番外編
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扉を開けたらそこはギアスステーションだった。
「なんでやねん」
と思わず出たコガネ流のツッコミ。
何時もはもう少し冷静なサクラも今、自分の身に起きた状況にはツッコミを入れるしか無い。
夜中にトイレへ行きたく目が覚めたサクラは寝惚けながらも確かに自宅のトイレに入った。
「筈なのに」
何故か扉を開けたら雪国ならぬギアスステーション。
しかもギアスステーション内のホームや構内でなくサブウェイマスターの二人が使う執務室。
自分はまた夢でも見ているのかと、一歩踏み出した。
そこはよく出来た夢で見れば見るほど本物とさして変わらぬ執務室(と言ってもサクラ自身、執務室には一度しか入った事がない)。
夢って凄いな、と関心しながら辺りを見渡していればサクラが入ってきた扉が開いた。
「おや、サクラ様」
入ってきたのはこの部屋の主であるノボリで、彼は部屋にサクラがいた事に驚く様子もなく、帽子とコートを壁に掛け椅子へと腰を下ろす。
「今日はどの様な用事でいらしたのですか?」
「あ、いや」
特に用事等ない。というかトイレをしに扉を開けたらここに通じていた何て言える筈がなく苦しいが「通りがかったついでに」とサクラは笑って答えた。
するとノボリは握っていたペンを置き、何故か此方へと近付いて足元に跪く。
彼の突拍子な行動に驚くもサクラは声に出さなかった自分を褒めたい。
「私は嬉しゅうございます。この様な駄犬の為に遥々ギアスステーション迄足を運んで頂けるなど、私はどの様にしてこの喜びを表現したら良いのか」
「だ、駄犬?」
一体、自分とノボリさんとの間に何があったと言うのだ。
しかも今、この人自分の事を駄犬と呼ばなかったか?
聞き間違いなのか、
私の聞き間違いなのか
きっと駄犬は聞き間違いだ。
そうに違いない。
それは良いとしてこの人、息が荒いんですけど
「ノボリさん、さっきから息が荒いですけどどうしたんですか。
また、調子でも悪いんじゃ」
流石に思ってばかりじゃ理由は分からないままなので彼に直接尋ねてみれば
「いえ、そんな。私は元気でございます。
寧ろ息が荒いのはサクラ様を目の前にして私が興奮しているからです」
サクラも予想していなかった斜め上の回答が返ってきた。
「えっ」
流石に今、声が出たのは仕方がない。
ノボリさんは一体何があったと言うんだ。
この人、今私を見て興奮してるって言った・・・だから息が荒いのか!
じゃなくて!!
思わず納得しかけた頭を振り、元に戻しサクラは自分の足元にいるノボリを見る。
まるで何かにすがる様な目をして荒い息を吐き出していた。
「あぁ、今日もその蔑む視線で私を見て下さるのですね」
「私はそんなつもりじゃ」
蔑むとまではいかずちょっとこの人、気持ち悪いと思ってしまったぐらいだ。
ノボリに言われ、何とか視線を戻そうとするのだが彼に足を掴まれて拒まれる。
「何故、そこで止めてしまわれるのですか。私がサクラ様のその目に感じる事をご存じなのに・・・!」
「感じるって、ノボリさんさっきからおかしいです」
まるでチョロネコの様に掴んだ自分の足に擦り寄るノボリにサクラは只ならぬ嫌悪感を抱いた。
首を横に振りノボリもこの状況も否定しようとするサクラにノボリは自分がどうおかしいのか尋ねる。
「私がどうおかしいと言うのですか?」
「・・・さっきから息は荒いし、
人の足にしがみつくし、
蔑まれて感じる何ておかしい
ていうか変、
変態みたい」
サクラの変態発言に確かにノボリの体は震えた。
「もっと言って下さいまし」
この言葉にサクラは疑問を抱くも、彼にせがまれるがままに口を開く。
「この変態」
「もっと!」
「ド変態」
「もっと激しく」
「、頭がおかしいんじゃないのこのド変態野郎っ!」
サクラの罵倒の声にノボリは呻く様な声を漏らしてその場に蹲った。
ノボリに掴まれていた足を解放されて喜んだのも束の間、突然蹲ってから浅い息を繰り返すノボリが心配になったサクラは恐る恐る肩に手を伸ばす。
「ノボリさん?」
名を呼ばれ、顔を上げたノボリは恍惚の浮かべ又しても荒い息を吐いていた。
「サクラ様の罵りに・・・私思わず射精をしてしまいました」
「射精・・・?」
あまり聞き慣れない言葉に頭で何度か反芻させたサクラは言葉の意味を理解して顔を真っ赤にする。
「おやおや、射精と聞いただけで頬を赤らめる何て今日のサクラ様は初なのでございますね」
まるで何時ものサクラは慣れているのにと言った口振りのノボリは床に腰を下ろしたサクラに四つん這いで近付く。
何とか正気を取り戻したサクラは近付くノボリをこれ以上近付けさすまいと足を伸ばし抵抗を試みるのだが、その足はあっさりとノボリに掴まれた。
足首を掴まれ、ノボリが口から出した赤い舌がサクラの足を這う。
唾液に濡れた舌が足を這い、その感触の悪さにサクラは体を振るわす。
「嫌、気持ち悪い!
