問が彼女の口から溢れた。
「暫くはお二人と距離をとろうと決めたばかりだったのに」
もう二人と会わないという決断は何故か出来なかった。
ならせめて暫く二人とは病院での話題が沈静化するまで距離をとろうと考えていたのに
その二人は今、サクラを挟み側にいる。
「それは、
トウコ様とトウヤ様の取り計らいにございます」
ノボリの口から出た二人の名前にサクラは昨夜、病院での出来事等をトウコに話した事を思い出す。
「ギアスステーションから動こうともしなかった私共をトウコ様とトウヤ様が此処まで運んで下さったのです」
「そう、すっごく力づくで!」
クダリの言葉に玄関外でポケモンの技であろう宙に浮いた二人の姿がサクラの頭を過った。
「あの二人の事ですからかなり無茶をしましたよね・・・
すみません」
何だかとても申し訳なくなり、ノボリとクダリに対しサクラは顔を隠したまま頭を下げる。
「何もサクラ様が謝る事などございません。
寧ろ今、サクラ様を前にして謝るチャンスを作って下さったトウコ様とトウヤ様に感謝したい位でございます」
「謝るチャンス?」
とはどういう事か、疑問を感じたサクラの身体から抱き止めていたクダリの腕が離れた。
「サクラ様、此度のお弁当の件。
大変申し訳ございませんでした」
「サクラちゃんの気持ち、気付いてあげられなくてごめんなさい」
深く低く、二人並んで頭を下げたノボリとクダリにサクラは顔を隠す両の手を思わず下へと下ろした。
「・・・どうして、お二人が私に謝るんですか」
謝られる様な事をされていないと言ったサクラにノボリは「いいえ」と首を横に振るう。
「私共はサクラ様に深く頭を下げなければいけない程の事をしてしまいました。
寧ろ頭を下げるだけでは足りない程の事を」
ノボリの言葉に困惑の表情を浮かべるサクラ。
「お弁当、
せっかく作ってきてくれたのに捨てさせてごめんなさい」
何時もは上がっている口角を隣の彼の様に"へ"の字に下げたクダリの言葉にサクラはやっと二人の謝罪の理由を理解した。
「私って、カッコ悪いなぁ」