結局、愛していたのは(▲/死)
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「この写真に写るポケモンは被害者が生前育てていたフカマルです」
「ええ、確かに彼女が育成にはげんでいた子ですね。
まさか生きているとは思いもしませんでした」
「このフカマル、背中に深い傷を負っています。
私共はフカマル発見当初はナイフ等の刃物による切傷だと思っていました。
ですがジョーイさんに尋ねた所この傷はドラゴンタイプのポケモンが使う〝ドラゴンクロー〟だと」
「それが?
まさかそれだけで私が彼女を殺した犯人だと仰るのですか?」
そう尋ねたノボリに刑事は「いいえ」と短く答えまたも胸ポケットから写真を数枚取り出す。
写真にはポケモンセンターの診察室だろう。
タブンネの治療を受けるポケモン達の姿が写真に写されている。
「ジョーイさんに協力してもらい撮った写真です」
写真に写されたどのポケモンもフカマルに似た傷を負っていた。
「フカマルの治療はライモンのポケモンセンターで行っておりまして、そこのジョーイさんに確認したらこの傷はノボリさん、
貴方の手持ちにいますオノノクスの爪跡と非常に酷似しているそうです」
「・・・ああ、成る程。
だから彼女は、」
ノボリは視線を落とし、手袋を嵌めた己の手を見つめた。