双子と弁当屋の娘
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「たのもー!!」
何て昔見た映画の道場破りみたいに鉄道員が集まる場所の扉を開けたトウコ。
既に自分達は関係者以外立ち入り禁止の場所にいるのでもう少し忍んで欲しかったのだが、トウコがトウヤの言葉を聞き入れる筈がなく諦めたトウヤは彼女の後ろに付いていた。
「なんやなんやって、
トウコにトウヤやないか!」
えらい久し振りやな!と二人を迎えたのはクラウドを筆頭としたトレイン内でよく見る鉄道員達。
「本当ニ久シ振リ。
電車ガ嫌イニナッタノカト思ッタヨ」
「シンゲンさん相変わらず片言ってますね」
「あの、私達ノボリさんとクダリさんに会いに来たんですけど今いますか」
尋ねながらもトウコは二人が今、ギアスステーションにいるのを確信していた。
今の時間、まだバトルサブウェイは始業前でそのサブウェイのマスターである二人の時間は空いている筈なのだ。
「あー・・・ボス達はさ」
「この事は乗客である二人に話さない方が良いと思うのですが」
ラムセスが話かけた所をジャッキーが止める。
そこでどうする?と互いの顔を見て内輪で相談する鉄道員達にトウコとトウヤは蚊帳の外で、大人しく相談の結果を待つしかなかった。
「ダケド今ノボス達ハ」「やけど、」と気になる会話が輪から漏れて二人の耳に入る。
そんな鉄道員達の会話にトウコはトウヤに耳打ち
「ノボリさんとクダリさんに何かあったのかな」
「でも病気とかならそう言うだろ」
「だよねー」
だったらあの二人に何があったのかトウコとトウヤは互いに憶測を飛ばし合うがピンとくる事情は出てこなかった。
そんな事をしている間に相談が終わったらしい。
鉄道員の中でも年上のクラウドが代表して一言。
「きっと見たら分かるわ」
一体、何が分かると言うのか。
相談していたと言うのにまともな言葉も貰えず訳が分からぬままに二人はノボリとクダリのいる部屋に案内された。
「・・・腐ってやがる」
扉を開けたトウコの第一声にトウヤは彼女の肩越しに部屋の中の様子を窺う。
「うわっ・・・これは酷い」
書類が散らかり床が見えない。
一見しただけで忙しかったのかと分かる部屋の散らかり様。
それに机の上で事尽きたのか二人が部屋に入ったのに動かないノボリとクダリ。
その二人と締め切られた部屋独特の臭いが合間って只の死体だ。
「死んで、る?」
これと二人を指差すトウコにトウヤはそんな事ないと答えるが自信は湧かない。
「取り敢えず鉄道員さんに起こしてくれって頼まれてるし」
「任せて!」
と元気よく手を上げたトウコは無い袖を捲り上げて動かないクダリの胸ぐらを掴んだ。
星の変わりに魂が抜けるんじゃないかと思える程痛いトウコの"めざましビンタ"がクダリの蒼白い頬を襲う。
大体2~3発受ければ目が覚める(トウヤの体験上)のだがなかなかクダリは目を覚まさない。
「ねえ、トウヤ」
トウコはトウヤに話しかける間もビンタを止めない。
「全然起きないんだけど」
もう叩いた回数は二桁に達した。
が、クダリは目を覚まさない。
「これだけ叩いても起きない何て、もう死んでるんじゃ」
「流石にそんな事はないだろ」
と答えたが正直、トウヤも死んでるのではと思う気持ちの方が近い。
その時、トウコに頬を叩かれていたクダリがやっと反応を示した。
眠そうにうっすら目蓋を上げて、瞬き。
その直後にクダリの頬を襲った"めざましビンタ"にはっきりと意識を覚醒させる。
「あれ、トウコ・・・
何これ?!ほっぺが痛い」
「あ、生きてた」
痛い痛いと声を上げたクダリにトウコは振り上げていた手を離し胸ぐらを掴んでいた手も離す。
「すっごくほっぺが痛い!
