碧碧
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
藤本の命令に待機していた部下達は一気に駆け出す。
聖騎士を派遣する迄でもないだろと思いながら煙草を吹かせば白い煙りが天へと昇る。
「・・・そういや、ここは達磨んとこの山だな」
追っていて気付かなかった。
ふと、お人好しな坊主の顔が浮かび藤本は笑みを浮かべる。
「達磨、お前の言ったとおりになっちまった」
少し笑い、藤本は止まる。
とても静かだ。
犯人の女も
部下の声も聞こえない。
銃を握り直し、勢いよく振り向けば倒れる部下と角を生やし瘴気を纏った女の姿。
その異様ともいえる姿はすぐに彼女が悪魔墜ちしたのだと認識させた。
「・・・藤本、
数年前に下二級祓魔師ユリ・エリンギが産んだサタンの仔を魔剣で調伏した"藤本"だな」
「ああ、それは俺だ」
何故この女がそんな情報を知っているのか不思議に思った藤本だが彼女がバチカン勤務だった事を思い出し、一人納得する。
「貴方は調伏したサタンの仔を三賢者にサタンと対向する武器と説明し認められた!」
「ああ、まだ表には出てねぇ話なのに流石本庁勤めだな」
なんて銃を構えながらも笑えば女は怒りを露にしながらも唇を噛み、その怒りを抑えていた。
「貴方がそんな事をしなければあの子は・・・」
「おいおい、さっきから何なんだ?
あの子、あの子って」
子供がいるなんて資料には無かった。
じゃあ、あの子とは何なのか藤本はその疑問を女に投げ掛けたが既に彼女は自分の世界に入っている。
「最後位抱き締めれば良かった
大好きって愛してるって
だけど、だけど、
私にはもう」
あの子を抱き締める資格はない。
そう呟いた瞬間に女の体から真っ赤な炎があがる。
「お、おい!」
自殺でもする気なのか業火に佇む女を助け様と手を伸ばすが火の手が強すぎて近付けない。
ならば聖水を、と投げたが勢いのある炎に聖水は蒸発し、入っていた容器は地面に落ちる前に溶けて無くなってしまった。
「マジかよ・・・」
としか言えない。
人の焼ける強烈な臭いに藤本は鼻を押さえていると女の目と目が合う。
「貴方に頼むのは癪だけど、きっとこれも何かの縁。
もし何処かであの子を見付けたらあの子を
頼みます」
そう言った瞬間に火の手は一気に強くなり女は灰になる事もなく燃え尽きてしまう。
あんなにも燃え上がっていた炎は女が燃え尽きた途端、威力を下げて最後にはあっさり
本当にあっさりと消えてしまった。
女が立っていた場所は煤の様なもので黒くなっている。
「何だ?」
女がいた跡に一つ、黒い物が
それが一体何なのか藤本にも検討がつかず、厚い手袋をはめてつまみ上げた。
「石か・・・」
それは真っ黒な石。
軽く手で払えば黒は煤の様で中から真っ赤な炎の赤が見える。
純粋に綺麗だと思える真っ赤な石。
「てか、頼むって言われても"あの子"じゃ分からねぇよ」
藤本は一人溢すのだが、答えてくれる者は誰一人としていなかった。
聖騎士を派遣する迄でもないだろと思いながら煙草を吹かせば白い煙りが天へと昇る。
「・・・そういや、ここは達磨んとこの山だな」
追っていて気付かなかった。
ふと、お人好しな坊主の顔が浮かび藤本は笑みを浮かべる。
「達磨、お前の言ったとおりになっちまった」
少し笑い、藤本は止まる。
とても静かだ。
犯人の女も
部下の声も聞こえない。
銃を握り直し、勢いよく振り向けば倒れる部下と角を生やし瘴気を纏った女の姿。
その異様ともいえる姿はすぐに彼女が悪魔墜ちしたのだと認識させた。
「・・・藤本、
数年前に下二級祓魔師ユリ・エリンギが産んだサタンの仔を魔剣で調伏した"藤本"だな」
「ああ、それは俺だ」
何故この女がそんな情報を知っているのか不思議に思った藤本だが彼女がバチカン勤務だった事を思い出し、一人納得する。
「貴方は調伏したサタンの仔を三賢者にサタンと対向する武器と説明し認められた!」
「ああ、まだ表には出てねぇ話なのに流石本庁勤めだな」
なんて銃を構えながらも笑えば女は怒りを露にしながらも唇を噛み、その怒りを抑えていた。
「貴方がそんな事をしなければあの子は・・・」
「おいおい、さっきから何なんだ?
あの子、あの子って」
子供がいるなんて資料には無かった。
じゃあ、あの子とは何なのか藤本はその疑問を女に投げ掛けたが既に彼女は自分の世界に入っている。
「最後位抱き締めれば良かった
大好きって愛してるって
だけど、だけど、
私にはもう」
あの子を抱き締める資格はない。
そう呟いた瞬間に女の体から真っ赤な炎があがる。
「お、おい!」
自殺でもする気なのか業火に佇む女を助け様と手を伸ばすが火の手が強すぎて近付けない。
ならば聖水を、と投げたが勢いのある炎に聖水は蒸発し、入っていた容器は地面に落ちる前に溶けて無くなってしまった。
「マジかよ・・・」
としか言えない。
人の焼ける強烈な臭いに藤本は鼻を押さえていると女の目と目が合う。
「貴方に頼むのは癪だけど、きっとこれも何かの縁。
もし何処かであの子を見付けたらあの子を
頼みます」
そう言った瞬間に火の手は一気に強くなり女は灰になる事もなく燃え尽きてしまう。
あんなにも燃え上がっていた炎は女が燃え尽きた途端、威力を下げて最後にはあっさり
本当にあっさりと消えてしまった。
女が立っていた場所は煤の様なもので黒くなっている。
「何だ?」
女がいた跡に一つ、黒い物が
それが一体何なのか藤本にも検討がつかず、厚い手袋をはめてつまみ上げた。
「石か・・・」
それは真っ黒な石。
軽く手で払えば黒は煤の様で中から真っ赤な炎の赤が見える。
純粋に綺麗だと思える真っ赤な石。
「てか、頼むって言われても"あの子"じゃ分からねぇよ」
藤本は一人溢すのだが、答えてくれる者は誰一人としていなかった。