双子と弁当屋の娘
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おじいちゃんに応援されながら何とかノボリさんに謝る事が出来て、二人と一匹で持たされた水蜜桃を美味しくいただきました。
その後、一悶着ありましたが今は客間でノボリさんはぐっすり眠っています。
私はお弁当やの接客をする合間に額に乗せた濡れタオルを変える程度。
看病するってこんな簡単な事だっけと考えていればお店にクダリさんがやってきました。
「サクラちゃん!ノボリの調子はどう?!」
会うなり矢継ぎ早に聞かれて、私は取敢えずクダリさんを家の中に入れます。
「僕、ノボリのお見舞いに色々買ってきた!多分ノボリだけじゃ食べきれないからサクラちゃん達も食べて」
私は渡された大きな紙袋を見ると中には果物が沢山入っていました。
お見舞いの定番メロンからオレンジ蜜柑、キウイにバナナ、よく分からない南国的な果物迄入っている。
一体この紙袋一つでいくら位したのか野暮な事ながら結構真剣に計算していたらクダリさんが「ノボリがいない!」と声を上げていた。
「ここは小さなポケモンが多くて騒がしいから三階の客間にお連れしました」
「分かった!」
「でも、ノボリさん。まだ寝てる筈ですから・・・聞いてない」
ドタドタと駆け上がったクダリにサクラは溜め息をつき、紙袋に詰め込まれた果物が潰れないよう出してリビングのカウンターに並べる。
出して見ればやはりと言うべきかパイナップルの葉が桃に突き刺さっていた。
昼間に水蜜桃を食べたがこのまま捨てるのも勿体ないので桃は夕食後のデザートに決定だ。
『白いのが黒いのを起こしたぞ』
一体上では何が起こっているのか、暴れる音と時たまにノボリさんの「クダリ!」と叱る声が聞こえた。
大方、心配したクダリさんが寝てるノボリさんに飛び付いたりしたのだろう。
『良いのか放っておいて』
「良いんじゃない?丁度そろそろ夕飯だから起こそうと思ってたし」
「おい、夕飯が出来たから黒い坊主を呼んでやれ」
「ほらね」
丁度良いと私はノボリさんを呼びに行った。
「狡い」
サクラにうどんを食べさせてもらうノボリをクダリはじっと見て言った。
「クダリさん、見つめられてはノボリさんも食べづらいですから」
「ノボリだけ狡い」
ずっとこの調子である。
昼間にご飯を食べて寝たのが良かったのかノボリさんはある程度動ける様だったが、普段から使い慣れていない箸にうどんという最悪コンビに苦戦をしていたのを見て昼間の様に食事の介助を始めたらこれだ。(因みにフォークという手段もあり試したが箸よりも食べにくいので却下された)
「狡いって言われてもご飯は食べないと風邪は治りませんから」
普段ならそれこそ「我儘を言うんじゃありません!」とまるで母親の様にクダリさんを叱るノボリさんも人に食べさせてもらっている姿を実の兄弟に見られて恥ずかしいのか終始無言でうどんを食べている。
「じゃあ、僕も風邪ひく!」
「「それは止めて下さい」まし」
恐ろしい宣言をしたクダリに流石のノボリも黙ってはいなかった。
「うどん位良いじゃないか!
ほら、食え坊主」
とおじいちゃんが出してきたのは何時のまに作ったのか、ノボリさんが食べているのと同じ小さな土鍋で焚いたうどん。
それを目の前に喜ぶクダリさんなのだが何故かちらちらと私を見る。
「何ですか?」
何故ちらちらと私を見る。
「あのね、サクラちゃん僕も・・・」
その後をクダリさんは何も言わない。
何だ、中途半端に言葉を切られると凄く気になる。
「サクラ様、私からもお願いします。クダリにその、さしてあげてはもらえないでしょうか?」
「・・・ノボリ!」
見つめ合う二人に「ああ!」と納得したサクラはクダリに箸と蓮華を渡した。
「クダリさんってばノボリさんにご飯を食べさせてあげたいだなんて優しいですね。
じゃあ、私は食後のデザートの仕上げをしていますのでノボリさんの事お願いします」
「え?」
クッションの上で寛いでいたゾロアークを抱き上げてサクラは厨房に入って言った。
厨房に入ったらおじいちゃんに「お前もなかなか酷い奴だな」と言われて私は頭を傾げるしかない。
私はデザートの仕上げの為、ゾロアークにウリムーに化けてもらい、"れいとうビーム"を頼んだらゾロアークがこちらを一度だけ見て溜め息を疲れた。
何だ、そんなにシャーベットよりアイスの方が良かったのか?
だがアイスは時間的に無理だってさっき言った筈なのに
『鈍感娘・・・』
どうやらアイスのことじゃ無いみたい。
意味がわからないよ!
