悪魔と魔女の契約
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「・・・私と契約を」
リリスは何か呟いていたが聞き取れたのは最後の部分だけ、一体何を呟いていたのか燐は気になったがリリスの顔が重なり唇に柔らかな感触が伝わった瞬間に思考が全て飛んでいく。
ピリピリと弱い電流が身体中を駆け巡っているかの様な感覚が燐を襲った。
身体が熱い。
身体の奥底から熱が上がってくるかのような錯覚を覚え燐の身体がよろめく。
だが、リリスの唇は未だ離れず燐はリリスが自分の服を掴んでいるおかげで倒れず済んでいた。
「・・・んっ」
唇から漏れた息がどちらのかは分からない。
燐の視界がぐるぐると回りだす。
気付いたら燐は身体を横にして寝かされていた。
「・・・・・・あ?」
どういう事だ、と自分の状況を上手く理解出来ていない燐は混乱する。
頭の下が柔らかく気持ち良い、「大丈夫?」と心配してきたリリスの顔が微妙な距離にあった。
まさか、と思い身体を起こせば予想通りで頭があった場所にはリリスの太股がある。
「燐が倒れちゃったからそのまま寝かしてたんだけど頭が痛そうだったから勝手に膝枕しちゃった。
嫌だった?」
「嫌って言うか
膝枕って・・・」
さっきの柔らかな感触はリリスの太股だったのか、何て思ったら顔へと熱が溜まり、顔を赤くした燐を見てリリスは何度目かの笑みを浮かべた。
「燐は女の子に免疫がないのね~
可愛い」
燐は純情さんだね~何て撫でる手はまるで小さな子供を良い子だと撫でているかの様で燐は思わず頭の手を払う。
「子供扱いすんじゃねぇ!!」
「子供扱いって燐はまだ子供じゃない」
「俺が子供ならお前だって子供じゃねーか」
びしっとリリスを指し示す燐。
指を指されたリリスは「私が子供ね・・・」と呟く。
「私を若く見てくれたのは嬉しいけど私が子供なら燐は赤ん坊以下。
下手すると受精卵にもなっていないかもね」
「はぁ?・・・お前、一体何歳なんだよ」
「正確には覚えていないけど人類の歴史=私の年齢かしら」
「まあ、それでもまだ少なく見積もってでしょう」
人類はいつからあるのか何て考える燐の後ろからの声。
燐が振り向けば星を飛ばし、ウインクするピエロがいた。
「お待たせいたしました」
「「でたなピエロ」
ん?」
声が重なり、リリスを見ればメフィストを親の仇でも見るような目で見ていた。
その眉間には深々と皺が寄っている。
「リリス・・・?」
さっきまで笑っていたのが嘘の様なリリスの表情に驚きながらも燐は声をかけた。