何で何で」
目を覚まし、覚醒した瞬間からクダリの頬を襲う強烈な痛み。
その痛みに騒ぎ混乱するクダリの声にノボリが反応をする。
「何を騒いでるのです。クダリ、そんなに騒いではお客様に迷惑が・・・」
電車にでも乗っている夢を見ていたのだろうか、寝起き早々に謎の説教を始めるノボリ。
クダリもそうなのだがノボリも机に寝ていたせいか普段綺麗に整えられている髪は乱れいくつも跳び跳ねる寝癖は強く自己主張をしていた。
ぴょんぴょん跳び跳ねる寝癖のついた髪のまま真面目に説教を始めるノボリにトウコとトウヤのどちらかが堪えていた笑いを漏らす。
「ぶふっ・・・あは、
あはははははっ!!」
片割れにつられもう片方が、大爆笑を始めたトウコとトウヤ。
ノボリはそこで自分達の執務室にいる二人の存在に気付いたのだった。
何て昔見た映画の道場破りみたいに鉄道員が集まる場所の扉を開けたトウコ。
既に自分達は関係者以外立ち入り禁止の場所にいるのでもう少し忍んで欲しかったのだが、トウコがトウヤの言葉を聞き入れる筈がなく諦めたトウヤは彼女の後ろに付いていた。
「なんやなんやって、
トウコにトウヤやないか!」
えらい久し振りやな!と二人を迎えたのはクラウドを筆頭としたトレイン内でよく見る鉄道員達。
「本当ニ久シ振リ。
電車ガ嫌イニナッタノカト思ッタヨ」
「シンゲンさん相変わらず片言ってますね」
「あの、私達ノボリさんとクダリさんに会いに来たんですけど今いますか」
尋ねながらもトウコは二人が今、ギアスステーションにいるのを確信していた。
今の時間、まだバトルサブウェイは始業前でそのサブウェイのマスターである二人の時間は空いている筈なのだ。
「あー・・・ボス達はさ」
「この事は乗客である二人に話さない方が良いと思うのですが」
ラムセスが話かけた所をジャッキーが止める。
そこでどうする?と互いの顔を見て内輪で相談する鉄道員達にトウコとトウヤは蚊帳の外で、大人しく相談の結果を待つしかなかった。
「ダケド今ノボス達ハ」「やけど、」と気になる会話が輪から漏れて二人の耳に入る。
そんな鉄道員達の会話にトウコはトウヤに耳打ち
「ノボリさんとクダリさんに何かあったのかな」
「でも病気とかならそう言うだろ」
「だよねー」
だったらあの二人に何があったのかトウコとトウヤは互いに憶測を飛ばし合うがピンとくる事情は出てこなかった。
そんな事をしている間に相談が終わったらしい。
鉄道員の中でも年上のクラウドが代表して一言。
「きっと見たら分かるわ」
一体、何が分かると言うのか。
相談していたと言うのにまともな言葉も貰えず訳が分からぬままに二人はノボリとクダリのいる部屋に案内された。
「・・・腐ってやがる」
扉を開けたトウコの第一声にトウヤは彼女の肩越しに部屋の中の様子を窺う。
「うわっ・・・これは酷い」
書類が散らかり床が見えない。
一見しただけで忙しかったのかと分かる部屋の散らかり様。
それに机の上で事尽きたのか二人が部屋に入ったのに動かないノボリとクダリ。
その二人と締め切られた部屋独特の臭いが合間って只の死体だ。
「死んで、る?」
これと二人を指差すトウコにトウヤはそんな事ないと答えるが自信は湧かない。
「取り敢えず鉄道員さんに起こしてくれって頼まれてるし」
「任せて!」
と元気よく手を上げたトウコは無い袖を捲り上げて動かないクダリの胸ぐらを掴んだ。
星の変わりに魂が抜けるんじゃないかと思える程痛いトウコの"めざましビンタ"がクダリの蒼白い頬を襲う。
大体2~3発受ければ目が覚める(トウヤの体験上)のだがなかなかクダリは目を覚まさない。
「ねえ、トウヤ」
トウコはトウヤに話しかける間もビンタを止めない。
「全然起きないんだけど」
もう叩いた回数は二桁に達した。
が、クダリは目を覚まさない。
「これだけ叩いても起きない何て、もう死んでるんじゃ」
「流石にそんな事はないだろ」
と答えたが正直、トウヤも死んでるのではと思う気持ちの方が近い。
その時、トウコに頬を叩かれていたクダリがやっと反応を示した。
眠そうにうっすら目蓋を上げて、瞬き。
その直後にクダリの頬を襲った"めざましビンタ"にはっきりと意識を覚醒させる。
「あれ、トウコ・・・
何これ?!ほっぺが痛い」
「あ、生きてた」
痛い痛いと声を上げたクダリにトウコは振り上げていた手を離し胸ぐらを掴んでいた手も離す。
「すっごくほっぺが痛い!
何で何で」
目を覚まし、覚醒した瞬間からクダリの頬を襲う強烈な痛み。
その痛みに騒ぎ混乱するクダリの声にノボリが反応をする。
「何を騒いでるのです。クダリ、そんなに騒いではお客様に迷惑が・・・」
電車にでも乗っている夢を見ていたのだろうか、寝起き早々に謎の説教を始めるノボリ。
クダリもそうなのだがノボリも机に寝ていたせいか普段綺麗に整えられている髪は乱れいくつも跳び跳ねる寝癖は強く自己主張をしていた。
ぴょんぴょん跳び跳ねる寝癖のついた髪のまま真面目に説教を始めるノボリにトウコとトウヤのどちらかが堪えていた笑いを漏らす。
「ぶふっ・・・あは、
あはははははっ!!」
片割れにつられもう片方が、大爆笑を始めたトウコとトウヤ。
ノボリはそこで自分達の執務室にいる二人の存在に気付いたのだった。