双子と弁当屋の娘
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
5番道路でクダリさんとバトルした私は本当に何か憑き物でも落としたかの様にすっきりしていた。
証拠に私に抱き付いてきたラルトスには『冷たくてぐるぐるぐわぐわ』しているとは言われなくなった。
「ラルトス君うらやまー」
「ほんと、うらやまだよな」
「え、あ、で、何だっけ?」
お腹に抱き付いて甘えていたラルトスにかまけてトウコとトウヤの話を聴いていなかったサクラは話をもう一度尋ねる。
聴いていなかったというサクラにトウコは頬を膨らませるもトウヤがそれを宥めた。
「だから、明日ライモンを出発しようかなって」
実はライモンにいる間、ポケモンセンターに宿泊せずサクラの家に滞在していたトウコとトウヤ。
その二人が明日ライモンを発つと言うのにサクラは驚き顔を上げる。
「明日、発つって
ストーカーの件はどうなったの?」
元々、勝手に家に上がり込み寛いでいた二人であるが二人がサクラの家にやって来たのには理由があった。
それが、ストーカー。
いくら自転車で走っても、ポケモンを使って空に逃げてもしつこく後をつけてくるストーカーににうんざりした二人はサクラの元へ駆け込んできたのだ。
「うーん、確かにライモン迄は付いて来てたんですけど」
「サクラさん家に滞在してる間に気配というか影というかそう言うのを感じなくなったんですよね」
「そうなんだ。でも一応ジュンサーさんに届けを出しておいたら?」
姿が見えない相手に後をつけられるなんて気味悪くないかと話せば二人は気まずそうに互いの顔を見合わせる。
「何?」
二人の様子にサクラが頭を傾げれば、トウコが自分の肘でトウヤをつついていた。
まるで何かを急かす様な行動にサクラの目がトウヤ一人に向けられる。
「ストーカーの相手は分かってるんですよ」
あはは、と笑うトウヤにサクラは驚きの声を上げて思わず立ち上がった。
側でうつらうつらとしていたゾロアークはサクラの声に目が覚めたのか鋭く睨んでいる。
起こされた恨みを晴らそうと繰り出されたゾロアークの足技を防ぎながらも、再度座り直したサクラはストーカーがどんな人物なのか尋ねた。
「えーと確か、緑の髪で長身?
帽子を深く被ってて、私は好みじゃないけどイケメン!」
トウコのイケメン発言にトウヤはあからさまに声を上げて異論を唱えた。
「イケメンかな?優男って印象はあったけど」
「他に特徴とかは?」
「服装は普通、惑星のアクセサリーみたいなのを首から下げてた」
「そうそう!下げてた。
後は・・・電波?」
電波と言われてサクラが頭に浮かべたのはテレビのアンテナから出ているモノを浮かべたりしてみたが二人の言っている電波はサクラが浮かべた電波とは違うようだ。
大人しく二人が話すストーカーの特徴を聴いていれば纏めた結果が
「変な人!」
「変な人なの!」
略して変人。
「ストーカーで緑の髪でイケメンで変人なのね」
「そう!」
だから、とトウコはサクラの手を掴むとそのままサクラの体を引き寄せる。
「サクラさんも気を付けて下さいね!」
「何で私が二人のストーカーに気を付けなくちゃいけないの」
「だってここに来てからあいつの気配を感じなくなったし」
「ターゲットを私達からサクラさんに変えた可能性だってあるじゃないですか」
「もしそうだとしたら私にとっては迷惑な話ね」
ストーカー被害の知り合いを泊めたらその人の変わりに自分がストーカーされるなんて正直笑えない。
「まあ、私は大丈夫だから」
『寧ろお前の場合、ストーカーされたらストーカーしてる奴を縛り上げて鉄拳くらわしてそうだしな』
「何?その私が暴力で事を解決しそうみたいな言い方」
『"そう"じゃなくて"してる"からな、実際』
再度、寝る体勢に入りながらもからかうようなゾロアークの物言いにサクラは顔を歪めた。
