逃亡劇→終着(ユウキ+▲▽/絡み無)
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「連行・・・?」
サクラが自分の身に何が起こったのか考えている間に、彼女が永遠に続くのではと思っていた人の列は真っ白な彼の
「解散」
という言葉にあっさり終わった。
別に文句を垂れるわけでもなく彼の言葉を聞いた人達はあっさりとホームの入り口向こう、丁度着いた電車に乗り込んだりしていなくなってしまい其処に残ったのはサクラと彼女を担ぐ真っ白な彼のみ。
「・・・凄いですね」
まるで蜘蛛の子散らすようにしていなくなった人々にサクラは驚き、感服する。
サクラに尊敬の眼差しを向けられた彼は自慢気な顔をしていた。
「クダリ!!」
その名を呼ぶ声には親しみと共に怒りも混ざっていて、しかし返事をした真っ白な彼は声に含まれた感情にも気付かずサクラを担いだまま声の聞こえたホームの入り口へと走る。
「貴方と言う人はいつもいつも
いつも!」
堪忍袋の緒が切れました!とでも言わんばかりに走る彼の前に現れたのはシャツと小物以外全て真っ黒な"彼"だった。
「あ、あれ?」
「此処がライモンシティ、か」
故郷とは違う都会的風景。
視界の端にはスタジアムや遊園地の観覧車も見えて、嫌でも自分が異国に来たことを実感させられる。
移動に使ったオオスバメに労りの言葉を掛け、ボールに戻すと休む暇なく彼は手掛かりを探し街を歩く人を眺めた。
丁度、彼の目の前をピンクのポケモンとその主人であろう女性が歩いていて彼は思わずその自分の前の腕を掴む。
「何か?」
明らかに警戒する視線を送られて彼は掴んだ彼女の腕を離す。
「いえ、ちょっとお尋ねしたい事が
貴女のその、」
ピンクいのとしか彼は言えなかった。
見たことのない、多分この地方の在来種であろうピンクのポケモンを指差せば彼女は先程迄の警戒を解いて笑顔を浮かべる。
「私のタブンネちゃん、凄く可愛いでしょ!」
どうやら彼女は彼が自分のタブンネの可愛さに思わず声をかけた、とでも思っているのだろう。
にっこにこと満面の笑みを浮かべた彼女は自慢気に
「さっき何時もよりも可愛くして貰ったのよね」
喋り、タブンネというポケモンに頬擦りをした。
「それ!その貴女のタブンネを可愛くしたのって」
「サブウェイのホームにいた人よ。何故か無料でポケモンのトリミングをしてて私のタブンネちゃんもその人に何時も以上に可愛くして貰ったの」
ねーと彼女が同意を求めれば、抱き締められた彼女のタブンネは応える様に名前と同じ鳴き声を上げる。
「そのポケモンをトリミングした人って今もサブウェイのホームに、」
「居るかな?この子のブラッシングを終えた後、クダリさんに抱えられてたから」
「クダリさん?!」
誰だそれはと返せば何故か彼女は驚く顔をした。
「えークダリさんを知らないの?貴方、田舎者?」
信じられないと溢す彼女を真似してタブンネも頭を傾げる。
「クダリさんはすぐ其処にあるバトルサブウェイのマスターで、マスターにはノボリさんっていう双子の兄弟もいるの」
「サブウェイマスター何かどうでもいい!
貴女のタブンネをトリミングした人はクダリって人に担がれてたんですね」
「多分」
凄い気迫で自分に詰め寄った彼に彼女は自信のない返事をする。
が、彼にはそれで充分だったのか自転車を取りだし彼女に礼を言った彼はまさにマッハとも思えるスピードでサブウェイのある方角に自転車を走らせた。
サクラが自分の身に何が起こったのか考えている間に、彼女が永遠に続くのではと思っていた人の列は真っ白な彼の
「解散」
という言葉にあっさり終わった。
別に文句を垂れるわけでもなく彼の言葉を聞いた人達はあっさりとホームの入り口向こう、丁度着いた電車に乗り込んだりしていなくなってしまい其処に残ったのはサクラと彼女を担ぐ真っ白な彼のみ。
「・・・凄いですね」
まるで蜘蛛の子散らすようにしていなくなった人々にサクラは驚き、感服する。
サクラに尊敬の眼差しを向けられた彼は自慢気な顔をしていた。
「クダリ!!」
その名を呼ぶ声には親しみと共に怒りも混ざっていて、しかし返事をした真っ白な彼は声に含まれた感情にも気付かずサクラを担いだまま声の聞こえたホームの入り口へと走る。
「貴方と言う人はいつもいつも
いつも!」
堪忍袋の緒が切れました!とでも言わんばかりに走る彼の前に現れたのはシャツと小物以外全て真っ黒な"彼"だった。
「あ、あれ?」
「此処がライモンシティ、か」
故郷とは違う都会的風景。
視界の端にはスタジアムや遊園地の観覧車も見えて、嫌でも自分が異国に来たことを実感させられる。
移動に使ったオオスバメに労りの言葉を掛け、ボールに戻すと休む暇なく彼は手掛かりを探し街を歩く人を眺めた。
丁度、彼の目の前をピンクのポケモンとその主人であろう女性が歩いていて彼は思わずその自分の前の腕を掴む。
「何か?」
明らかに警戒する視線を送られて彼は掴んだ彼女の腕を離す。
「いえ、ちょっとお尋ねしたい事が
貴女のその、」
ピンクいのとしか彼は言えなかった。
見たことのない、多分この地方の在来種であろうピンクのポケモンを指差せば彼女は先程迄の警戒を解いて笑顔を浮かべる。
「私のタブンネちゃん、凄く可愛いでしょ!」
どうやら彼女は彼が自分のタブンネの可愛さに思わず声をかけた、とでも思っているのだろう。
にっこにこと満面の笑みを浮かべた彼女は自慢気に
「さっき何時もよりも可愛くして貰ったのよね」
喋り、タブンネというポケモンに頬擦りをした。
「それ!その貴女のタブンネを可愛くしたのって」
「サブウェイのホームにいた人よ。何故か無料でポケモンのトリミングをしてて私のタブンネちゃんもその人に何時も以上に可愛くして貰ったの」
ねーと彼女が同意を求めれば、抱き締められた彼女のタブンネは応える様に名前と同じ鳴き声を上げる。
「そのポケモンをトリミングした人って今もサブウェイのホームに、」
「居るかな?この子のブラッシングを終えた後、クダリさんに抱えられてたから」
「クダリさん?!」
誰だそれはと返せば何故か彼女は驚く顔をした。
「えークダリさんを知らないの?貴方、田舎者?」
信じられないと溢す彼女を真似してタブンネも頭を傾げる。
「クダリさんはすぐ其処にあるバトルサブウェイのマスターで、マスターにはノボリさんっていう双子の兄弟もいるの」
「サブウェイマスター何かどうでもいい!
貴女のタブンネをトリミングした人はクダリって人に担がれてたんですね」
「多分」
凄い気迫で自分に詰め寄った彼に彼女は自信のない返事をする。
が、彼にはそれで充分だったのか自転車を取りだし彼女に礼を言った彼はまさにマッハとも思えるスピードでサブウェイのある方角に自転車を走らせた。