因みに今日のデザートは桃のシャーベット
その後、一悶着ありましたが今は客間でノボリさんはぐっすり眠っています。
私はお弁当やの接客をする合間に額に乗せた濡れタオルを変える程度。
看病するってこんな簡単な事だっけと考えていればお店にクダリさんがやってきました。
「サクラちゃん!ノボリの調子はどう?!」
会うなり矢継ぎ早に聞かれて、私は取敢えずクダリさんを家の中に入れます。
「僕、ノボリのお見舞いに色々買ってきた!多分ノボリだけじゃ食べきれないからサクラちゃん達も食べて」
私は渡された大きな紙袋を見ると中には果物が沢山入っていました。
お見舞いの定番メロンからオレンジ蜜柑、キウイにバナナ、よく分からない南国的な果物迄入っている。
一体この紙袋一つでいくら位したのか野暮な事ながら結構真剣に計算していたらクダリさんが「ノボリがいない!」と声を上げていた。
「ここは小さなポケモンが多くて騒がしいから三階の客間にお連れしました」
「分かった!」
「でも、ノボリさん。まだ寝てる筈ですから・・・聞いてない」
ドタドタと駆け上がったクダリにサクラは溜め息をつき、紙袋に詰め込まれた果物が潰れないよう出してリビングのカウンターに並べる。
出して見ればやはりと言うべきかパイナップルの葉が桃に突き刺さっていた。
昼間に水蜜桃を食べたがこのまま捨てるのも勿体ないので桃は夕食後のデザートに決定だ。
『白いのが黒いのを起こしたぞ』
一体上では何が起こっているのか、暴れる音と時たまにノボリさんの「クダリ!」と叱る声が聞こえた。
大方、心配したクダリさんが寝てるノボリさんに飛び付いたりしたのだろう。
『良いのか放っておいて』
「良いんじゃない?丁度そろそろ夕飯だから起こそうと思ってたし」
「おい、夕飯が出来たから黒い坊主を呼んでやれ」
「ほらね」
丁度良いと私はノボリさんを呼びに行った。
「狡い」
サクラにうどんを食べさせてもらうノボリをクダリはじっと見て言った。
「クダリさん、見つめられてはノボリさんも食べづらいですから」
「ノボリだけ狡い」
ずっとこの調子である。
昼間にご飯を食べて寝たのが良かったのかノボリさんはある程度動ける様だったが、普段から使い慣れていない箸にうどんという最悪コンビに苦戦をしていたのを見て昼間の様に食事の介助を始めたらこれだ。(因みにフォークという手段もあり試したが箸よりも食べにくいので却下された)
「狡いって言われてもご飯は食べないと風邪は治りませんから」
普段ならそれこそ「我儘を言うんじゃありません!」とまるで母親の様にクダリさんを叱るノボリさんも人に食べさせてもらっている姿を実の兄弟に見られて恥ずかしいのか終始無言でうどんを食べている。
「じゃあ、僕も風邪ひく!」
「「それは止めて下さい」まし」
恐ろしい宣言をしたクダリに流石のノボリも黙ってはいなかった。
「うどん位良いじゃないか!
ほら、食え坊主」
とおじいちゃんが出してきたのは何時のまに作ったのか、ノボリさんが食べているのと同じ小さな土鍋で焚いたうどん。
それを目の前に喜ぶクダリさんなのだが何故かちらちらと私を見る。
「何ですか?」
何故ちらちらと私を見る。
「あのね、サクラちゃん僕も・・・」
その後をクダリさんは何も言わない。
何だ、中途半端に言葉を切られると凄く気になる。
「サクラ様、私からもお願いします。クダリにその、さしてあげてはもらえないでしょうか?」
「・・・ノボリ!」
見つめ合う二人に「ああ!」と納得したサクラはクダリに箸と蓮華を渡した。
「クダリさんってばノボリさんにご飯を食べさせてあげたいだなんて優しいですね。
じゃあ、私は食後のデザートの仕上げをしていますのでノボリさんの事お願いします」
「え?」
クッションの上で寛いでいたゾロアークを抱き上げてサクラは厨房に入って言った。
厨房に入ったらおじいちゃんに「お前もなかなか酷い奴だな」と言われて私は頭を傾げるしかない。
私はデザートの仕上げの為、ゾロアークにウリムーに化けてもらい、"れいとうビーム"を頼んだらゾロアークがこちらを一度だけ見て溜め息を疲れた。
何だ、そんなにシャーベットよりアイスの方が良かったのか?
だがアイスは時間的に無理だってさっき言った筈なのに
『鈍感娘・・・』
どうやらアイスのことじゃ無いみたい。
意味がわからないよ!
因みに今日のデザートは桃のシャーベット