双子と弁当屋の娘
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「そう言えば凄く今更何だけどさ」
「何だよトウコ」
言おうか言うまいか悩むトウコに早く言えと促した。
既にノボリはドリュウズを、クダリはシビルドンを出していて此方がポケモンを出すのを待っているのだ。
ちらりとトウヤがノボリ達に視線を向ければ
「まだトウヤ様達はポケモンを出ていませんのでどうぞ私達に構わずお話し下さい」
と言うのでトウヤはノボリの好意に甘える事にした。
「で、何なんだ?」
一応、小声で尋ねればトウコは神妙な面持ちで口を開く。
「あのね、あの二人ってサクラさんと知り合いじゃない」
あの二人とはノボリとクダリの事だ。
「いくら私達がサクラさんの名前を呼ばなくても声を聴いたらサクラさんだってバレちゃうと思うのよ」
「あ、」
声の事まで考えていなかったトウヤは間抜けな声を漏らす。
声はバトルではとても重要だ。
ポケモンバトルをするときには必ずとしてトレーナーの命令が必要なのだ。
トレーナーの命令が無ければポケモンは力を充分に発揮出来ない、となると声を出さないというわけにはいかなくトウヤはサクラを見た。
残念だが今度こそリタイアなのか
だがサクラは笑っていた。
「大丈夫」と、サクラは口を動かしていないのに声が聞こえる。
サクラが二人の前に手を出す、その上には鈴を模したような姿の
「「ポケモン?」」
なのか?と疑いたくなる姿に二人は頭を傾げた。
するとまたサクラの声が何処からか聴こえる。
「"ゾロアークに頼んでリーシャンに化けてもらったの。
リーシャンはエスパータイプだから"」
「あ、テレパシー!」
「"そ、テレパシーで私はポケモンに命令を出す。
これなら喋らなくても大丈夫でしょ?"」
「成る程」と二人は頷く。
「ねー!まだ話終わらないの?僕もう待ちくたびれちゃったよー」
「これ、クダリ!」
なかなかバトルが始まらず痺れを切らしたクダリが文句を言えば隣にいたノボリがそれを叱る。
仕事中にも関わらず普段と変わらない二人に笑みを溢したサクラはトウコとトウヤの肩を叩いた。
「"クダリさんもああ言ってるしバトルを始めましょ"」
サクラの"声"に二人は頷き、サクラとトウヤはボールを握る。
「いけ、シャンデラ」
「"お願いカイリュー君!"」
ふわりを体の炎を揺らめかせシャンデラが、その隣にはカイリューが現れた。
バトル開始の合図間もなくカイリューはその巨体を浮かせると信じられないスピードでドリュウズへと向かう。
「"カイリュー君!ほのおのパンチ"」
構えた手に炎が帯びる。
ドリュウズには守る暇がなくクダリのシビルドンがドリュウズの前へ出た。
「シビルドン"まもる"」
シビルドンはクダリの命令通り"まもる"を使うもタイミングが遅く上手くいかない。
ドリュウズの代わりに"ほのおのパンチ"を受けたシビルドンはそのまま床に体を打ち付けられる。
ドリュウズはシビルドンが身を呈して守ってくれたおかげで効果抜群である炎技を受けずに済んだが、これで油断は出来なかった。
「シャンデラ、ドリュウズに"れんごく"」
カイリューに気をとられていたドリュウズ。
ドリュウズはカイリューの後ろに隠れていたシャンデラが放つ"れんごく"をまともな受けてしまう。
地面タイプであるドリュウズに炎技の"れんごく"は効果抜群で、ドリュウズは火傷をおいその場に倒れた。
「戻りなさいドリュウズ」
ノボリは戦闘不能となったドリュウズをボールに戻すと代わりにオノノクスを出す。
カイリューと殆ど大きさが変わらない巨体、鋭い眼でオノノクスは此方を一瞥する。
