双子と弁当屋の娘
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お客の来るピークが終わり、閉店準備の最中。
【OPEN】と書かれたボードを店にしまおうとサクラが外に出た時、その異変に気付いた。
此方を見つめる視線、何かを引きずる音、暗闇に浮かび上がる白い影。
外の異変に気付いたのか店の中にいたヨーテリーが勢いよく飛び出しサクラの前に、
それに続いてゾロアークもサクラの肩に乗って此方に向かってくる白い影を見つめる。
『幽霊か?』
ゾロアークの呟きに威嚇していたヨーテリーは情けない声を出し、怖いと言った。
先程迄の威勢はどうしたのか、一歩二歩後退するヨーテリーを見て、ポケモンも幽霊が怖いんだなと言いたい事はあったが
「大丈夫。あれは幽霊何かじゃない」
と、取り敢えず幽霊では無いことを話してサクラはヨーテリーに"たいあたり"を命じた。
何時も忠実な彼ならすぐに"とっしん"並のたいあたりを相手にお見舞いしている筈なのに今回はまだ駆け出してもいない。
『え、でもサクラさん。もしもですよ、もしも。幽霊だったらどうするんですか?!』
『本気で幽霊が苦手何だな』
ヨーテリーの怯え様にゾロアークも呆れ半分驚き半分である。
黒い眼にうるうると涙を浮かべたヨーテリーにしゃがんで頭を撫でたサクラは優しく、「大丈夫だから」と語りかけた。
「あれは、そう。幽霊より厄介で質が悪いものね」
実を言うとサクラもあの白い影が何なのかは分かっていないのだが、幽霊では無いことには確信を持っていた。
別にサクラは幽霊の存在を否定しているわけではない。
幽霊は存在しているかもしれないが目の前のあれは違う。
確かに暗闇に白い影と、不気味さ満点ではあるが幽霊のように背筋が凍る何て事は無くただ得体が知れなくて不気味だった。
ヨーテリーに何度目になるのか「大丈夫」と声をかけ、私を信じてと伝えた。
すると情けなく下がっていたヨーテリーの眉が上がり、先程威嚇をしていた時の様な気迫も感じられる。
ヨーテリーは勇気を振り絞り、白い影に向かって駆け出したいあたりをお見舞いした。
ついでにゴーストタイプに効果のある"かみつく"も、
「私、命令したのはたいあたりだけなんだけどな・・・」
『命令を忠実に実行出来ない程、怖いんだろ』
「私への信頼<幽霊への恐怖心ってところね」
未だぐるぐると音を立て、何かにかみつくヨーテリーをサクラは呼び戻そうとするのだが、その声を遮る「痛い!」という声。
その声は「痛い痛い」と何度も喚き、モンスターボールを何とか手に取ると掲げボールからポケモンを出す。
出てきたのは青いくりくりのおめめに黄色く柔らかな体毛の
「バチュル!僕を助けて!!」
主人の命令に自分の周りで何が起こっているのか分からないバチュルはとにかく主人の命令に答えようとエレキボールを作りだす。
それにいち早く気付いたサクラは肩に乗ったゾロアークの尻尾を掴むと、野球選手並の速さで彼を
「ゾロアーク!変身して"まもる"!」
投げた。
文句を言いながらも姿をラッキーに変えたゾロアークはバチュルが放つエレキボールからヨーテリーと、ヨーテリーに噛まれた相手を"まもる"の技でガードした。
バチバチと電気が走るエレキボールが"まもる"で作られた見えない壁に当り、吸収されながら消えていく。
「続いて"うたう"」
バチュルが次の攻撃をしてくる前にと、サクラが命令した"うたう"でバチュルはその場に体を丸め眠ってしまった。
それはラッキーの後ろで何かに噛みついていたヨーテリーも同じく、噛みついていた顎を何かから離して瞼を閉じる。
「ゾロアーク、もう良いよ」
ラッキーの姿からゾロアの姿に変わったゾロアークはサクラの肩に乗ると
『よくも俺を投げたな』
と耳元で五月蝿く吠えた。
ごめん、ごめん、と何度も謝りながらサクラは眠ったヨーテリーを抱き上げると、先程迄ヨーテリーに噛まれていた相手に声をかける。
