双子と弁当屋の娘
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「ちょっとこっち来て下さい!」
そう言われ、連れて行かれるがままでいれば連れて来られた先は駅員や鉄道員達がデスクワークを行う部屋だった。
入ってすぐ隣に設置されたテレビの前には小さな人だかりが出来ている。
何事かと二人が頭を傾げていれば人だかりに紛れテレビを見ていたカズマサが振り向き、此方へと近付いてきた。
「ボス!あれ、どういう事何ですか」
そんな事を言われるも、あまりに急で二人には何の事かさっぱり分からない。
「取り敢えずテレビ見て下さい」
クラウドがわざわざここへ連れてきた理由はテレビにあるらしく二人は人だかりを分けて入りテレビを見上げ、クラウドが二人を連れてきた訳をカズマサが二人をに尋ねてきた意味を知った。
「ああ、これは」
「・・・酷い」
テレビでやっていたのは週ごとの話題を纏めて放送する日曜朝のニュース番組で、今は昨日起こった遊園地の爆発事件についてその手の専門家・ゲストが話をしている。
のだが問題はその番組で出されている写真。
きっと遊園地にいた誰かが撮影し、テレビ局に送ったのだろうがその写真にはノボリもクダリにも見慣れた人物が写っていた。
左右をジュンサーさん等警察官に挟まれながら歩きパトカーに乗り込もうとする姿、サクラが警察署に連行されようとしてる所を写した写真だ。
警察自体、彼女を犯人と決め兼ねているのに写真は彼女が犯人だと言わんばかりに写されていて本来ならモザイクがかけられるであろう顔は確りと写されている。
普段騒がれるプライバシーは何処へ行ったのか。
「ボス。この写真に写ってるのサクラさんですよね」
「ええ、ですがテレビで言われている様な彼女が遊園地に爆弾を仕掛けた等事実無根の話にございます」
「むしろ勝手に犯人扱いされてるサクラちゃんが被害者!」
ノボリとクダリがそう返せばカズマサにクラウド、周りで聞いていた駅員達も安堵の息をつく。
「良かった。ボス等の口から聞いてわい等も安心しましたわ」
「貴方達もサクラ様の事を気にかけていたのですね」
「当たり前ですよ!ここの職員の殆どが嬢ちゃんやじいさんの店にお世話になっとんですから」
「それを聞いたらサクラちゃん喜びそう!」
「そうですね。
サクラ様はまだ警察署で拘束されているのでしょうか」
まるでその疑問に答える様にテレビの司会者が喋る。
『この写真に写る少女は現在も、ライモンシティーの警察署で拘束されており・・・』
「まだ拘束されてるみたいだね」
ナイスタイミング過ぎるテレビの司会者にクダリにノボリ、クラウドも呆気にとられていた。
「そうや!ボス等、この後遊園地の事で警察に行くんでしょ。
やったら次いでやないですけど嬢ちゃんの様子見て来て下さい」
「で、サクラさんの様子がどんなだったか教えて貰えると有り難いんですが」
お願いしますと此方を見つめるクラウドとカズマサ。
それに、他にいた駅員達もノボリとクダリと見つめている。
彼等に言われなくても様子を見に行くつもりだった二人は任せてと彼等の頼みを聞き入れるのであった。
入り口で待機する警察署の職員に会釈をし、自分達を招く自動ドアを潜れば受付の電話という電話が止む暇なく鳴き続けていた。
受付の女性に声をかけようにも電話の対応でそれどころでないように見える。
それは何処の受付も同じで自分達はどうすれば良いのか困ったノボリとクダリは電話の鳴り止まない受付を前に固まっていた。
「サブウェイマスターのノボリさんとクダリさんですよね」
二人にそう声をかけたのは昨日の遊園地でも見掛けたジュンサーさんで、彼女に今日此処へ来た訳を話せば彼女は笑顔で案内を始める。
「今日はすみません。
お二人共お忙しいのにわざわざ署までお呼びして」
遊園地でジムリーダーのカミツレや遊園地職員と共にプラズマ団と対抗していたノボリとクダリは当時の状況を詳しく聞くために警察署に呼ばれていたのだ。
「こちらが呼んでおいて何ですがお二人共お仕事の方は」
ライモンシティーでは遊園地と並び有名で人気なバトルサブウェイ。
そんな人気施設のマスターが日曜の昼間から暇などあり得ないと考えジュンサーは尋ねた。
「昨日の騒ぎの影響で今日のトレインは全て運休いたしておりまして」
一週間の内、一番人の入りが多い日曜を休業にするのは誰もが渋ったが、前日に起きた遊園地の爆発テロ。
バトルサブウェイがポケモンバトルを行う場所で充分プラズマ団に狙われる理由がある事から車両・施設内の点検を一日かけて行う事になったのだ。
その点検は駅長の指揮によるものなのでサブウェイマスターの出る幕はなくある意味二人は暇人であった。
上記の理由を軽く摘み上げ、話せば彼女は少し安心した様子を見せる。
「そういえばさっき鳴ってた沢山の電話何?」
「さっきのあれはですね」
その話題をするなり、ジュンサーさんの表情はかなり疲れたものになった。
「苦情の電話でして」
「受付で鳴っていたあの電話全てですか?」
「はい。後、他の部屋でも同じ理由で電話が鳴り続けています」
確かに自分達は署内の奥へと進んでいる筈なのにまだ近くで電話の呼び出し音が鳴っている。
「やはり苦情の電話というのは昨日の、」
あまり突っ込むべき話では無いのだが沢山鳴り響く電話に興味を抱き、尋ねれば
「いえ、昨日の遊園地との関係はあるような無いようなものです」
