双子と弁当屋の娘
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ホラーハウスを出た後も遊園地のアトラクションを周り、楽しんだ。
空中ブランコに回転木馬、ミラーハウスでは思いっきり顔面をぶつけてかなり痛い思いをした。
観覧車は残念ながら人数が合わなかったのでまた今度と言うことになり保留。
遊園地で一番驚いたのは園内にあったポケモンジムの事だろうか。(ライモンのジムは挑戦した事はあったけどその時はまだ普通に街中にあり、ジムトレーナーも普通と言えば普通の人だった)
クダリさんにうっかりそそのかれ、電飾が眩しい建物に入ったら入場整理の職員に無理矢理ジェットコースターに乗せられてぐるぐると回された。
建物に入ろうとした時点でノボリさんがいない事に気付けば良かったのだが、乗ってしまえば後の祭。
途中下車も許されず、乗っては落とされ乗っては回されを続けていれば目の前に施設の電飾に負けない位に輝く綺麗なお姉さんがいた。
隣には何故かノボリさんがいて、只そのお姉さんの眩しさに固まっていればノボリさんから
「私達の幼馴染みでごさいます」
と説明をされる。
「カミツレって言ってね。モデルしながらライモンのジムリーダーをしてるんだよ」
「モデルさんでジムリーダーですか」
凄いなと適当な返答にも聞こえるがそんな言葉しか出なかったのだから仕方がない。
だってキラキラ輝いているのだ。
人工的な光りじゃなくて内面から溢れ出ている様な光が彼女の周りでキラキラ輝いていて
眩しくて目が眩む。
「ノボリ君とクダリ君から貴女の話しは聞いているわ」
カミツレの言葉に何それ聞いていないと二人を見れば凄い早さで目を反らされる。
「私の想像通り・・・ううん想像以上に可愛い!」
ギュッと、カミツレの細腕に抱き締められてサクラは思わずすっとんきょんな声をあげた。
それは思っていた以上に大きくてジム内にいたジムトレーナーが一斉にこちらへ振り向く程。
「あの、カミツレさん!」
「何かしら?」
にっこりと浮かべた彼女の笑みにサクラはまたしても固まってしまった。
真っ赤に固まるサクラをノボリとクダリは珍しいものでも見るかの様に眺める。
「さすが、カミツレ様ですね」
「サクラちゃん、顔真っ赤!」
からかう様に笑ったクダリにサクラは「だって!」と言い返す。
「だってカミツレさんみたいな綺麗で眩しい人に抱き締められた誰だってこうなります!」
そう言えば話が聞こえていたのだろう向こう側にいたジムトレーナーの人が大きく同意と言わんばかりに首を振っていた。
寧ろ、真っ赤にならない方が変人だとサクラが言えばノボリとクダリは互いに顔を見合わせて「変人ですって」「僕達、変人なんだ」と話している。
そんな時、サクラの顎に白魚の様な指が伸びた。
言わずもがなそれはカミツレの指で、彼女の指がサクラの顎を掴むとくいっと向きを変えられ顔に影がかかる。
「あ」
誰の声だか分からぬ声がサクラの耳に入った瞬間、
「嬉しい事を言ってくれるのね」
頬に触れた柔らかな感触にサクラのキャパシティーは限界を越えた。
西に沈む夕日に遊園地は橙に染まる。
遊園地はまだ閉園にまで時間があるが日が暮れる迄に帰ろうとする人達の影が疎らにあった。
その中に一際目立つ影が二つ。
「ごめんなさい・・・」
ノボリの背に背負われたサクラは謝罪を述べた。
ライモンのジムでカミツレにキスをされ、キャパシティーを越えたサクラは腰を抜かしたのだ。
丁度、ジムに挑戦者が来た為サクラをそのまま放置することも出来ずサクラはノボリの背中で背負われている。
「ノボリは大丈夫!こう見えて力があるから」
「こう見えてとはなんですか。こう見えてとは」
ノボリが食い付いたのも無視してクダリは夕日に負けないサクラの赤い顔を覗き込む。
「でもカミツレちゃんにキスされて腰を抜かす娘なんて僕初めて見た!
