幽霊退治(▲/幽霊)
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長い髪に白い服。
典型的な姿をした幽霊に首を絞められていたノボリはどうしてこんな事になったのか遠退きそうな意識の中思う。
「もう、止めて下さいまし」
と同じ何度目かの台詞を言うもノボリの首を絞める彼女はその自身の手を緩めようとはしない。
ノボリがギアスステーションに入社した時には既に使われていなかったそのホームは良くない噂が絶えず職員達の間で囁かれている場所だった。
施設内の見廻りを行っていた際に光る発光体を見ただの子供が走っていただの、時代錯誤も良いところな格好をした血塗れの若者がいただの所謂幽霊の目撃情報が絶えない。
その日も見廻りに向かった職員が顔を青くして帰ってきた。
幽霊が出た、と
始めは嘘だ夢だと周りは笑っていたが幽霊を見たという彼の尋常ならざる怯えように具体的なその内容に周りは笑っていられなくなった。
極めつけは幽霊を見た彼が急に泡を吹き倒れて、職員は幽霊が本当にいたのだそれを見た彼は呪われたのだと騒ぎだす。
動揺する職員。
そんな彼等を宥めたのはノボリと兄弟であるクダリだった。
クダリは何時もと変わらぬ笑顔で
「じゃあ、僕達がその幽霊退治してくる!」
とノボリの肩を抱く。
「は、クダリ何を言っ「僕とノボリがいれば怖いモノなし!幽霊何てこてんぱんにやっつけてくる!」」
私は誰といようと幽霊は怖いです
と反論したかったがノボリの口はクダリの手により塞がれていてそれは叶わなかった。
そして結局、クダリの言葉を信じた職員に頭を下げられまさかの幽霊退治に向かう羽目になったのだが
問題はすぐに起きた。
「ごめんノボリ!スーパーダブルにお客が来たから僕戻るね!」
まさかの幽霊退治を言い出した本人の裏切りである。
「クダリが戻るのでしたら私も一旦、戻って・・・」
「それは駄目。
そうしたら次はノボリが呼ばれてまた僕が呼ばれてって何時まで経っても幽霊退治出来ない」
「確かにそうでございますが」
だから、とクダリは自分で持っていた十字架ににんにくの首輪にのろいのおふだ。
それら持っていたお祓いアイテムを全てノボリに託した。
「すぐバトルに勝ってノボリに追い付くから先に行ってて」
「・・・本当にすぐ追い付いて下さるのですね」
「もちろん!」
何てクダリとそんな会話をしたのが少し前である。
その後、現れた白い服を着た長髪の幽霊に襲われ今に至るのだが
何故今、現実を逃避して迄数時間前の事を思い出していたのか疑問に思うのだが答えが一つ浮かんだ。
「ああ、これが
走馬灯なのですね」
ベルトに付けられたモンスターボールが暴れていた。
典型的な姿をした幽霊に首を絞められていたノボリはどうしてこんな事になったのか遠退きそうな意識の中思う。
「もう、止めて下さいまし」
と同じ何度目かの台詞を言うもノボリの首を絞める彼女はその自身の手を緩めようとはしない。
ノボリがギアスステーションに入社した時には既に使われていなかったそのホームは良くない噂が絶えず職員達の間で囁かれている場所だった。
施設内の見廻りを行っていた際に光る発光体を見ただの子供が走っていただの、時代錯誤も良いところな格好をした血塗れの若者がいただの所謂幽霊の目撃情報が絶えない。
その日も見廻りに向かった職員が顔を青くして帰ってきた。
幽霊が出た、と
始めは嘘だ夢だと周りは笑っていたが幽霊を見たという彼の尋常ならざる怯えように具体的なその内容に周りは笑っていられなくなった。
極めつけは幽霊を見た彼が急に泡を吹き倒れて、職員は幽霊が本当にいたのだそれを見た彼は呪われたのだと騒ぎだす。
動揺する職員。
そんな彼等を宥めたのはノボリと兄弟であるクダリだった。
クダリは何時もと変わらぬ笑顔で
「じゃあ、僕達がその幽霊退治してくる!」
とノボリの肩を抱く。
「は、クダリ何を言っ「僕とノボリがいれば怖いモノなし!幽霊何てこてんぱんにやっつけてくる!」」
私は誰といようと幽霊は怖いです
と反論したかったがノボリの口はクダリの手により塞がれていてそれは叶わなかった。
そして結局、クダリの言葉を信じた職員に頭を下げられまさかの幽霊退治に向かう羽目になったのだが
問題はすぐに起きた。
「ごめんノボリ!スーパーダブルにお客が来たから僕戻るね!」
まさかの幽霊退治を言い出した本人の裏切りである。
「クダリが戻るのでしたら私も一旦、戻って・・・」
「それは駄目。
そうしたら次はノボリが呼ばれてまた僕が呼ばれてって何時まで経っても幽霊退治出来ない」
「確かにそうでございますが」
だから、とクダリは自分で持っていた十字架ににんにくの首輪にのろいのおふだ。
それら持っていたお祓いアイテムを全てノボリに託した。
「すぐバトルに勝ってノボリに追い付くから先に行ってて」
「・・・本当にすぐ追い付いて下さるのですね」
「もちろん!」
何てクダリとそんな会話をしたのが少し前である。
その後、現れた白い服を着た長髪の幽霊に襲われ今に至るのだが
何故今、現実を逃避して迄数時間前の事を思い出していたのか疑問に思うのだが答えが一つ浮かんだ。
「ああ、これが
走馬灯なのですね」
ベルトに付けられたモンスターボールが暴れていた。