肯定でも否定ない、何ともうやむやな返事が返ってきた。
「此方です。
どうぞお入り下さい」
そう言われ、連れて行かれるがままでいれば連れて来られた先は駅員や鉄道員達がデスクワークを行う部屋だった。
入ってすぐ隣に設置されたテレビの前には小さな人だかりが出来ている。
何事かと二人が頭を傾げていれば人だかりに紛れテレビを見ていたカズマサが振り向き、此方へと近付いてきた。
「ボス!あれ、どういう事何ですか」
そんな事を言われるも、あまりに急で二人には何の事かさっぱり分からない。
「取り敢えずテレビ見て下さい」
クラウドがわざわざここへ連れてきた理由はテレビにあるらしく二人は人だかりを分けて入りテレビを見上げ、クラウドが二人を連れてきた訳をカズマサが二人をに尋ねてきた意味を知った。
「ああ、これは」
「・・・酷い」
テレビでやっていたのは週ごとの話題を纏めて放送する日曜朝のニュース番組で、今は昨日起こった遊園地の爆発事件についてその手の専門家・ゲストが話をしている。
のだが問題はその番組で出されている写真。
きっと遊園地にいた誰かが撮影し、テレビ局に送ったのだろうがその写真にはノボリもクダリにも見慣れた人物が写っていた。
左右をジュンサーさん等警察官に挟まれながら歩きパトカーに乗り込もうとする姿、サクラが警察署に連行されようとしてる所を写した写真だ。
警察自体、彼女を犯人と決め兼ねているのに写真は彼女が犯人だと言わんばかりに写されていて本来ならモザイクがかけられるであろう顔は確りと写されている。
普段騒がれるプライバシーは何処へ行ったのか。
「ボス。この写真に写ってるのサクラさんですよね」
「ええ、ですがテレビで言われている様な彼女が遊園地に爆弾を仕掛けた等事実無根の話にございます」
「むしろ勝手に犯人扱いされてるサクラちゃんが被害者!」
ノボリとクダリがそう返せばカズマサにクラウド、周りで聞いていた駅員達も安堵の息をつく。
「良かった。ボス等の口から聞いてわい等も安心しましたわ」
「貴方達もサクラ様の事を気にかけていたのですね」
「当たり前ですよ!ここの職員の殆どが嬢ちゃんやじいさんの店にお世話になっとんですから」
「それを聞いたらサクラちゃん喜びそう!」
「そうですね。
サクラ様はまだ警察署で拘束されているのでしょうか」
まるでその疑問に答える様にテレビの司会者が喋る。
『この写真に写る少女は現在も、ライモンシティーの警察署で拘束されており・・・』
「まだ拘束されてるみたいだね」
ナイスタイミング過ぎるテレビの司会者にクダリにノボリ、クラウドも呆気にとられていた。
「そうや!ボス等、この後遊園地の事で警察に行くんでしょ。
やったら次いでやないですけど嬢ちゃんの様子見て来て下さい」
「で、サクラさんの様子がどんなだったか教えて貰えると有り難いんですが」
お願いしますと此方を見つめるクラウドとカズマサ。
それに、他にいた駅員達もノボリとクダリと見つめている。
彼等に言われなくても様子を見に行くつもりだった二人は任せてと彼等の頼みを聞き入れるのであった。
入り口で待機する警察署の職員に会釈をし、自分達を招く自動ドアを潜れば受付の電話という電話が止む暇なく鳴き続けていた。
受付の女性に声をかけようにも電話の対応でそれどころでないように見える。
それは何処の受付も同じで自分達はどうすれば良いのか困ったノボリとクダリは電話の鳴り止まない受付を前に固まっていた。
「サブウェイマスターのノボリさんとクダリさんですよね」
二人にそう声をかけたのは昨日の遊園地でも見掛けたジュンサーさんで、彼女に今日此処へ来た訳を話せば彼女は笑顔で案内を始める。
「今日はすみません。
お二人共お忙しいのにわざわざ署までお呼びして」
遊園地でジムリーダーのカミツレや遊園地職員と共にプラズマ団と対抗していたノボリとクダリは当時の状況を詳しく聞くために警察署に呼ばれていたのだ。
「こちらが呼んでおいて何ですがお二人共お仕事の方は」
ライモンシティーでは遊園地と並び有名で人気なバトルサブウェイ。
そんな人気施設のマスターが日曜の昼間から暇などあり得ないと考えジュンサーは尋ねた。
「昨日の騒ぎの影響で今日のトレインは全て運休いたしておりまして」
一週間の内、一番人の入りが多い日曜を休業にするのは誰もが渋ったが、前日に起きた遊園地の爆発テロ。
バトルサブウェイがポケモンバトルを行う場所で充分プラズマ団に狙われる理由がある事から車両・施設内の点検を一日かけて行う事になったのだ。
その点検は駅長の指揮によるものなのでサブウェイマスターの出る幕はなくある意味二人は暇人であった。
上記の理由を軽く摘み上げ、話せば彼女は少し安心した様子を見せる。
「そういえばさっき鳴ってた沢山の電話何?」
「さっきのあれはですね」
その話題をするなり、ジュンサーさんの表情はかなり疲れたものになった。
「苦情の電話でして」
「受付で鳴っていたあの電話全てですか?」
「はい。後、他の部屋でも同じ理由で電話が鳴り続けています」
確かに自分達は署内の奥へと進んでいる筈なのにまだ近くで電話の呼び出し音が鳴っている。
「やはり苦情の電話というのは昨日の、」
あまり突っ込むべき話では無いのだが沢山鳴り響く電話に興味を抱き、尋ねれば
「いえ、昨日の遊園地との関係はあるような無いようなものです」
肯定でも否定ない、何ともうやむやな返事が返ってきた。
「此方です。
どうぞお入り下さい」