クラクラしてる娘は見たことあるけど」
「確かにサクラ様が初めてかもしれませんね」
まるで良かったじゃないかと言わんばかりの言葉にサクラはそんな初めて嬉しく無いと首を振る。
「もう降ります!降ろして下さい!」
腰を抜かしただけでも恥ずかしいのに人が行き交う道でおんぶされているのも恥ずかしかった。
少し前には小さな子供に「あのお姉ちゃんおんぶされてるー」なんて指を刺されたばかりなのだ。
「ですがサクラ様、腰の方は」
「あんまり無理しちゃ駄目だよー」
「大丈夫ですから!」
おんぶしてもらってわがままを言うのは申し訳ないが、もうサクラの羞恥心は限界だった。
何とか降ろしてもらえる事になり、地へと足を付けた直後。
嫌な音と共に体が傾いた。
傾くサクラの体を支えたのはクダリでその顔は「言わんこっちゃない」と言っている。
「大丈夫でございますか?!サクラ様っ」
「まだ腰、痛い?」
「腰じゃなくて、靴が」
片方の足の踵が見事に根元から折れていた。
「これは何とも」
「綺麗に折れちゃってるね」
踵が取れた靴を見て三人の誰もがあーあ、という状態だ。
持っていないだろうと思いながらも二人にボンドか何か持ってないか聞いてもみたが予想通り二人は持っていない。
サクラは仕方なく踵が取れた靴ともにもう反対の靴も脱ぎ裸足になった。
「何故、靴をお脱ぎになるんですか」
裸足では危ないだろうと迫ったノボリにサクラは思わず驚きながらもバランスが悪いからと答える。
じゃあ、とサクラを持ち上げたのはクダリ。
「僕がサクラちゃんを家まで運んであげる」
「それはサクラ様が危ないかと
サクラ様をご自宅へ運ぶのは先程と同様に私がしますのでクダリは大人しくしていて下さい」
「えーノボリはさっき運んだから次は僕なの!」
「いいえ。日頃から注意力が散漫なクダリに任せてはいられません」
「あの、私はゾロアークにテレポートを頼むので」
「「駄目」でございます」
同じ顔の二人に駄目だと言われて、クダリに持ち上げられたままのサクラは大人しく「はい」と答えるしかなかった。
「どうしようゾロアーク」
『知らねぇよ』
空中ブランコに回転木馬、ミラーハウスでは思いっきり顔面をぶつけてかなり痛い思いをした。
観覧車は残念ながら人数が合わなかったのでまた今度と言うことになり保留。
遊園地で一番驚いたのは園内にあったポケモンジムの事だろうか。(ライモンのジムは挑戦した事はあったけどその時はまだ普通に街中にあり、ジムトレーナーも普通と言えば普通の人だった)
クダリさんにうっかりそそのかれ、電飾が眩しい建物に入ったら入場整理の職員に無理矢理ジェットコースターに乗せられてぐるぐると回された。
建物に入ろうとした時点でノボリさんがいない事に気付けば良かったのだが、乗ってしまえば後の祭。
途中下車も許されず、乗っては落とされ乗っては回されを続けていれば目の前に施設の電飾に負けない位に輝く綺麗なお姉さんがいた。
隣には何故かノボリさんがいて、只そのお姉さんの眩しさに固まっていればノボリさんから
「私達の幼馴染みでごさいます」
と説明をされる。
「カミツレって言ってね。モデルしながらライモンのジムリーダーをしてるんだよ」
「モデルさんでジムリーダーですか」
凄いなと適当な返答にも聞こえるがそんな言葉しか出なかったのだから仕方がない。
だってキラキラ輝いているのだ。
人工的な光りじゃなくて内面から溢れ出ている様な光が彼女の周りでキラキラ輝いていて
眩しくて目が眩む。
「ノボリ君とクダリ君から貴女の話しは聞いているわ」
カミツレの言葉に何それ聞いていないと二人を見れば凄い早さで目を反らされる。
「私の想像通り・・・ううん想像以上に可愛い!」
ギュッと、カミツレの細腕に抱き締められてサクラは思わずすっとんきょんな声をあげた。
それは思っていた以上に大きくてジム内にいたジムトレーナーが一斉にこちらへ振り向く程。
「あの、カミツレさん!」
「何かしら?」
