碧碧
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二日目はただひたすら空を眺めた。
薬臭かった部屋とは違い、土臭く空が広い世界は当たり前で碧には非日常。
「窓の外ってこんなにも大きかったんだ・・・」
小さな部屋の小さな窓。
それは碧が知る唯一の外であり、碧自身それが外の大きさだと思っていた。
だから外に出ても仕方ない。
身体も伸ばせないような小さな外など出ても仕方ない。
それだったら大きな"中"で充分ではないか。
そう思って暮らしていた。
けど違った。
外は、世界は広く大きくて沢山のモノがあった。
木に、森に、家に、動物や人、言い出したら切りが無いほど世界はモノで溢れていたのだ。
三日目、飲み水は既に一日目で尽きている。
食べ物は普段から点滴や流動食で栄養を補っていたので持っていない。
大人しく何処にいくわけでもなく旅行鞄に座っていた碧はだらんと腕を下ろし母親が行ってしまった道を見つめていた。
視界が揺れる。
喉が渇いた。
だが、ここからは動けない。
そういう命令だから・・・。
もう、何日目か何て分からない。
「・・・・・・」
「・・・?」
ちくちくしない視線を感じた。
下がりかけた瞼を何とか開けば自分とそんなに変わらない年の子、三人が驚いた目をしてこちらを見ている。
初めてあった人には
笑うんだ。
確かそう言っていた。
誰が?解らないけど確かに誰が言っていた。
そうだ、笑うんだ。
今までそうやってきた。
すると相手も笑って頭を撫でたりしてくれる。
・・・始めの内は、だけど
碧は何とかいつもを思いだし笑った。
瞬間、子供の表情が強張って見えた。
三人の中で一番小さな子は強張らしただけでなく泣きそうな顔をしているし、その隣の子は「なあ、坊」と何やら耳打ちしている。
そんな彼等を見ながら碧は働かない頭で笑顔が効かなかった事を考えていた。
どうしたものか、
だが、思考はそこまででその後はだんだんと暗いソコへ落ちていく。
そこで、碧はぼんやりと自分は死ぬのかと意識した。
薬臭かった部屋とは違い、土臭く空が広い世界は当たり前で碧には非日常。
「窓の外ってこんなにも大きかったんだ・・・」
小さな部屋の小さな窓。
それは碧が知る唯一の外であり、碧自身それが外の大きさだと思っていた。
だから外に出ても仕方ない。
身体も伸ばせないような小さな外など出ても仕方ない。
それだったら大きな"中"で充分ではないか。
そう思って暮らしていた。
けど違った。
外は、世界は広く大きくて沢山のモノがあった。
木に、森に、家に、動物や人、言い出したら切りが無いほど世界はモノで溢れていたのだ。
三日目、飲み水は既に一日目で尽きている。
食べ物は普段から点滴や流動食で栄養を補っていたので持っていない。
大人しく何処にいくわけでもなく旅行鞄に座っていた碧はだらんと腕を下ろし母親が行ってしまった道を見つめていた。
視界が揺れる。
喉が渇いた。
だが、ここからは動けない。
そういう命令だから・・・。
もう、何日目か何て分からない。
「・・・・・・」
「・・・?」
ちくちくしない視線を感じた。
下がりかけた瞼を何とか開けば自分とそんなに変わらない年の子、三人が驚いた目をしてこちらを見ている。
初めてあった人には
笑うんだ。
確かそう言っていた。
誰が?解らないけど確かに誰が言っていた。
そうだ、笑うんだ。
今までそうやってきた。
すると相手も笑って頭を撫でたりしてくれる。
・・・始めの内は、だけど
碧は何とかいつもを思いだし笑った。
瞬間、子供の表情が強張って見えた。
三人の中で一番小さな子は強張らしただけでなく泣きそうな顔をしているし、その隣の子は「なあ、坊」と何やら耳打ちしている。
そんな彼等を見ながら碧は働かない頭で笑顔が効かなかった事を考えていた。
どうしたものか、
だが、思考はそこまででその後はだんだんと暗いソコへ落ちていく。
そこで、碧はぼんやりと自分は死ぬのかと意識した。