逃亡劇→終着(ユウキ+▲▽/絡み無)
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どうしてこんな事になってしまったのだろう。
前に立つタブンネのブラッシングをしながらサクラはそんな事を思った。
自分の周りにこそ人だかりはなくなったが今、ブラッシングしているタブンネの主人の後ろには自分のポケモンを出して順番を待つ人々の列で道の殆どを埋めている。
サクラは只、電車を待ってホームのベンチに座っているだけだった。
それがうっかり隣に座った老女のヨーテリーをカット&ブラッシングしてしまえば今の様な順番待ちの列が出来てしまい、サクラが待っていた電車は線路に人が入ったという事で長い時間来ない。
惜しくも列の初めはチラーミィを綺麗にして欲しいと目を輝かせて言った女の子で、その女の子に断れず櫛と鋏を手に取ればこの様だ。
電車は疾うの昔に運行を再開したというのに自分に並ぶ人の列にサクラは何も言えずひたすら他人のポケモンのトリミングを行っていた。
サクラは何も金銭的欲求はしなかったがヨーテリーを艶々滑らかにしてもらった老女はサクラにサイコソーダーを渡し、チラーミィを連れた女の子は持っていた飴玉を5つ程渡していた事から他の人々もサクラに食べ物や物、中にはわざマシンを置いていく者もいて黙々とポケモンのカット&ブラッシングを済ますサクラの周りにはお礼の品で溢れ返っている。
駅のホームでポケモンのカットやブラッシングをしていて良いのだろうかとサクラは思うも彼女は元々臆病な性格。
並ぶ人達に何も言えずやはり黙々とポケモンのカットとブラッシングをして人が減るのを待つしかなかった。
「君、凄いねー」
既にいなくなっていたと思っていたギャラリーの声にサクラは伸びるタブンネの毛をカットする手を止める。
「ありがとう、ございます」
白い制帽に白いコート、シャツが白いのは分かるとしてネクタイ等の小物以外全身真っ白な男の姿にサクラの視線は釘付けだった。
「そんなに見られたら流石の僕も恥ずかしい」
「あ、ごめんなさい」
恥ずかしいと相手に言わす程見てしまっていたらしいサクラは視線をタブンネに戻した。
カットを手早く終え、仕上げのブラッシング。
それぞれ形の違う櫛を手にブラッシングすればタブンネはうっとりと幸せ顔でサクラのブラッシングを受けている。
「あの列は君を待ってるの?」
「正しくは私じゃなくて私のブラッシングみたいです」
「でも皆、君を待って列をなしてるんだよね」
サクラは多分そうだと返せば真っ白な彼は笑みを浮かべ「そっか」とだけ言った。
「終わりました」
タブンネの全身ブラッシングを終えて主人の女性に伝えれば艶々な毛並みになった自分のタブンネを見て女性は笑った。
お礼の言葉と共に差し出されたのは美味しそうなサンドイッチでサクラは彼女が差し出すお礼を断わるのだが彼女は「お礼だから」とサンドイッチを押し付けてタブンネと共に帰ってしまう。
彼女が帰ってしまい返す相手がいなくなってしまったサンドイッチをサクラは仕方なく自分の側に置く。
「お礼、一応断わるんだ」
「貰うつもりでしてるわけじゃないですから」
「君、大きな袋持ってる?」
「風呂敷なら」
と花柄の大風呂敷を鞄から取り出せば白い彼はサクラに貰い物全てを風呂敷に包むよう命令された。
理由は分からないが彼の命令に従ったサクラは半場押し付けられる様にして受け取った物を包み終えると、体がふわりと宙に浮く。
地面から足が離れ、離されたサクラは白い彼の肩に担がれていた。
「え、えーっ!!?」
まるでサンタがプレゼントの詰まった白い袋を担ぐ様に彼に担がれてしまったサクラは何とか彼の腕から逃れようと抵抗するのだがびくともしない。