「オノノクス"じしん"です」
ノボリの命令にトウヤの方から「げっ」という声が聞こえた。
「シャンデラ守れ!」
カイリューは自分で宙に浮き被害は免れていたがシャンデラは守りの体勢が少し遅れ、ダメージを少なくも受けていた。
だが、"じしん"は電気タイプであるシビルドンにも効果がある筈なのだがサクラが見ればシビルドンは浮いていて"じしん"被害を受けていない。
「気付いた?僕のシビルドンの特性は"ふゆう"なんだよ。
シビルドン、シャンデラに"いえき"」
特殊な防御壁を出しての"まもる"ではなくただの防御姿勢だったシャンデラの守りに"いえき"が当たり、シャンデラの特性であった"ほのおのからだ"が無効となる。
「続いて"かみくだく"」
炎にゴーストタイプを兼ねていたシャンデラにはシビルドンの"かみくだく"は効果抜群。
弱々しい声をあげて倒れたシャンデラをボールに戻し、労りの言葉をかけたトウヤは後ろに控えていたトウコと入れ換わる。
「ノボリさんとクダリさん強い?」
「何時も通りかな」
帽子の鍔を掴み深く被り直したトウヤは力ない笑みを浮かべ車両の壁に凭れた。
「"私がもっとフォローすれば・・・トウヤ君ごめんね"」
「バトルは自己責任なんだから気にしないで下さい。
それに俺は相手一直線に戦う貴女が好きなんです」
「こら、馬鹿トウヤ。何どさくさ紛れて告白してるのよ」
振り向いたトウコはぷりぷりと頬を膨らませ怒っている。
「トウコ、今はバトルに集中しろ!またこの前みたいにぼろぼろにされるぞ」
余程手痛い負け方をしたのか、トウヤの言葉に「それは嫌っ!」と前に向き直りボールを投げた。
紺と紅の羽根を広げ現れたウォーグル。
「サクラさん」
前に立つ二人には聞こえない様な小さな声でサクラを呼び引寄せた。
「私のウォーグル、飛行タイプだから電気に弱いんですよ」
どうしましょうと言ったトウコに「じゃあ、」と耳打ちした。
「何だよトウコ」
言おうか言うまいか悩むトウコに早く言えと促した。
既にノボリはドリュウズを、クダリはシビルドンを出していて此方がポケモンを出すのを待っているのだ。
ちらりとトウヤがノボリ達に視線を向ければ
「まだトウヤ様達はポケモンを出ていませんのでどうぞ私達に構わずお話し下さい」
と言うのでトウヤはノボリの好意に甘える事にした。
「で、何なんだ?」
一応、小声で尋ねればトウコは神妙な面持ちで口を開く。
「あのね、あの二人ってサクラさんと知り合いじゃない」
あの二人とはノボリとクダリの事だ。
「いくら私達がサクラさんの名前を呼ばなくても声を聴いたらサクラさんだってバレちゃうと思うのよ」
「あ、」
声の事まで考えていなかったトウヤは間抜けな声を漏らす。
声はバトルではとても重要だ。
ポケモンバトルをするときには必ずとしてトレーナーの命令が必要なのだ。
トレーナーの命令が無ければポケモンは力を充分に発揮出来ない、となると声を出さないというわけにはいかなくトウヤはサクラを見た。
残念だが今度こそリタイアなのか
だがサクラは笑っていた。
「大丈夫」と、サクラは口を動かしていないのに声が聞こえる。
サクラが二人の前に手を出す、その上には鈴を模したような姿の
「「ポケモン?」」
なのか?と疑いたくなる姿に二人は頭を傾げた。
するとまたサクラの声が何処からか聴こえる。
「"ゾロアークに頼んでリーシャンに化けてもらったの。
リーシャンはエスパータイプだから"」
「あ、テレパシー!」
「"そ、テレパシーで私はポケモンに命令を出す。
これなら喋らなくても大丈夫でしょ?"」
「成る程」と二人は頷く。
「ねー!まだ話終わらないの?僕もう待ちくたびれちゃったよー」