「大丈夫ですか?クダリさん」
【OPEN】と書かれたボードを店にしまおうとサクラが外に出た時、その異変に気付いた。
此方を見つめる視線、何かを引きずる音、暗闇に浮かび上がる白い影。
外の異変に気付いたのか店の中にいたヨーテリーが勢いよく飛び出しサクラの前に、
それに続いてゾロアークもサクラの肩に乗って此方に向かってくる白い影を見つめる。
『幽霊か?』
ゾロアークの呟きに威嚇していたヨーテリーは情けない声を出し、怖いと言った。
先程迄の威勢はどうしたのか、一歩二歩後退するヨーテリーを見て、ポケモンも幽霊が怖いんだなと言いたい事はあったが
「大丈夫。あれは幽霊何かじゃない」
と、取り敢えず幽霊では無いことを話してサクラはヨーテリーに"たいあたり"を命じた。
何時も忠実な彼ならすぐに"とっしん"並のたいあたりを相手にお見舞いしている筈なのに今回はまだ駆け出してもいない。
『え、でもサクラさん。もしもですよ、もしも。幽霊だったらどうするんですか?!』
『本気で幽霊が苦手何だな』
ヨーテリーの怯え様にゾロアークも呆れ半分驚き半分である。
黒い眼にうるうると涙を浮かべたヨーテリーにしゃがんで頭を撫でたサクラは優しく、「大丈夫だから」と語りかけた。
「あれは、そう。幽霊より厄介で質が悪いものね」
実を言うとサクラもあの白い影が何なのかは分かっていないのだが、幽霊では無いことには確信を持っていた。
別にサクラは幽霊の存在を否定しているわけではない。
幽霊は存在しているかもしれないが目の前のあれは違う。
確かに暗闇に白い影と、不気味さ満点ではあるが幽霊のように背筋が凍る何て事は無くただ得体が知れなくて不気味だった。
ヨーテリーに何度目になるのか「大丈夫」と声をかけ、私を信じてと伝えた。
すると情けなく下がっていたヨーテリーの眉が上がり、先程威嚇をしていた時の様な気迫も感じられる。
ヨーテリーは勇気を振り絞り、白い影に向かって駆け出したいあたりをお見舞いした。
ついでにゴーストタイプに効果のある"かみつく"も、
「私、命令したのはたいあたりだけなんだけどな・・・」
『命令を忠実に実行出来ない程、怖いんだろ』
「私への信頼<幽霊への恐怖心ってところね」
未だぐるぐると音を立て、何かにかみつくヨーテリーをサクラは呼び戻そうとするのだが、その声を遮る「痛い!」という声。
その声は「痛い痛い」と何度も喚き、モンスターボールを何とか手に取ると掲げボールからポケモンを出す。
出てきたのは青いくりくりのおめめに黄色く柔らかな体毛の
「バチュル!僕を助けて!!」
主人の命令に自分の周りで何が起こっているのか分からないバチュルはとにかく主人の命令に答えようとエレキボールを作りだす。
それにいち早く気付いたサクラは肩に乗ったゾロアークの尻尾を掴むと、野球選手並の速さで彼を
「ゾロアーク!変身して"まもる"!」
投げた。
文句を言いながらも姿をラッキーに変えたゾロアークはバチュルが放つエレキボールからヨーテリーと、ヨーテリーに噛まれた相手を"まもる"の技でガードした。
バチバチと電気が走るエレキボールが"まもる"で作られた見えない壁に当り、吸収されながら消えていく。
「続いて"うたう"」
バチュルが次の攻撃をしてくる前にと、サクラが命令した"うたう"でバチュルはその場に体を丸め眠ってしまった。
それはラッキーの後ろで何かに噛みついていたヨーテリーも同じく、噛みついていた顎を何かから離して瞼を閉じる。
「ゾロアーク、もう良いよ」
ラッキーの姿からゾロアの姿に変わったゾロアークはサクラの肩に乗ると
『よくも俺を投げたな』
と耳元で五月蝿く吠えた。
ごめん、ごめん、と何度も謝りながらサクラは眠ったヨーテリーを抱き上げると、先程迄ヨーテリーに噛まれていた相手に声をかける。
「大丈夫ですか?クダリさん」