双子と弁当屋の娘
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第一印象は変わった人。
口調も髪型も服装が殆ど白いのも変わってるなと思った。
もっと変わってると思ったのはその人を取り巻く雰囲気。
直観で思った。
この人は強いと
伊達に若くから旅をしているだけあってトレーナーを見る目?と言うのかそれはそこらの人よりかは肥えている自信がある。
強さで例えるなら雪山にいる赤い引きこもりの人とか、石マニアに青い人とか何故か頭に浮かんだ強い人が誰もこれもアレな人ばかりだったが気にしない。
彼はその人達と同じ位強いと私は思っている。
何故、私がこんな話をしているのかと言うと特に意味はない。
彼って変だけど多分強いんだろなーが、
昔にバトルしたあの人達と同じ位強いんだろうなーという話に変わっただけ。
とにかく彼に対する私の第一印象は「変わった人」略して「変人」だった。
それが近頃、変わろうとしている。
「変人」から
「サクラちゃんヤッホー!来ちゃった」
とても面倒臭い人に
「また、来たんですか?お仕事は?」
「休憩だよ休憩!サブウェイマスターだってお昼ご飯食べないと倒れちゃう」
数日前、このクダリさんが兄弟喧嘩を原因に仕事を無断欠勤したのは未だ記憶新しい。
サブウェイマスターの片割れが無断欠勤をした為、その日はマルチトレインが運休、シングル・タブルトレインが長い待ち時間となるなどバトルサブウェイに来たお客に多大な迷惑をかけた。
私はそんなクダリさんに説教をして次の日、迷惑をかけた駅員さん達に謝るのを付いていくと約束し、約束通り彼の隣で菓子折りを携えて謝りに言ったのだがそこはクダリさんが持つ人柄とかがあってなのか意外にあっさり許してもらえた。(流石にあっさり過ぎてそんな甘くて良いのかギアスステーションとか思ったが)
喧嘩をしていたクダリさんとノボリさんがお互い謝り、仲直り。
全て丸くおさまって良かった良かったと私は一人、思っていた。
ついでにクダリさんも当分は、もしかしたらもうこの先家には来ないかもねなんて思っていた。
一人増えて賑やかだった分いなくなると静かでもの足りなさそうだが、昨日ワルビアルが新しく家に来たから大丈夫。
クダリさんの変わりはワルビアルが埋めてくれるから何て暢気な事を考えていた。
本当にあの時の私は暢気だった。
「ねえ、サクラちゃんのおすすめのお弁当は」
「それ、何度目ですか」
本当に何度目だ。
私の記憶が正しければここのところ毎日聞かれている。
「良いでしょ別に
で、おすすめは?」
にこにことした顔で私に尋ねてくる。
「分かってるくせに
ミックスフライのお弁当ですよお客様」
「じゃあ、それを一つ下さい!」