双子と弁当屋の娘
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トウヤが考えていた事が分かったのだろう。
トウヤと同じように頭を抱えるトウコ。
「俺が考えてる事分かった?」
「すっごく分かった!」
そっくりな顔を向かい合わせて「分かった」を言い合う二人に何事かまだ分からないノボリとクダリは置いてきぼりだ。
「あの、分かったと言うのは・・・」
「もちろんサクラさんがお二人に作ってきたお弁当を捨てた理由です!」
「ずばり言うならお二人のせいですね」
ビシッ!と探偵が犯人を示す様にトウコとトウヤは未だ床に座ったままの二人を指差す。
「僕達が原因なの?」
「もっと言うなら二人の会話です」
二人の名探偵はその現場を見ていないというのに憶測ながらサクラがお弁当を捨てた経緯を話し始めた。
「注目するのはサクラさんの性格。
サクラさんって意外に気にしすぎる所があるんですよね」
「きっとお二人の会話でお昼を済ましてきた事を知ったサクラさんは自分が今お弁当を出したらお二人が困ると考えたんだと思います」
お弁当を作ってきた事を言えず、
しかし持っていたお弁当の事を尋ねられて咄嗟に答えたのが
「サクラ様が私達に吐いた嘘なのですね」
「そういう事です」
トウヤに続きトウコも頷く。
「じゃあ、僕達はサクラちゃんの気持ちも知らず」
「彼女の嘘を問い質し、困らせた事になりますね」
後悔先に立たず。
言ってしまったものは今更取消す事何て出来る筈がなくノボリとクダリは深々と溜め息を溢す。
その今に茸でも生えてきそうな二人の落ち込み様はトウコとトウヤはまた一つの疑問を与える。
「真相はどうあれ、嘘を問い質したらサクラさんが困るのは分かってたのに」
「どうして問い質す様な真似をしたんです?」
嘘とはいえたかがお弁当を捨てた理由等、気にする必要が合ったのか。
「それは、」
「本当、どうして気になったんだろ」
気にならなければ自分が彼女にさせてしまった事も、訳を知って落ち込む事も無かった筈なのだ。
だけど、とクダリは続ける。
「サクラちゃんがどうして僕達に嘘を吐いたのか気になったんだ」
「私も嘘の理由が気になって気になって仕方がありませんでした」
始めは遊園地の件で彼女の無実を証明する為に調べていた筈なのに
病院で聞いたサクラの秘密。
「サクラ様と知り合ったのはつい最近の事ですが」
「自分達が知らないサクラちゃんの事何て無いと自惚れてた」
毎日の様に彼女と会っていたからその様に自惚れていたのか。
サクラの秘密を聞いてその自惚れは間違いであった事。
寧ろ自分達は彼女の事を何も知らなかった事を知らされた。
「少し前からサクラ様が噂の赤マスなのではないかとは疑っておりました」
「サクラちゃんから自分が赤マスだって事、バトルがすっごく強い事を聞いた時は気になってた事が全部分かってすっきりしたけど」
次に二人が感じたのはサクラの事を何も知らないという焦り。
「今思えば私はどうしてあんなにも自惚れていられたのか不思議に思うのでございます」
彼女の事は何でも知っているという自惚れは何も知らない焦りに変わり、彼女の事をもっと知らなければという焦りが頭を占めた結果
この様な事態になってしまった。
「僕達はサクラちゃんを困らせたくてお弁当の事を聞いたわけじゃない」
「私達は誰よりもサクラ様の事を知っていたかったのでございます」
トウヤと同じように頭を抱えるトウコ。
「俺が考えてる事分かった?」
「すっごく分かった!」
そっくりな顔を向かい合わせて「分かった」を言い合う二人に何事かまだ分からないノボリとクダリは置いてきぼりだ。
「あの、分かったと言うのは・・・」
「もちろんサクラさんがお二人に作ってきたお弁当を捨てた理由です!」
「ずばり言うならお二人のせいですね」
ビシッ!と探偵が犯人を示す様にトウコとトウヤは未だ床に座ったままの二人を指差す。
「僕達が原因なの?」
「もっと言うなら二人の会話です」
二人の名探偵はその現場を見ていないというのに憶測ながらサクラがお弁当を捨てた経緯を話し始めた。
「注目するのはサクラさんの性格。
サクラさんって意外に気にしすぎる所があるんですよね」
「きっとお二人の会話でお昼を済ましてきた事を知ったサクラさんは自分が今お弁当を出したらお二人が困ると考えたんだと思います」
お弁当を作ってきた事を言えず、
しかし持っていたお弁当の事を尋ねられて咄嗟に答えたのが
「サクラ様が私達に吐いた嘘なのですね」
「そういう事です」
トウヤに続きトウコも頷く。
「じゃあ、僕達はサクラちゃんの気持ちも知らず」
「彼女の嘘を問い質し、困らせた事になりますね」
後悔先に立たず。
言ってしまったものは今更取消す事何て出来る筈がなくノボリとクダリは深々と溜め息を溢す。
その今に茸でも生えてきそうな二人の落ち込み様はトウコとトウヤはまた一つの疑問を与える。
「真相はどうあれ、嘘を問い質したらサクラさんが困るのは分かってたのに」
「どうして問い質す様な真似をしたんです?」
嘘とはいえたかがお弁当を捨てた理由等、気にする必要が合ったのか。
「それは、」
「本当、どうして気になったんだろ」
気にならなければ自分が彼女にさせてしまった事も、訳を知って落ち込む事も無かった筈なのだ。
だけど、とクダリは続ける。
「サクラちゃんがどうして僕達に嘘を吐いたのか気になったんだ」
「私も嘘の理由が気になって気になって仕方がありませんでした」
始めは遊園地の件で彼女の無実を証明する為に調べていた筈なのに
病院で聞いたサクラの秘密。
「サクラ様と知り合ったのはつい最近の事ですが」
「自分達が知らないサクラちゃんの事何て無いと自惚れてた」
毎日の様に彼女と会っていたからその様に自惚れていたのか。
サクラの秘密を聞いてその自惚れは間違いであった事。
寧ろ自分達は彼女の事を何も知らなかった事を知らされた。
「少し前からサクラ様が噂の赤マスなのではないかとは疑っておりました」
「サクラちゃんから自分が赤マスだって事、バトルがすっごく強い事を聞いた時は気になってた事が全部分かってすっきりしたけど」
次に二人が感じたのはサクラの事を何も知らないという焦り。
「今思えば私はどうしてあんなにも自惚れていられたのか不思議に思うのでございます」
彼女の事は何でも知っているという自惚れは何も知らない焦りに変わり、彼女の事をもっと知らなければという焦りが頭を占めた結果
この様な事態になってしまった。
「僕達はサクラちゃんを困らせたくてお弁当の事を聞いたわけじゃない」
「私達は誰よりもサクラ様の事を知っていたかったのでございます」