これが逆トリップと言うヤツか!
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「は~さっぱりした~」
昨日の汚れを落としてすっきりした紫の頭からは子供の事など抜け落ちていた。
下着にバスタオル一枚という女子らしからぬ格好をした紫は鼻歌を歌い、冷蔵庫からミネラルウォーターを取りだしグラスに注ぐ。
腰に手をやりごくり、と飲んだ紫は視線に気付いた。
視線を辿れば布団の中で見付けた子供がいつの間にかベッドの上にいて睨んでいる。
いや、威嚇していると言った方が正しいだろう。
まるで手負いの仔猫だ。
そんな事を考えながら近付いてみた。
聞きたい事はある、そりゃあもう山程
「ねえ、」
と近付けば
「近寄んなってばよ!」
と、手元にあったクッションを投げられた。
「おっと」
持っていたグラスの水が溢れない様クッションを避けて、残っていた水を飲み干した。
「ふぅ、
そんなに威嚇しなくてもいいじゃない」
行動一つ一つに睨みをきかすのに苦笑いを浮かべるとグラスを片付けて箪笥からTシャツとショートパンツを取りだし、子供がいたけどまあいっか何て着替えてキッチンに立つ。
朝ご飯・・・兼昼ご飯で良いだろう何て考えながら朝食を用意する紫。
「ねえ、君はご飯食べる?」
尋ねても無視だった。
変わりにお腹の虫が可愛らしい声で返事をする。
腹の虫がなった事に顔を赤らめる子供に紫は笑う。
「君のお腹の虫は君より素直みたいだね」
ふふ、と笑いパンをトースターに、卵とベーコンをフライパンに落とした。
少しすれば芳ばしいパンとベーコンの食欲がそそる匂い。
完成した朝食をテーブルに置いて自分を睨む子供を手招きした。
「おいでよ。お腹空いてるんでしょ?」
それでも来ない子供に溜め息をつき、自分は朝食を食べ始める。
静かな部屋には食器が触れ合う音とパンの音のみ。
「無理に我慢しなくてもいいじゃない?君、何日食べてないの」
「・・・二日」
「ふーん、君それでよく持つね」
私なら無理だわ、と言った紫はさっさと食事を済ましてしまい、空の食器をシンクに片して冷凍庫からアイスを取り出した。
包装を捨て、雑誌を掴んだ紫は子供が座るベッドに腰を下ろす。
途端、ベッドから逃げる子供が猫に見えた。
威嚇して逆立ってるな。
何がって毛が、
紫には子供がますます猫に見えて可笑しい。
昨日の汚れを落としてすっきりした紫の頭からは子供の事など抜け落ちていた。
下着にバスタオル一枚という女子らしからぬ格好をした紫は鼻歌を歌い、冷蔵庫からミネラルウォーターを取りだしグラスに注ぐ。
腰に手をやりごくり、と飲んだ紫は視線に気付いた。
視線を辿れば布団の中で見付けた子供がいつの間にかベッドの上にいて睨んでいる。
いや、威嚇していると言った方が正しいだろう。
まるで手負いの仔猫だ。
そんな事を考えながら近付いてみた。
聞きたい事はある、そりゃあもう山程
「ねえ、」
と近付けば
「近寄んなってばよ!」
と、手元にあったクッションを投げられた。
「おっと」
持っていたグラスの水が溢れない様クッションを避けて、残っていた水を飲み干した。
「ふぅ、
そんなに威嚇しなくてもいいじゃない」
行動一つ一つに睨みをきかすのに苦笑いを浮かべるとグラスを片付けて箪笥からTシャツとショートパンツを取りだし、子供がいたけどまあいっか何て着替えてキッチンに立つ。
朝ご飯・・・兼昼ご飯で良いだろう何て考えながら朝食を用意する紫。
「ねえ、君はご飯食べる?」
尋ねても無視だった。
変わりにお腹の虫が可愛らしい声で返事をする。
腹の虫がなった事に顔を赤らめる子供に紫は笑う。
「君のお腹の虫は君より素直みたいだね」
ふふ、と笑いパンをトースターに、卵とベーコンをフライパンに落とした。
少しすれば芳ばしいパンとベーコンの食欲がそそる匂い。
完成した朝食をテーブルに置いて自分を睨む子供を手招きした。
「おいでよ。お腹空いてるんでしょ?」
それでも来ない子供に溜め息をつき、自分は朝食を食べ始める。
静かな部屋には食器が触れ合う音とパンの音のみ。
「無理に我慢しなくてもいいじゃない?君、何日食べてないの」
「・・・二日」
「ふーん、君それでよく持つね」
私なら無理だわ、と言った紫はさっさと食事を済ましてしまい、空の食器をシンクに片して冷凍庫からアイスを取り出した。
包装を捨て、雑誌を掴んだ紫は子供が座るベッドに腰を下ろす。
途端、ベッドから逃げる子供が猫に見えた。
威嚇して逆立ってるな。
何がって毛が、
紫には子供がますます猫に見えて可笑しい。