離して!」
両手で顔を多い、嫌だ嫌だと嫌がるサクラにノボリは不思議そうな顔をする。
「どうしたのですか?
何時ものサクラ様なら足を舐めれば喜んで下さるのに」
「全然嬉しくない!
足も気持ち悪いし、早く離してよ
・・・この変態!!」
ノボリが"変態"というワードに反応して手の力を緩めた瞬間、サクラは彼の手から足を抜き取り彼の顔面に蹴りを一つ入れると慌てて立ち上がり部屋の扉から逃げ出した。
『何やってんだ?』
髪を乱し、運動をした後の様な荒い呼吸をしてトイレから出てきたサクラに眠たげなゾロアークは尋ねる。
「あれ、ここは」
と辺りを見渡せばそこはギアスステーションでなく見慣れた自宅だった。
そう分かった途端、サクラの足から力が抜けていく。
「良かった目が覚めたんだ」
『何時まで経ってもトイレから帰ってこないから様子見に来たんだけど何かあったのか?』
「ううん。私、トイレで眠ってたみたい」
『何だそれ』
心配して損したと、欠伸をしながら部屋に戻るゾロアークにサクラはごめんねと謝った。
『その様子じゃあ、トイレで悪夢を見たみたいだな』
「うん、すっごく気持ち悪くて最低の悪夢だった」
彼女が余計な扉を開けた時
(夢にしては)
(生々しかったあの感触は)
「なんでやねん」
と思わず出たコガネ流のツッコミ。
何時もはもう少し冷静なサクラも今、自分の身に起きた状況にはツッコミを入れるしか無い。
夜中にトイレへ行きたく目が覚めたサクラは寝惚けながらも確かに自宅のトイレに入った。
「筈なのに」
何故か扉を開けたら雪国ならぬギアスステーション。
しかもギアスステーション内のホームや構内でなくサブウェイマスターの二人が使う執務室。
自分はまた夢でも見ているのかと、一歩踏み出した。
そこはよく出来た夢で見れば見るほど本物とさして変わらぬ執務室(と言ってもサクラ自身、執務室には一度しか入った事がない)。
夢って凄いな、と関心しながら辺りを見渡していればサクラが入ってきた扉が開いた。
「おや、サクラ様」
入ってきたのはこの部屋の主であるノボリで、彼は部屋にサクラがいた事に驚く様子もなく、帽子とコートを壁に掛け椅子へと腰を下ろす。
「今日はどの様な用事でいらしたのですか?」
「あ、いや」
特に用事等ない。というかトイレをしに扉を開けたらここに通じていた何て言える筈がなく苦しいが「通りがかったついでに」とサクラは笑って答えた。
するとノボリは握っていたペンを置き、何故か此方へと近付いて足元に跪く。
彼の突拍子な行動に驚くもサクラは声に出さなかった自分を褒めたい。
「私は嬉しゅうございます。この様な駄犬の為に遥々ギアスステーション迄足を運んで頂けるなど、私はどの様にしてこの喜びを表現したら良いのか」
「だ、駄犬?」
一体、自分とノボリさんとの間に何があったと言うのだ。
しかも今、この人自分の事を駄犬と呼ばなかったか?
聞き間違いなのか、
私の聞き間違いなのか
きっと駄犬は聞き間違いだ。
そうに違いない。
それは良いとしてこの人、息が荒いんですけど
「ノボリさん、さっきから息が荒いですけどどうしたんですか。
また、調子でも悪いんじゃ」
流石に思ってばかりじゃ理由は分からないままなので彼に直接尋ねてみれば
「いえ、そんな。私は元気でございます。
寧ろ息が荒いのはサクラ様を目の前にして私が興奮しているからです」
サクラも予想していなかった斜め上の回答が返ってきた。
「えっ」
流石に今、声が出たのは仕方がない。
ノボリさんは一体何があったと言うんだ。
この人、今私を見て興奮してるって言った・・・だから息が荒いのか!
