悪魔と魔女
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どうして今、その話を思い出したのかは燐本人も分からない。
もしかしたら自分は目の前で起きている光景から現実逃避したいが為に昔の事を思い出していたのか
今日は朝から変な事が起こりっぱなしだ。
小さな黒い虫が見えて
鳩殺しの奴等に絡まれて
悪魔にエクソシスト
「よォ!息子
元気?カワイイ我が子の為にこのオレサマ自ら迎えに来てやったぜ~
ありがたく思えよ?」
ジジイの姿をして笑うその男の姿が街中で絡んできた鳩殺しの男と重なった。
「お、お前、あ・・・悪魔か・・・」
体を走る何か冷たいもの、それに体を震わせながら燐は後ろに下がる。
そんな燐を笑うかの様な表情を浮かべた獅朗の目からはドロリと血が垂れていた。
目だけではない。
鼻から口から垂れる血、それを気にする事もなく笑い続け自分はサタンだと告げた。
「悪魔の神様。お前の実の父親さ
"パパ"って呼んでいいぜ?」
下品な笑い声を上げる獅朗もといサタンに燐は血の気が下がるのを感じた。
どうしてこうなったのかパニックになる頭。
サタンともう少し距離を取ろうと後ろに下がれば、何かに当たる。
そっと後ろを振り向けばいつも獅朗の側にいた紅い瞳の少女がいた。
どうして彼女が自分の後ろにいるのか、よく思い出してみれば獅朗の異変を感じ自分で彼女を後ろに匿った事を思い出す。
コイツは守らねぇと、とサタンに恐怖しながらも燐は思った。
彼女の小さな白い手を握る。
「さあ~ってとォ
感動の再開をゆっくり味わいたいところだが・・・
ん?お前、何を隠してるんだァ」
サタンの手がゆっくりと燐の後ろへと伸びた。
腕を捕まれそのまま人形の様にだらんと持ち上げられる少女。
「!そ、そいつを離しやがれ」
体は動かなかったが声は出た。
勇気を振り絞り言えばサタンは首を傾げる。
「こいつを離せか、オレの息子はマザコンに育っちまったのかァ?
だけどな、
こいつはオレだけの女だ」