今に喧嘩が始まるという時に厨房からサクラを呼ぶ老人の声。
「何、おじいちゃん?」
「ちょっと来てくれ」
呼ばれたサクラはちょっと行って来ると二人に声をかけて席を経つ。
サクラがいなった所でトウコは口を開く。
「トウヤはどう思うあのNってストーカーの事」
「どうって変人としか思ってないけど、」
「けど?」
「サクラさんには会わせたくない。会ったらNの奴、絶対にサクラさんに興味を持つ」
トウヤの返答にトウコは溜め息をつくと座っていた座椅子に深く背を沈ませる。
「だよねー
だって二人ともポケモンと話せるんだもん。絶対に興味を持つよねー」
「もしもの話」
「うん」
トウヤの切り出しにトウコは頷く。
「Nが何かしらサクラさんに興味を持って手を出したら?」
「うーん・・・取り敢えず
ぶっ飛ばす!」
笑顔で答えたトウコは逆にトウヤへ同じ質問をした。
するとトウコ自身互いが似ている事を再度確認させられる様な笑みを浮かべたトウヤは普段の声より幾度が下がった低い声でトウコと同じ解答をする。
「こんな心配をするんならサクラさんの家に来るんじゃ無かったかも」
「俺が始めにあれだけ止めておこうって言ったのにトウコが駄々を捏ねるから」
「でもトウヤだって!」
ガタンとトウコは勢いよくよく机を叩いた。
その音に眠っていたゾロアークは目を覚まし、厨房から何事かとサクラが駆けてくる。
「また喧嘩してるの?」
飽きれ顔のサクラにトウコとトウヤは慌てて首を振った。
「ポケモンの話をしてたら白熱しちゃって、ね?」
「そ、そう」
だと、トウヤが答えれば納得はしていなかったがサクラは「そうなの」と厨房へ戻っていく。
「・・・まあ、原因はどうあれ。
Nがサクラさんに興味を持たないって可能せいもあるし俺達はそれに掛けようよ」
「もし、興味を持ったら?」
「その時はポケモンの力を借りるなり自分の力を使うなりしてぶっ飛ばすだけさ」
証拠に私に抱き付いてきたラルトスには『冷たくてぐるぐるぐわぐわ』しているとは言われなくなった。
「ラルトス君うらやまー」
「ほんと、うらやまだよな」
「え、あ、で、何だっけ?」
お腹に抱き付いて甘えていたラルトスにかまけてトウコとトウヤの話を聴いていなかったサクラは話をもう一度尋ねる。
聴いていなかったというサクラにトウコは頬を膨らませるもトウヤがそれを宥めた。
「だから、明日ライモンを出発しようかなって」
実はライモンにいる間、ポケモンセンターに宿泊せずサクラの家に滞在していたトウコとトウヤ。
その二人が明日ライモンを発つと言うのにサクラは驚き顔を上げる。
「明日、発つって
ストーカーの件はどうなったの?」
元々、勝手に家に上がり込み寛いでいた二人であるが二人がサクラの家にやって来たのには理由があった。
それが、ストーカー。
いくら自転車で走っても、ポケモンを使って空に逃げてもしつこく後をつけてくるストーカーににうんざりした二人はサクラの元へ駆け込んできたのだ。
「うーん、確かにライモン迄は付いて来てたんですけど」
「サクラさん家に滞在してる間に気配というか影というかそう言うのを感じなくなったんですよね」
「そうなんだ。でも一応ジュンサーさんに届けを出しておいたら?」
姿が見えない相手に後をつけられるなんて気味悪くないかと話せば二人は気まずそうに互いの顔を見合わせる。
「何?」
二人の様子にサクラが頭を傾げれば、トウコが自分の肘でトウヤをつついていた。
まるで何かを急かす様な行動にサクラの目がトウヤ一人に向けられる。
「ストーカーの相手は分かってるんですよ」
あはは、と笑うトウヤにサクラは驚きの声を上げて思わず立ち上がった。
側でうつらうつらとしていたゾロアークはサクラの声に目が覚めたのか鋭く睨んでいる。
起こされた恨みを晴らそうと繰り出されたゾロアークの足技を防ぎながらも、再度座り直したサクラはストーカーがどんな人物なのか尋ねた。
「えーと確か、緑の髪で長身?
