双子と弁当屋の娘
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クダリさんの第一印象が変な人なら
ノボリさんの第一印象は無表情な人
始めにあったのがクダリさんだからか笑わないノボリさんの顔を見た私は無表情な人だと思っていたがそうではないようだ。
さっきからクダリさんが話す度にノボリさんの表情が、というより顔色が悪くなっている。
「クダリさん、もう良いじゃないですか」
「でも、サクラちゃん僕まだ、もがっ」
まだまだ言いたい事があるらしいクダリさんの口を塞ぎ、私は作ったお粥をノボリさんの前に出した。
「お薬を飲む前に何かお腹に入れた方が良いと思いまして、お口に合うかは分かりませんが」
「そのお粥、サクラちゃんの手作り何だよ!
ねえ、サクラちゃん僕もサクラちゃんの手作り食べたいー」
「クダリさん、さっきからずっとそればかりじゃないですか」
「だってノボリだけズルい!僕も食べたい食べたい!」
「これ、クダリ。あまりサクラ様を困らせてはいけませ・・・っ」
ごほっと、ノボリさんから苦し気な咳が溢れる。
咳が止まらないノボリさんの背中を擦れば「すみません」と途切れ途切れに言われた。
「ノボリ、大丈「クダリさん」はい」
私が声をかければクダリさんの背筋がぴーんと伸びる。
そんなに驚かなくても言いと思うのだが・・・。
「ノボリさんの面倒は私が看ますから」
これ以上風邪の菌が蔓延した部屋にクダリさんがいたら不味い。
ノボリさんが風邪で動けない今、残りのサブウェイマスターであるクダリさんまで風邪をひかれた凄くというかかなり不味いのだ。
「でも、」
やっぱりノボリさんの事心配ですよね!双子ですものね!
だけど、このままこの部屋にいてクダリさんまで風邪をひかれたら困るんです。
主にギアスステーションが
それにさっきみたいにノボリさんを怒らしてばかりじゃ疲れた体も休まれない。
だから、
「冷蔵庫に・・・」
クダリさんには悪いですが
「冷蔵庫に?」
「お見舞い用に作ってきたゼリーがあるんです」
ゼリーという単語に確かに今、クダリさんの目が輝いた。
これならいける気がする。
「もうそろそろ冷えた頃だと思うのでゼリーの様子を見てきてもらえませんか?」
「ゼリー、僕の分もある?」
「勿論ありますよ」
「僕、見てくる!」
子供みたいにはしゃいで部屋を出たクダリさんの後ろ姿に手を振った。
クダリさんには悪いがこれでこの部屋も少しは静かになる筈だ。
「ブラボーでございますサクラ様」
「え?」
「クダリの扱い方、大変お上手なのですね」
どうやらノボリさんには私の思惑がバレていたらしい。
取り敢えず何の事かはぐらかしておこう。
「何の事だか、
ノボリさん食欲はありますか?」
「一応は、」
「良かった。じゃあ口を開けて下さい」
冷めないよう閉めていた土鍋の蓋を開けて、蓮華で一口分程のお粥をノボリさんの前に出せばノボリさんは何故か固まっていた。
「どうしたんですか?」
「いえ、あの、サクラ様これは」
「お粥ですよ」
「見れば分かります」
「じゃあ口を開けて下さい。
はい、あーん」
お粥を唇に当ててもノボリさんは口を開けてくれない。
もしかして、
「お粥はお嫌いでしたか?」
「そう、いうわけでは」
『恥ずかしいんだろ?』
今までノボリさんの布団に寝転がり、様子を見ていたゾロアークが口を開いた。
「恥ずかしい、ノボリさん恥ずかしいんですか?」
「私に聞かないで下さいまし!」
風邪なのか恥ずかしいの真っ赤な顔を逸らされる。
「でも、ノボリさんかなりしんどいんじゃないですか」
真っ赤な顔に手を伸ばせば熱を孕んでいて今にも溶けそうだ。
「食事位、一人で出来ます」
「嘘。
それは嘘ですよノボリさん。
ノボリさんの手、さっきから動いて無いです。
腕が上がらない程しんどいですよね?」
そう言えばノボリさんは力無く笑った。
「サクラ様は鋭い観察力をお持ちですね」
「よく言われます」
『嘘つけ』
この際、ゾロアークの声は無視だ。
「確かにサクラ様が言われた通り先程から私は腕を重く感じて上げられません」
「だったらこのままお粥を食べて下さい」
「ですが、」
やはり恥ずかしいのだとノボリさんは言った。
確かに考えてみれば知り合って日の浅い人間にご飯を食べさせられるのは変だし恥ずかしいというのも分かる。
でも食べて体に栄養を与えなければ風邪は治らないし、治らなければクダリさんや駅員さん、お客の人にだって迷惑がかかる。
「ご飯は食べないと駄目です。
良いじゃ無いですか一時の恥位、食べないと風邪がもっと酷くなるんですよ」
「これ以上、酷くなるのは困ります」
「だったら食べましょう?
