悪魔と魔女の契約
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「てか、何でお前が学園にいるんだよ!」
お前は、サタンの妻なんだろ?!と言った燐にリリスは心の中で「酷く今更だ」と呟く。
だが、それは心の中にしまっておいて燐を指差す。
「貴方は私に助けを求めた時、何でも言うことを訊くと言ったわよね?」
確かに言った。
自分を助ける為に自殺を選び、虚無界の門に倒れ飲み込まれる獅朗を抱えて燐は傍観者だったリリスに助けを求めた。
自分達を助けて得がないというリリスに燐は思わず
『じゃあ、俺達を助けたら何でも言うことを訊いてやる!!』
と叫んだ。
思い出した?と今まで回想していたのを見抜くかの様にリリスが尋ねてくる。
「答えないのは肯定と取って良いわね。
じゃあ、話を進めるけど私は貴方達を助けたわ。降魔剣を貴方に投げて門も閉めてあげた」
一言、一言、言う度にリリスが迫り燐が下がった。
「貴方はサタンが欲しがる子供で獅朗には私も恨みがあるけど、私は門を閉めた。ついでにお葬式も黙って見ていたわ!
それで、貴方はいつ私の願いを聞いてくれるのかしら?」
まさか、お葬式の間黙って見ていた事に燐は驚いたがリリスが言いたいことは要するにこうだ。
「さっさと私の願いを叶えなさい」
「分かった、分かった
だけど、先ずは俺の膝から下りろ」
そう言えばリリスは従順で燐の膝から下りた。
ついでにちゃんとした服を着るよう言えば、リリスは何か呪文の様なものを唱え、現れた煙がリリスを包む。
燐はその煙を吸い込んでしまい、噎せていると何時の間にか学園指定のブラウスとスカートに身を包むリリス。
「う~少し肌寒いな
それ、貸して」
そう言って有無を言わせず燐から黒い上着を奪ったリリスは肩に羽織った。
「おい、」
「上着位で男ががたがた文句言わない。女の子は身体を冷やしちゃ駄目なのよ」
指を付きだし、分かる?と尋ねたリリスに燐は「そうじゃなくて」と立ち上がる。
リリスが肩に羽織った上着を手に取り、腕を出すよう指示をすると上着に腕を通させ着せた。
「着るならちゃんと着とけよ」
「あ、ありがとう」
そう言って思わず顔を逸らしたリリスはあれ?と首を傾げる。
予想と違った燐の反応に上手く対応出来ず、リリスは驚いたまま。
「どうした?」
「いや予想の斜め上を行くもんだから」
「はあ?それより俺に叶えて欲しい願いって何だよ」
燐の言葉にそうだった、と顔を向き直す。
「キスして」
ぶふっ!!と燐は吹き出し、膝を付いて噎せた。
そんな燐に対してリリスは大丈夫、かと声をかける。
「ちょっと話を飛ばし過ぎて燐は誤解してるみたいね。だから少し詳しく言うわ、
私とキスして契約を結んで」
「・・・契約?」
何だよそれと聞いてきた燐にリリスは説明めんどくさいなと小さく呟く。
「そう、契約よ。
悪魔と人間が行う契約」
人間が悪魔に魂を捧げて得る魔法の力。
魂と聞いて燐は「そんなものいらない」と言うが、そんな燐にリリスは何か勘違いしていないか尋ねる。
「寧ろ魂を捧げるのは燐の方よ。
何せ私は命の恩人なんだから
助けた代価としてそれ相応のモノを貰わないと」
「それ、相応って助けた命と同じ位のモノなんか俺にあるのか?」
燐の問いにリリスはきっぱりと「ないわね」と答えた。
「ないわ。でもそれは貴方が只の非力な人間だったらの話。
せっかく悪魔になったんだし助けた分の代価を魔力で払ってもらう」
これで良いでしょ?と尋ねられた燐は既に話がよく分からなくなっていたが取敢えず頷く。
燐の了承を得たリリスは「契約成立ね」と笑みを浮かべるとその白い両腕を燐へ伸ばす。
するりと伸びた腕は燐の頬を掠め、肩に回されるとリリスの顔がすぐ目の前に迄近付いた。
お前は、サタンの妻なんだろ?!と言った燐にリリスは心の中で「酷く今更だ」と呟く。
だが、それは心の中にしまっておいて燐を指差す。
「貴方は私に助けを求めた時、何でも言うことを訊くと言ったわよね?」
確かに言った。
自分を助ける為に自殺を選び、虚無界の門に倒れ飲み込まれる獅朗を抱えて燐は傍観者だったリリスに助けを求めた。
自分達を助けて得がないというリリスに燐は思わず
『じゃあ、俺達を助けたら何でも言うことを訊いてやる!!』
と叫んだ。
思い出した?と今まで回想していたのを見抜くかの様にリリスが尋ねてくる。
「答えないのは肯定と取って良いわね。
じゃあ、話を進めるけど私は貴方達を助けたわ。降魔剣を貴方に投げて門も閉めてあげた」
一言、一言、言う度にリリスが迫り燐が下がった。
「貴方はサタンが欲しがる子供で獅朗には私も恨みがあるけど、私は門を閉めた。ついでにお葬式も黙って見ていたわ!