帽子を深く被ってて、私は好みじゃないけどイケメン!」
トウコのイケメン発言にトウヤはあからさまに声を上げて異論を唱えた。
「イケメンかな?優男って印象はあったけど」
「他に特徴とかは?」
「服装は普通、惑星のアクセサリーみたいなのを首から下げてた」
「そうそう!下げてた。
後は・・・電波?」
電波と言われてサクラが頭に浮かべたのはテレビのアンテナから出ているモノを浮かべたりしてみたが二人の言っている電波はサクラが浮かべた電波とは違うようだ。
大人しく二人が話すストーカーの特徴を聴いていれば纏めた結果が
「変な人!」
「変な人なの!」
略して変人。
「ストーカーで緑の髪でイケメンで変人なのね」
「そう!」
だから、とトウコはサクラの手を掴むとそのままサクラの体を引き寄せる。
「サクラさんも気を付けて下さいね!」
「何で私が二人のストーカーに気を付けなくちゃいけないの」
「だってここに来てからあいつの気配を感じなくなったし」
「ターゲットを私達からサクラさんに変えた可能性だってあるじゃないですか」
「もしそうだとしたら私にとっては迷惑な話ね」
ストーカー被害の知り合いを泊めたらその人の変わりに自分がストーカーされるなんて正直笑えない。
「まあ、私は大丈夫だから」
『寧ろお前の場合、ストーカーされたらストーカーしてる奴を縛り上げて鉄拳くらわしてそうだしな』
「何?その私が暴力で事を解決しそうみたいな言い方」
『"そう"じゃなくて"してる"からな、実際』
再度、寝る体勢に入りながらもからかうようなゾロアークの物言いにサクラは顔を歪めた。
今に喧嘩が始まるという時に厨房からサクラを呼ぶ老人の声。
「何、おじいちゃん?」
「ちょっと来てくれ」
呼ばれたサクラはちょっと行って来ると二人に声をかけて席を経つ。
サクラがいなった所でトウコは口を開く。
「トウヤはどう思うあのNってストーカーの事」
「どうって変人としか思ってないけど、」
「けど?」
「サクラさんには会わせたくない。会ったらNの奴、絶対にサクラさんに興味を持つ」
トウヤの返答にトウコは溜め息をつくと座っていた座椅子に深く背を沈ませる。
「だよねー
だって二人ともポケモンと話せるんだもん。絶対に興味を持つよねー」
「もしもの話」
「うん」
トウヤの切り出しにトウコは頷く。
「Nが何かしらサクラさんに興味を持って手を出したら?」
「うーん・・・取り敢えず
ぶっ飛ばす!」
笑顔で答えたトウコは逆にトウヤへ同じ質問をした。
するとトウコ自身互いが似ている事を再度確認させられる様な笑みを浮かべたトウヤは普段の声より幾度が下がった低い声でトウコと同じ解答をする。
「こんな心配をするんならサクラさんの家に来るんじゃ無かったかも」
「俺が始めにあれだけ止めておこうって言ったのにトウコが駄々を捏ねるから」
「でもトウヤだって!」
ガタンとトウコは勢いよくよく机を叩いた。
その音に眠っていたゾロアークは目を覚まし、厨房から何事かとサクラが駆けてくる。
「また喧嘩してるの?」
飽きれ顔のサクラにトウコとトウヤは慌てて首を振った。
「ポケモンの話をしてたら白熱しちゃって、ね?」
「そ、そう」
だと、トウヤが答えれば納得はしていなかったがサクラは「そうなの」と厨房へ戻っていく。
「・・・まあ、原因はどうあれ。
Nがサクラさんに興味を持たないって可能せいもあるし俺達はそれに掛けようよ」
「もし、興味を持ったら?」
「その時はポケモンの力を借りるなり自分の力を使うなりしてぶっ飛ばすだけさ」