「これ、クダリ!」
なかなかバトルが始まらず痺れを切らしたクダリが文句を言えば隣にいたノボリがそれを叱る。
仕事中にも関わらず普段と変わらない二人に笑みを溢したサクラはトウコとトウヤの肩を叩いた。
「"クダリさんもああ言ってるしバトルを始めましょ"」
サクラの"声"に二人は頷き、サクラとトウヤはボールを握る。
「いけ、シャンデラ」
「"お願いカイリュー君!"」
ふわりを体の炎を揺らめかせシャンデラが、その隣にはカイリューが現れた。
バトル開始の合図間もなくカイリューはその巨体を浮かせると信じられないスピードでドリュウズへと向かう。
「"カイリュー君!ほのおのパンチ"」
構えた手に炎が帯びる。
ドリュウズには守る暇がなくクダリのシビルドンがドリュウズの前へ出た。
「シビルドン"まもる"」
シビルドンはクダリの命令通り"まもる"を使うもタイミングが遅く上手くいかない。
ドリュウズの代わりに"ほのおのパンチ"を受けたシビルドンはそのまま床に体を打ち付けられる。
ドリュウズはシビルドンが身を呈して守ってくれたおかげで効果抜群である炎技を受けずに済んだが、これで油断は出来なかった。
「シャンデラ、ドリュウズに"れんごく"」
カイリューに気をとられていたドリュウズ。
ドリュウズはカイリューの後ろに隠れていたシャンデラが放つ"れんごく"をまともな受けてしまう。
地面タイプであるドリュウズに炎技の"れんごく"は効果抜群で、ドリュウズは火傷をおいその場に倒れた。
「戻りなさいドリュウズ」
ノボリは戦闘不能となったドリュウズをボールに戻すと代わりにオノノクスを出す。
カイリューと殆ど大きさが変わらない巨体、鋭い眼でオノノクスは此方を一瞥する。
「オノノクス"じしん"です」
ノボリの命令にトウヤの方から「げっ」という声が聞こえた。
「シャンデラ守れ!」
カイリューは自分で宙に浮き被害は免れていたがシャンデラは守りの体勢が少し遅れ、ダメージを少なくも受けていた。
だが、"じしん"は電気タイプであるシビルドンにも効果がある筈なのだがサクラが見ればシビルドンは浮いていて"じしん"被害を受けていない。
「気付いた?僕のシビルドンの特性は"ふゆう"なんだよ。
シビルドン、シャンデラに"いえき"」
特殊な防御壁を出しての"まもる"ではなくただの防御姿勢だったシャンデラの守りに"いえき"が当たり、シャンデラの特性であった"ほのおのからだ"が無効となる。
「続いて"かみくだく"」
炎にゴーストタイプを兼ねていたシャンデラにはシビルドンの"かみくだく"は効果抜群。
弱々しい声をあげて倒れたシャンデラをボールに戻し、労りの言葉をかけたトウヤは後ろに控えていたトウコと入れ換わる。
「ノボリさんとクダリさん強い?」
「何時も通りかな」
帽子の鍔を掴み深く被り直したトウヤは力ない笑みを浮かべ車両の壁に凭れた。
「"私がもっとフォローすれば・・・トウヤ君ごめんね"」
「バトルは自己責任なんだから気にしないで下さい。
それに俺は相手一直線に戦う貴女が好きなんです」
「こら、馬鹿トウヤ。何どさくさ紛れて告白してるのよ」
振り向いたトウコはぷりぷりと頬を膨らませ怒っている。
「トウコ、今はバトルに集中しろ!またこの前みたいにぼろぼろにされるぞ」
余程手痛い負け方をしたのか、トウヤの言葉に「それは嫌っ!」と前に向き直りボールを投げた。
紺と紅の羽根を広げ現れたウォーグル。
「サクラさん」
前に立つ二人には聞こえない様な小さな声でサクラを呼び引寄せた。
「私のウォーグル、飛行タイプだから電気に弱いんですよ」
どうしましょうと言ったトウコに「じゃあ、」と耳打ちした。