「まだまだ後ろに並んでる人には悪いけど彼女はサブウェイマスターの僕が連行するから、皆解散!」
前に立つタブンネのブラッシングをしながらサクラはそんな事を思った。
自分の周りにこそ人だかりはなくなったが今、ブラッシングしているタブンネの主人の後ろには自分のポケモンを出して順番を待つ人々の列で道の殆どを埋めている。
サクラは只、電車を待ってホームのベンチに座っているだけだった。
それがうっかり隣に座った老女のヨーテリーをカット&ブラッシングしてしまえば今の様な順番待ちの列が出来てしまい、サクラが待っていた電車は線路に人が入ったという事で長い時間来ない。
惜しくも列の初めはチラーミィを綺麗にして欲しいと目を輝かせて言った女の子で、その女の子に断れず櫛と鋏を手に取ればこの様だ。
電車は疾うの昔に運行を再開したというのに自分に並ぶ人の列にサクラは何も言えずひたすら他人のポケモンのトリミングを行っていた。
サクラは何も金銭的欲求はしなかったがヨーテリーを艶々滑らかにしてもらった老女はサクラにサイコソーダーを渡し、チラーミィを連れた女の子は持っていた飴玉を5つ程渡していた事から他の人々もサクラに食べ物や物、中にはわざマシンを置いていく者もいて黙々とポケモンのカット&ブラッシングを済ますサクラの周りにはお礼の品で溢れ返っている。
駅のホームでポケモンのカットやブラッシングをしていて良いのだろうかとサクラは思うも彼女は元々臆病な性格。
並ぶ人達に何も言えずやはり黙々とポケモンのカットとブラッシングをして人が減るのを待つしかなかった。
「君、凄いねー」
既にいなくなっていたと思っていたギャラリーの声にサクラは伸びるタブンネの毛をカットする手を止める。
「ありがとう、ございます」
白い制帽に白いコート、シャツが白いのは分かるとしてネクタイ等の小物以外全身真っ白な男の姿にサクラの視線は釘付けだった。
「そんなに見られたら流石の僕も恥ずかしい」
「あ、ごめんなさい」
恥ずかしいと相手に言わす程見てしまっていたらしいサクラは視線をタブンネに戻した。
カットを手早く終え、仕上げのブラッシング。
それぞれ形の違う櫛を手にブラッシングすればタブンネはうっとりと幸せ顔でサクラのブラッシングを受けている。
「あの列は君を待ってるの?」
「正しくは私じゃなくて私のブラッシングみたいです」
「でも皆、君を待って列をなしてるんだよね」
サクラは多分そうだと返せば真っ白な彼は笑みを浮かべ「そっか」とだけ言った。
「終わりました」
タブンネの全身ブラッシングを終えて主人の女性に伝えれば艶々な毛並みになった自分のタブンネを見て女性は笑った。
お礼の言葉と共に差し出されたのは美味しそうなサンドイッチでサクラは彼女が差し出すお礼を断わるのだが彼女は「お礼だから」とサンドイッチを押し付けてタブンネと共に帰ってしまう。
彼女が帰ってしまい返す相手がいなくなってしまったサンドイッチをサクラは仕方なく自分の側に置く。
「お礼、一応断わるんだ」
「貰うつもりでしてるわけじゃないですから」
「君、大きな袋持ってる?」
「風呂敷なら」
と花柄の大風呂敷を鞄から取り出せば白い彼はサクラに貰い物全てを風呂敷に包むよう命令された。
理由は分からないが彼の命令に従ったサクラは半場押し付けられる様にして受け取った物を包み終えると、体がふわりと宙に浮く。
地面から足が離れ、離されたサクラは白い彼の肩に担がれていた。
「え、えーっ!!?」
まるでサンタがプレゼントの詰まった白い袋を担ぐ様に彼に担がれてしまったサクラは何とか彼の腕から逃れようと抵抗するのだがびくともしない。
「まだまだ後ろに並んでる人には悪いけど彼女はサブウェイマスターの僕が連行するから、皆解散!」