食べて元気になってお仕事しないと」
「・・・そうですね。
サクラ様、」
「はい」
「自分で断っておいて申し訳ないのですが、その、
食事の介助をしてもらえないでしょうか」
「もちろんです。
はい、ノボリさんあーん」
「それは止めて下さいまし!」
「えぇっ?!」
ノボリさんの第一印象は無表情な人
始めにあったのがクダリさんだからか笑わないノボリさんの顔を見た私は無表情な人だと思っていたがそうではないようだ。
さっきからクダリさんが話す度にノボリさんの表情が、というより顔色が悪くなっている。
「クダリさん、もう良いじゃないですか」
「でも、サクラちゃん僕まだ、もがっ」
まだまだ言いたい事があるらしいクダリさんの口を塞ぎ、私は作ったお粥をノボリさんの前に出した。
「お薬を飲む前に何かお腹に入れた方が良いと思いまして、お口に合うかは分かりませんが」
「そのお粥、サクラちゃんの手作り何だよ!
ねえ、サクラちゃん僕もサクラちゃんの手作り食べたいー」
「クダリさん、さっきからずっとそればかりじゃないですか」
「だってノボリだけズルい!僕も食べたい食べたい!」
「これ、クダリ。あまりサクラ様を困らせてはいけませ・・・っ」
ごほっと、ノボリさんから苦し気な咳が溢れる。
咳が止まらないノボリさんの背中を擦れば「すみません」と途切れ途切れに言われた。
「ノボリ、大丈「クダリさん」はい」
私が声をかければクダリさんの背筋がぴーんと伸びる。
そんなに驚かなくても言いと思うのだが・・・。
「ノボリさんの面倒は私が看ますから」
これ以上風邪の菌が蔓延した部屋にクダリさんがいたら不味い。
ノボリさんが風邪で動けない今、残りのサブウェイマスターであるクダリさんまで風邪をひかれた凄くというかかなり不味いのだ。
「でも、」
やっぱりノボリさんの事心配ですよね!双子ですものね!
だけど、このままこの部屋にいてクダリさんまで風邪をひかれたら困るんです。
主にギアスステーションが
それにさっきみたいにノボリさんを怒らしてばかりじゃ疲れた体も休まれない。
だから、
「冷蔵庫に・・・」
クダリさんには悪いですが
「冷蔵庫に?」
「お見舞い用に作ってきたゼリーがあるんです」
ゼリーという単語に確かに今、クダリさんの目が輝いた。
これならいける気がする。
「もうそろそろ冷えた頃だと思うのでゼリーの様子を見てきてもらえませんか?」
「ゼリー、僕の分もある?」
「勿論ありますよ」
「僕、見てくる!」
子供みたいにはしゃいで部屋を出たクダリさんの後ろ姿に手を振った。
クダリさんには悪いがこれでこの部屋も少しは静かになる筈だ。
「ブラボーでございますサクラ様」
「え?」
「クダリの扱い方、大変お上手なのですね」
どうやらノボリさんには私の思惑がバレていたらしい。
取り敢えず何の事かはぐらかしておこう。
「何の事だか、
ノボリさん食欲はありますか?」
「一応は、」
「良かった。じゃあ口を開けて下さい」
冷めないよう閉めていた土鍋の蓋を開けて、蓮華で一口分程のお粥をノボリさんの前に出せばノボリさんは何故か固まっていた。
「どうしたんですか?」
「いえ、あの、サクラ様これは」
「お粥ですよ」
「見れば分かります」
「じゃあ口を開けて下さい。
はい、あーん」
お粥を唇に当ててもノボリさんは口を開けてくれない。
もしかして、
「お粥はお嫌いでしたか?」
「そう、いうわけでは」
『恥ずかしいんだろ?』
今までノボリさんの布団に寝転がり、様子を見ていたゾロアークが口を開いた。
「恥ずかしい、ノボリさん恥ずかしいんですか?」
「私に聞かないで下さいまし!」
風邪なのか恥ずかしいの真っ赤な顔を逸らされる。
「でも、ノボリさんかなりしんどいんじゃないですか」
真っ赤な顔に手を伸ばせば熱を孕んでいて今にも溶けそうだ。
「食事位、一人で出来ます」
「嘘。
それは嘘ですよノボリさん。
ノボリさんの手、さっきから動いて無いです。
腕が上がらない程しんどいですよね?」
そう言えばノボリさんは力無く笑った。
「サクラ様は鋭い観察力をお持ちですね」
「よく言われます」
『嘘つけ』
この際、ゾロアークの声は無視だ。
「確かにサクラ様が言われた通り先程から私は腕を重く感じて上げられません」
「だったらこのままお粥を食べて下さい」
「ですが、」
やはり恥ずかしいのだとノボリさんは言った。
確かに考えてみれば知り合って日の浅い人間にご飯を食べさせられるのは変だし恥ずかしいというのも分かる。
でも食べて体に栄養を与えなければ風邪は治らないし、治らなければクダリさんや駅員さん、お客の人にだって迷惑がかかる。
「ご飯は食べないと駄目です。
良いじゃ無いですか一時の恥位、食べないと風邪がもっと酷くなるんですよ」
「これ以上、酷くなるのは困ります」
「だったら食べましょう?
食べて元気になってお仕事しないと」
「・・・そうですね。
サクラ様、」
「はい」
「自分で断っておいて申し訳ないのですが、その、
食事の介助をしてもらえないでしょうか」
「もちろんです。
はい、ノボリさんあーん」
「それは止めて下さいまし!」
「えぇっ?!」