じゃなくて!!
思わず納得しかけた頭を振り、元に戻しサクラは自分の足元にいるノボリを見る。
まるで何かにすがる様な目をして荒い息を吐き出していた。
「あぁ、今日もその蔑む視線で私を見て下さるのですね」
「私はそんなつもりじゃ」
蔑むとまではいかずちょっとこの人、気持ち悪いと思ってしまったぐらいだ。
ノボリに言われ、何とか視線を戻そうとするのだが彼に足を掴まれて拒まれる。
「何故、そこで止めてしまわれるのですか。私がサクラ様のその目に感じる事をご存じなのに・・・!」
「感じるって、ノボリさんさっきからおかしいです」
まるでチョロネコの様に掴んだ自分の足に擦り寄るノボリにサクラは只ならぬ嫌悪感を抱いた。
首を横に振りノボリもこの状況も否定しようとするサクラにノボリは自分がどうおかしいのか尋ねる。
「私がどうおかしいと言うのですか?」
「・・・さっきから息は荒いし、
人の足にしがみつくし、
蔑まれて感じる何ておかしい
ていうか変、
変態みたい」
サクラの変態発言に確かにノボリの体は震えた。
「もっと言って下さいまし」
この言葉にサクラは疑問を抱くも、彼にせがまれるがままに口を開く。
「この変態」
「もっと!」
「ド変態」
「もっと激しく」
「、頭がおかしいんじゃないのこのド変態野郎っ!」
サクラの罵倒の声にノボリは呻く様な声を漏らしてその場に蹲った。
ノボリに掴まれていた足を解放されて喜んだのも束の間、突然蹲ってから浅い息を繰り返すノボリが心配になったサクラは恐る恐る肩に手を伸ばす。
「ノボリさん?」
名を呼ばれ、顔を上げたノボリは恍惚の浮かべ又しても荒い息を吐いていた。
「サクラ様の罵りに・・・私思わず射精をしてしまいました」
「射精・・・?」
あまり聞き慣れない言葉に頭で何度か反芻させたサクラは言葉の意味を理解して顔を真っ赤にする。
「おやおや、射精と聞いただけで頬を赤らめる何て今日のサクラ様は初なのでございますね」
まるで何時ものサクラは慣れているのにと言った口振りのノボリは床に腰を下ろしたサクラに四つん這いで近付く。
何とか正気を取り戻したサクラは近付くノボリをこれ以上近付けさすまいと足を伸ばし抵抗を試みるのだが、その足はあっさりとノボリに掴まれた。
足首を掴まれ、ノボリが口から出した赤い舌がサクラの足を這う。
唾液に濡れた舌が足を這い、その感触の悪さにサクラは体を振るわす。
「嫌、気持ち悪い!
離して!」
両手で顔を多い、嫌だ嫌だと嫌がるサクラにノボリは不思議そうな顔をする。
「どうしたのですか?
何時ものサクラ様なら足を舐めれば喜んで下さるのに」
「全然嬉しくない!
足も気持ち悪いし、早く離してよ
・・・この変態!!」
ノボリが"変態"というワードに反応して手の力を緩めた瞬間、サクラは彼の手から足を抜き取り彼の顔面に蹴りを一つ入れると慌てて立ち上がり部屋の扉から逃げ出した。
『何やってんだ?』
髪を乱し、運動をした後の様な荒い呼吸をしてトイレから出てきたサクラに眠たげなゾロアークは尋ねる。
「あれ、ここは」
と辺りを見渡せばそこはギアスステーションでなく見慣れた自宅だった。
そう分かった途端、サクラの足から力が抜けていく。
「良かった目が覚めたんだ」
『何時まで経ってもトイレから帰ってこないから様子見に来たんだけど何かあったのか?』
「ううん。私、トイレで眠ってたみたい」
『何だそれ』
心配して損したと、欠伸をしながら部屋に戻るゾロアークにサクラはごめんねと謝った。
『その様子じゃあ、トイレで悪夢を見たみたいだな』
「うん、すっごく気持ち悪くて最低の悪夢だった」
彼女が余計な扉を開けた時
(夢にしては)
(生々しかったあの感触は)