双子と弁当屋の娘
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何度も彼とバトルをした二人でも見たことのない威圧的なトウヤの笑顔に観念して、二人は思い当たる病院でのやり取りを全て話した。
斯々然々
二人の話にトウヤも、トウコの表情も蔑んだものに変わる。
「最低」
「人でなし」
「・・・返す言葉もございません」
「でも僕達悪気あって聞いたんじゃない」
トウコとトウヤの容赦のない言葉によりいっそうの落ち込みを見せるノボリ。
そのノボリを庇うようにクダリは自分達を見下す二人に反論するのだが、
「寧ろ悪気があったら潰す」
ぎゅっと力強く何かを潰す造作を見せたトウコにノボリもクダリも身を縮ませる思いだった。
「二人の話で大体の事は分かったけど、どうしてサクラさんは二人に作ってきたお弁当を嘘吐いて捨てたんだろ」
「それよね。その理由さえ解ればこの事件は解決よ!」
昨日の夜、テレビで放映されていたポケウッド制作のミステリー映画の主人公の様にポーズを取りながら話し合うトウヤとトウコ。
「お二人とサクラさんはそのお弁当事件の時には遊園地にいたんですよね?」
「ええ、そうでございます。
私とクダリ、サクラ様とで遊園地におりました」
ノボリの証言にトウコは爪を噛み、トウヤは舌打ちをする。
「私達でもサクラさんと遊園地に行った事ないのに」
「羨ましいを通り越して軽く・・・
いや、かなり殺意が湧くね」
むくむくと二人の中で膨れ上がる殺意。
その殺意にお構い無くクダリの口からは又しても疑問が飛び出す。
「もしかして二人ってサクラちゃんと遊園地言った事ないの?」
「クダリ、それ以上は!」
ノボリがこの場の空気を読んで止めたにも関わらずクダリは続ける。
「友達なのに?」
何処からともなく「ぷち」何て音が聞こえ、トウコとトウヤが上げた右手にはモンスターボールが握られていた。
「ドレディア」
「アイアント」
「「クダリさんを黙らせて」」
二人の命令に動いた二匹はアイアントが"はさむ"でクダリの体を押さえ込み、ドレディアが"はなびらのまい"の技で出した花弁でクダリの口を塞いだ。
アイアントの"はさむ"で動けないクダリはドレディアに塞がれた口で何か喋るがよく分からない。
「遊園地と言えば典型的なデートスポットだよね」
「もうノボリさんとクダリさんは"だいばくはつ"すればいいと思う」
「デートと言えば!」
「彼女の手作り弁当!」
「トウヤってば夢見すぎ」
語尾に(笑)を付けたトウコ。
トウコの揶揄にトウヤは怒る所か何か考える様子を見せる。
「?トウヤ」
自分の呼び掛けに反応しないトウヤにトウコは彼の頬を軽くつつく。
「そうだ、もしかして
ノボリさん!サクラさんがお弁当を捨てに行く前はどんな会話をしてたんですか」
「会話、ですか?」
既に遊園地に行ってから数日経っているうえ、先程まで仕事に忙殺されていたノボリは遊園地に行った時の会話と言われても何も浮かばない。
「僕、覚えてる」
やっと口に詰められた花弁を全て吐き出したクダリは数日も前の会話を覚えてると言った。
「遊園地の屋台で売ってるポップコーン食べたいってノボリに言ったらお弁当を食べたから駄目って言われた」
「ああ、それでしたら私も
サブウェイで事務をやっている方からお弁当を頂きまして」
「それ、食べたんですか?
頷くノボリに信じられないと言った風のトウコ。
「その遊園地に行く前にお弁当を貰って食べたって話はサクラさんに・・・」
「してはおりませんが」
「でも聞こえてたと思う。僕にポップコーン駄目ってノボリが言った時にお弁当の事言ってたから」
二人の話にトウコはとうとう「信じられない」と口に出した。
斯々然々
二人の話にトウヤも、トウコの表情も蔑んだものに変わる。
「最低」
「人でなし」
「・・・返す言葉もございません」
「でも僕達悪気あって聞いたんじゃない」
トウコとトウヤの容赦のない言葉によりいっそうの落ち込みを見せるノボリ。
そのノボリを庇うようにクダリは自分達を見下す二人に反論するのだが、
「寧ろ悪気があったら潰す」
ぎゅっと力強く何かを潰す造作を見せたトウコにノボリもクダリも身を縮ませる思いだった。
「二人の話で大体の事は分かったけど、どうしてサクラさんは二人に作ってきたお弁当を嘘吐いて捨てたんだろ」
「それよね。その理由さえ解ればこの事件は解決よ!」
昨日の夜、テレビで放映されていたポケウッド制作のミステリー映画の主人公の様にポーズを取りながら話し合うトウヤとトウコ。
「お二人とサクラさんはそのお弁当事件の時には遊園地にいたんですよね?」
「ええ、そうでございます。
私とクダリ、サクラ様とで遊園地におりました」
ノボリの証言にトウコは爪を噛み、トウヤは舌打ちをする。
「私達でもサクラさんと遊園地に行った事ないのに」
「羨ましいを通り越して軽く・・・
いや、かなり殺意が湧くね」
むくむくと二人の中で膨れ上がる殺意。
その殺意にお構い無くクダリの口からは又しても疑問が飛び出す。
「もしかして二人ってサクラちゃんと遊園地言った事ないの?」
「クダリ、それ以上は!」
ノボリがこの場の空気を読んで止めたにも関わらずクダリは続ける。
「友達なのに?」
何処からともなく「ぷち」何て音が聞こえ、トウコとトウヤが上げた右手にはモンスターボールが握られていた。
「ドレディア」
「アイアント」
「「クダリさんを黙らせて」」
二人の命令に動いた二匹はアイアントが"はさむ"でクダリの体を押さえ込み、ドレディアが"はなびらのまい"の技で出した花弁でクダリの口を塞いだ。
アイアントの"はさむ"で動けないクダリはドレディアに塞がれた口で何か喋るがよく分からない。
「遊園地と言えば典型的なデートスポットだよね」
「もうノボリさんとクダリさんは"だいばくはつ"すればいいと思う」
「デートと言えば!」
「彼女の手作り弁当!」
「トウヤってば夢見すぎ」
語尾に(笑)を付けたトウコ。
トウコの揶揄にトウヤは怒る所か何か考える様子を見せる。
「?トウヤ」
自分の呼び掛けに反応しないトウヤにトウコは彼の頬を軽くつつく。
「そうだ、もしかして
ノボリさん!サクラさんがお弁当を捨てに行く前はどんな会話をしてたんですか」
「会話、ですか?」
既に遊園地に行ってから数日経っているうえ、先程まで仕事に忙殺されていたノボリは遊園地に行った時の会話と言われても何も浮かばない。
「僕、覚えてる」
やっと口に詰められた花弁を全て吐き出したクダリは数日も前の会話を覚えてると言った。
「遊園地の屋台で売ってるポップコーン食べたいってノボリに言ったらお弁当を食べたから駄目って言われた」
「ああ、それでしたら私も
サブウェイで事務をやっている方からお弁当を頂きまして」
「それ、食べたんですか?
頷くノボリに信じられないと言った風のトウコ。
「その遊園地に行く前にお弁当を貰って食べたって話はサクラさんに・・・」
「してはおりませんが」
「でも聞こえてたと思う。僕にポップコーン駄目ってノボリが言った時にお弁当の事言ってたから」
二人の話にトウコはとうとう「信じられない」と口に出した。