それで、貴方はいつ私の願いを聞いてくれるのかしら?」
まさか、お葬式の間黙って見ていた事に燐は驚いたがリリスが言いたいことは要するにこうだ。
「さっさと私の願いを叶えなさい」
「分かった、分かった
だけど、先ずは俺の膝から下りろ」
そう言えばリリスは従順で燐の膝から下りた。
ついでにちゃんとした服を着るよう言えば、リリスは何か呪文の様なものを唱え、現れた煙がリリスを包む。
燐はその煙を吸い込んでしまい、噎せていると何時の間にか学園指定のブラウスとスカートに身を包むリリス。
「う~少し肌寒いな
それ、貸して」
そう言って有無を言わせず燐から黒い上着を奪ったリリスは肩に羽織った。
「おい、」
「上着位で男ががたがた文句言わない。女の子は身体を冷やしちゃ駄目なのよ」
指を付きだし、分かる?と尋ねたリリスに燐は「そうじゃなくて」と立ち上がる。
リリスが肩に羽織った上着を手に取り、腕を出すよう指示をすると上着に腕を通させ着せた。
「着るならちゃんと着とけよ」
「あ、ありがとう」
そう言って思わず顔を逸らしたリリスはあれ?と首を傾げる。
予想と違った燐の反応に上手く対応出来ず、リリスは驚いたまま。
「どうした?」
「いや予想の斜め上を行くもんだから」
「はあ?それより俺に叶えて欲しい願いって何だよ」
燐の言葉にそうだった、と顔を向き直す。
「キスして」
ぶふっ!!と燐は吹き出し、膝を付いて噎せた。
そんな燐に対してリリスは大丈夫、かと声をかける。
「ちょっと話を飛ばし過ぎて燐は誤解してるみたいね。だから少し詳しく言うわ、
私とキスして契約を結んで」
「・・・契約?」
何だよそれと聞いてきた燐にリリスは説明めんどくさいなと小さく呟く。
「そう、契約よ。
悪魔と人間が行う契約」
人間が悪魔に魂を捧げて得る魔法の力。
魂と聞いて燐は「そんなものいらない」と言うが、そんな燐にリリスは何か勘違いしていないか尋ねる。
「寧ろ魂を捧げるのは燐の方よ。
何せ私は命の恩人なんだから
助けた代価としてそれ相応のモノを貰わないと」
「それ、相応って助けた命と同じ位のモノなんか俺にあるのか?」
燐の問いにリリスはきっぱりと「ないわね」と答えた。
「ないわ。でもそれは貴方が只の非力な人間だったらの話。
せっかく悪魔になったんだし助けた分の代価を魔力で払ってもらう」
これで良いでしょ?と尋ねられた燐は既に話がよく分からなくなっていたが取敢えず頷く。
燐の了承を得たリリスは「契約成立ね」と笑みを浮かべるとその白い両腕を燐へ伸ばす。
するりと伸びた腕は燐の頬を掠め、肩に回されるとリリスの顔がすぐ目の前に迄近付いた。