双子と弁当屋の娘
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「バトルサブウェイか・・・」
トウコトウヤとのバトルをするしないの話に一段落がつきリビングで各々寛いでいた時、サクラは何か思い出したかの様に呟きリビングを出て行った。
トウコとトウヤは顔を見合せ「?」を頭に浮かべていればサクラは沈んだ顔で戻ってくる。
手にはビニールに包まれた赤いコート。
「あーサブウェイマスターのコート!」
「本当だ」
バトルサブウェイの常連なだけに色は違えどサクラが持つコートに覚えがあった。
溜め息をついたサクラによって置かれた真っ赤なそのコートはクリーニングの薄いビニールに包まれている。
「赤いサブウェイマスターが出たって聞いた時はマジか!って思ったけどコートを見ると本当だって思える」
「でもよくありましたね。赤のしかも女物のコートなんて」
「それだよね。ちゃんと赤いスカート迄付いてるし」
何で?と疑問を持った二人にサクラはこの赤いコートに関して知っている限りの事を説明した。
するとトウヤがバトルサブウェイって意外と俗物的なんだと何処かの誰かさんとそっくりな事を言ったのでサクラは思わず笑ってしまう。
「何です」
「何でもない」
「そう言えばサクラさん、このコート持ってきた時顔色が良くなかったですけど」
また、何で?トウコに聞かれてサクラは苦笑い。
そしてぽつりぽつりと話始めた。
「このコート借り物なんだけど数日着てたから返す前にクリーニングに出しておこうと思ったの・・・それで」
「返すの」
「忘れてたんだ」
双子の言葉にサクラは頷き体を小さくしていく。
何で忘れていたのか、忘れていた自分が酷く恨めしい。
「返しに行きたいけど」
自分が"赤マス"だなんてサブウェイの人達に知られたくはない。
サクラはバトルサブウェイで働く間、空いた時間は常に鉄道員達に追われていたのだ。
駅の所長に相談すれば「ここは客が廃人なら職員も廃人。廃人はバトル強い奴がいるとバトルしたくて堪らないんだよ」なんて笑われてサクラは目の前が真っ暗になるような感覚になった。
その話を聞いてからサクラは駅構内の移動はケーシィに化けたゾロアークの"テレポート"で済まし何とか一度も捕まる事ことなく期間限定のバイトを終らせたのだが
「このコートを持ってサブウェイに行ったら」
「自分が赤マスですなんて言ってるもんかな」
「そう思わなくても何か関係あるって思うよ。普通は」
「・・・ねえトウコちゃん、トウヤ君」
お願いが、とサクラは俯いていた顔を上げれば二人はそっくりな笑みを浮かべていた。
「もーサクラさんの頼みなら何でも聞いてあげますよ!」
「トウコちゃん!」
「その赤いコートをサクラさんからとは告げずサブウェイに返せば良いんですよね」
「トウヤ君!」
お願いも何もまだ言っていないのにあっさり了承してくれた双子にサクラはひたすら感謝するしかない。
二人とも大好き!と抱き着けばトウコは抱き着き返し、トウヤは少し照れていた。
「あ、でも」
「交換条件だから」
双子の笑みが深まった気がする。
「俺達がコートを返しにいくかわりに」
「私達とマルチトレインに乗って」
「・・・は?」
わけが分からないよと頭を傾げるサクラを尻目に双子は楽しげに話す。
「俺達サクラさんと戦ってみたいけど」
「サクラさんと一緒に戦ってもみたかったんだよねー
というわけでマルチトレイン!」
「一緒にサブウェイマスター倒しましょうね」
ぽんっと肩に置かれた双子の手にサクラは目眩を感じ、
目の前が真っ暗になった!
トウコトウヤとのバトルをするしないの話に一段落がつきリビングで各々寛いでいた時、サクラは何か思い出したかの様に呟きリビングを出て行った。
トウコとトウヤは顔を見合せ「?」を頭に浮かべていればサクラは沈んだ顔で戻ってくる。
手にはビニールに包まれた赤いコート。
「あーサブウェイマスターのコート!」
「本当だ」
バトルサブウェイの常連なだけに色は違えどサクラが持つコートに覚えがあった。
溜め息をついたサクラによって置かれた真っ赤なそのコートはクリーニングの薄いビニールに包まれている。
「赤いサブウェイマスターが出たって聞いた時はマジか!って思ったけどコートを見ると本当だって思える」
「でもよくありましたね。赤のしかも女物のコートなんて」
「それだよね。ちゃんと赤いスカート迄付いてるし」
何で?と疑問を持った二人にサクラはこの赤いコートに関して知っている限りの事を説明した。
するとトウヤがバトルサブウェイって意外と俗物的なんだと何処かの誰かさんとそっくりな事を言ったのでサクラは思わず笑ってしまう。
「何です」
「何でもない」
「そう言えばサクラさん、このコート持ってきた時顔色が良くなかったですけど」
また、何で?トウコに聞かれてサクラは苦笑い。
そしてぽつりぽつりと話始めた。
「このコート借り物なんだけど数日着てたから返す前にクリーニングに出しておこうと思ったの・・・それで」
「返すの」
「忘れてたんだ」
双子の言葉にサクラは頷き体を小さくしていく。
何で忘れていたのか、忘れていた自分が酷く恨めしい。
「返しに行きたいけど」
自分が"赤マス"だなんてサブウェイの人達に知られたくはない。
サクラはバトルサブウェイで働く間、空いた時間は常に鉄道員達に追われていたのだ。
駅の所長に相談すれば「ここは客が廃人なら職員も廃人。廃人はバトル強い奴がいるとバトルしたくて堪らないんだよ」なんて笑われてサクラは目の前が真っ暗になるような感覚になった。
その話を聞いてからサクラは駅構内の移動はケーシィに化けたゾロアークの"テレポート"で済まし何とか一度も捕まる事ことなく期間限定のバイトを終らせたのだが
「このコートを持ってサブウェイに行ったら」
「自分が赤マスですなんて言ってるもんかな」
「そう思わなくても何か関係あるって思うよ。普通は」
「・・・ねえトウコちゃん、トウヤ君」
お願いが、とサクラは俯いていた顔を上げれば二人はそっくりな笑みを浮かべていた。
「もーサクラさんの頼みなら何でも聞いてあげますよ!」
「トウコちゃん!」
「その赤いコートをサクラさんからとは告げずサブウェイに返せば良いんですよね」
「トウヤ君!」
お願いも何もまだ言っていないのにあっさり了承してくれた双子にサクラはひたすら感謝するしかない。
二人とも大好き!と抱き着けばトウコは抱き着き返し、トウヤは少し照れていた。
「あ、でも」
「交換条件だから」
双子の笑みが深まった気がする。
「俺達がコートを返しにいくかわりに」
「私達とマルチトレインに乗って」
「・・・は?」
わけが分からないよと頭を傾げるサクラを尻目に双子は楽しげに話す。
「俺達サクラさんと戦ってみたいけど」
「サクラさんと一緒に戦ってもみたかったんだよねー
というわけでマルチトレイン!」
「一緒にサブウェイマスター倒しましょうね」
ぽんっと肩に置かれた双子の手にサクラは目眩を感じ、
目の前が真っ暗になった!