にっこりと浮かべた彼女の笑みにサクラはまたしても固まってしまった。
真っ赤に固まるサクラをノボリとクダリは珍しいものでも見るかの様に眺める。
「さすが、カミツレ様ですね」
「サクラちゃん、顔真っ赤!」
からかう様に笑ったクダリにサクラは「だって!」と言い返す。
「だってカミツレさんみたいな綺麗で眩しい人に抱き締められた誰だってこうなります!」
そう言えば話が聞こえていたのだろう向こう側にいたジムトレーナーの人が大きく同意と言わんばかりに首を振っていた。
寧ろ、真っ赤にならない方が変人だとサクラが言えばノボリとクダリは互いに顔を見合わせて「変人ですって」「僕達、変人なんだ」と話している。
そんな時、サクラの顎に白魚の様な指が伸びた。
言わずもがなそれはカミツレの指で、彼女の指がサクラの顎を掴むとくいっと向きを変えられ顔に影がかかる。
「あ」
誰の声だか分からぬ声がサクラの耳に入った瞬間、
「嬉しい事を言ってくれるのね」
頬に触れた柔らかな感触にサクラのキャパシティーは限界を越えた。
西に沈む夕日に遊園地は橙に染まる。
遊園地はまだ閉園にまで時間があるが日が暮れる迄に帰ろうとする人達の影が疎らにあった。
その中に一際目立つ影が二つ。
「ごめんなさい・・・」
ノボリの背に背負われたサクラは謝罪を述べた。
ライモンのジムでカミツレにキスをされ、キャパシティーを越えたサクラは腰を抜かしたのだ。
丁度、ジムに挑戦者が来た為サクラをそのまま放置することも出来ずサクラはノボリの背中で背負われている。
「ノボリは大丈夫!こう見えて力があるから」
「こう見えてとはなんですか。こう見えてとは」
ノボリが食い付いたのも無視してクダリは夕日に負けないサクラの赤い顔を覗き込む。
「でもカミツレちゃんにキスされて腰を抜かす娘なんて僕初めて見た!
クラクラしてる娘は見たことあるけど」
「確かにサクラ様が初めてかもしれませんね」
まるで良かったじゃないかと言わんばかりの言葉にサクラはそんな初めて嬉しく無いと首を振る。
「もう降ります!降ろして下さい!」
腰を抜かしただけでも恥ずかしいのに人が行き交う道でおんぶされているのも恥ずかしかった。
少し前には小さな子供に「あのお姉ちゃんおんぶされてるー」なんて指を刺されたばかりなのだ。
「ですがサクラ様、腰の方は」
「あんまり無理しちゃ駄目だよー」
「大丈夫ですから!」
おんぶしてもらってわがままを言うのは申し訳ないが、もうサクラの羞恥心は限界だった。
何とか降ろしてもらえる事になり、地へと足を付けた直後。
嫌な音と共に体が傾いた。
傾くサクラの体を支えたのはクダリでその顔は「言わんこっちゃない」と言っている。
「大丈夫でございますか?!サクラ様っ」
「まだ腰、痛い?」
「腰じゃなくて、靴が」
片方の足の踵が見事に根元から折れていた。
「これは何とも」
「綺麗に折れちゃってるね」
踵が取れた靴を見て三人の誰もがあーあ、という状態だ。
持っていないだろうと思いながらも二人にボンドか何か持ってないか聞いてもみたが予想通り二人は持っていない。
サクラは仕方なく踵が取れた靴ともにもう反対の靴も脱ぎ裸足になった。
「何故、靴をお脱ぎになるんですか」
裸足では危ないだろうと迫ったノボリにサクラは思わず驚きながらもバランスが悪いからと答える。
じゃあ、とサクラを持ち上げたのはクダリ。
「僕がサクラちゃんを家まで運んであげる」
「それはサクラ様が危ないかと
サクラ様をご自宅へ運ぶのは先程と同様に私がしますのでクダリは大人しくしていて下さい」
「えーノボリはさっき運んだから次は僕なの!」
「いいえ。日頃から注意力が散漫なクダリに任せてはいられません」
「あの、私はゾロアークにテレポートを頼むので」
「「駄目」でございます」
同じ顔の二人に駄目だと言われて、クダリに持ち上げられたままのサクラは大人しく「はい」と答えるしかなかった。
「どうしようゾロアーク」
『知らねぇよ』