これが逆トリップと言うヤツか!
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アイスをくわえ、雑誌のページを捲った紫はテーブルを指差す。
「せっかく作ったんだから食べてよ。残すのは勿体無いし」
「そう言ってまた俺に毒入りの物を食わすんだろ?!」
「毒入り?!失礼ね
料理位出来るわよ。
そんなに人の料理の腕が信用出来ないなら食べなくてよろしい!
後で私が食べるから」
アイスをがりっとかじり紫は視線を雑誌に移す。
子供も視線を紫からテーブルの朝食に移した。
出来立て程では無いが朝食は冷めかけてもなお、美味しそうな匂いをたてている。
その誘惑に子供は喉を鳴らしてテーブルに近付く。
ちらっと子供は紫を見たが紫は雑誌に夢中で気付いていない。
その隙に目玉焼きとベーコンを一口かじった。
そしてまた一口、二口と食べていく。
子供に気付かれないよう、様子を伺っていた紫はその食べっぷりに驚いたが子供が二日食べていないと言っていた事を思い出して納得する。
そして一抹の不安。
「二日食べてなかったお腹に物を勢いよく入れて胃腸が吃驚しなきゃ良いんだけど」
何て直後、急に静かになる部屋。
子供を見れば真っ青な顔をして口とお腹を押さえていた。
「でしょうね!」
そうなると思ったよと抵抗出来ない子供を抱えてトイレに連れ込む。
背中を擦り、吐き出すよう促せばよほど辛かったのかすぐに吐き出す。
何度か嗚咽を漏らし涙を浮かべる子供の背中を紫はただ撫でる。
「・・・ごめ、んなさい」
うえっと何度も吐き出しながら言ったのは謝罪の言葉。
「何で謝るの?悪いのは何も考えてなかった私だし
ほら、もう一思いに吐いちゃいなさいよ」
そう促され、胃の中の物を全て出した子供は口を濯ぎテーブルの前に座っていた。
「はい、お粥。これならいけるでしょ」
目の前に出されたのは卵の黄色と人参のオレンジが鮮やかなお粥で、紫はそれを母親直伝なのだと言う。
お粥を前に眉間に皺を寄せる子供に「毒なんて入ってないわよ」と言えば「人参が嫌だ」と返ってくる。
その言葉を笑顔で受け止めて、子供の口に無理矢理お粥を突っ込んだ。
「~~~~~っ!!」
「冷ましたから熱くはないでしょ」
吐き出さないよう見張れば子供は大人しく口に入ったお粥を咀嚼する。
「ゆっくり、ちゃんと噛むのよ」
紫の言葉に頷き、子供は一口目を飲み込んだ。
反応はどうかと見ていれば一口目が終わり、ゆっくりながら二口・三口と食事を進める。
その様子に満足して紫は朝食の残骸を洗い始めた。
「そういえば君の名前は?」
流石にさっきの今では答えてくれないだろうなと半場諦めていた紫の質問に子供は小さな声で
「・・・うずまき、ナルトだってばよ」
とあっさり答える。
「そっかぁ、ナルト君って言うのかぁ
そっか、そっか・・・」
ガチャガチャと皿を洗っていた紫は手を止めてナルトを凝視した。
紫は手も洗わず泡が付いた手でナルトのボサボサな前髪をかき上げる。
何事かと青い瞳は不安に揺れているが気にせず見つめて、視線を頬に動かせば両頬には髭の様な三本の線がくっきり。
それらを見て紫は笑い出し、呟く。
これが逆トリップと言うヤツか!
(逆、トリップ?)
(気にしないで、
こっちの話だから)
「せっかく作ったんだから食べてよ。残すのは勿体無いし」
「そう言ってまた俺に毒入りの物を食わすんだろ?!」
「毒入り?!失礼ね
料理位出来るわよ。
そんなに人の料理の腕が信用出来ないなら食べなくてよろしい!
後で私が食べるから」
アイスをがりっとかじり紫は視線を雑誌に移す。
子供も視線を紫からテーブルの朝食に移した。
出来立て程では無いが朝食は冷めかけてもなお、美味しそうな匂いをたてている。
その誘惑に子供は喉を鳴らしてテーブルに近付く。
ちらっと子供は紫を見たが紫は雑誌に夢中で気付いていない。
その隙に目玉焼きとベーコンを一口かじった。
そしてまた一口、二口と食べていく。
子供に気付かれないよう、様子を伺っていた紫はその食べっぷりに驚いたが子供が二日食べていないと言っていた事を思い出して納得する。
そして一抹の不安。
「二日食べてなかったお腹に物を勢いよく入れて胃腸が吃驚しなきゃ良いんだけど」
何て直後、急に静かになる部屋。
子供を見れば真っ青な顔をして口とお腹を押さえていた。
「でしょうね!」
そうなると思ったよと抵抗出来ない子供を抱えてトイレに連れ込む。
背中を擦り、吐き出すよう促せばよほど辛かったのかすぐに吐き出す。
何度か嗚咽を漏らし涙を浮かべる子供の背中を紫はただ撫でる。
「・・・ごめ、んなさい」
うえっと何度も吐き出しながら言ったのは謝罪の言葉。
「何で謝るの?悪いのは何も考えてなかった私だし
ほら、もう一思いに吐いちゃいなさいよ」
そう促され、胃の中の物を全て出した子供は口を濯ぎテーブルの前に座っていた。
「はい、お粥。これならいけるでしょ」
目の前に出されたのは卵の黄色と人参のオレンジが鮮やかなお粥で、紫はそれを母親直伝なのだと言う。
お粥を前に眉間に皺を寄せる子供に「毒なんて入ってないわよ」と言えば「人参が嫌だ」と返ってくる。
その言葉を笑顔で受け止めて、子供の口に無理矢理お粥を突っ込んだ。
「~~~~~っ!!」
「冷ましたから熱くはないでしょ」
吐き出さないよう見張れば子供は大人しく口に入ったお粥を咀嚼する。
「ゆっくり、ちゃんと噛むのよ」
紫の言葉に頷き、子供は一口目を飲み込んだ。
反応はどうかと見ていれば一口目が終わり、ゆっくりながら二口・三口と食事を進める。
その様子に満足して紫は朝食の残骸を洗い始めた。
「そういえば君の名前は?」
流石にさっきの今では答えてくれないだろうなと半場諦めていた紫の質問に子供は小さな声で
「・・・うずまき、ナルトだってばよ」
とあっさり答える。
「そっかぁ、ナルト君って言うのかぁ
そっか、そっか・・・」
ガチャガチャと皿を洗っていた紫は手を止めてナルトを凝視した。
紫は手も洗わず泡が付いた手でナルトのボサボサな前髪をかき上げる。
何事かと青い瞳は不安に揺れているが気にせず見つめて、視線を頬に動かせば両頬には髭の様な三本の線がくっきり。
それらを見て紫は笑い出し、呟く。
これが逆トリップと言うヤツか!
(逆、トリップ?)
(気にしないで、
こっちの話だから)
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