幻影少女
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砂埃が舞い視界は良好とは言えない中、九尾の頭で何かが動くのに三代目は気付く。
少しずつ晴れていく視界に誰が手を振っている。
「おじいちゃ~ん!」
こんな緊迫した場面で暢気な声を出せる人物を三代目は一人しか知らない。
「その声、ヨミか・・・!」
砂埃が晴れ、月の光がヨミの顔を照らす。
「お主が九尾を抑えているのか?!」
「うん、そうなんだけどね。
ちょっとヤバイから皆、離れて」
笑顔で何を言っているのか、見上げる忍達は三代目の命により幾つか下がる。
その瞬間、九尾は目付きを変えて体を起こすと大きな咆哮を上げた。
体を起こした九尾から落ちまいと、ヨミは九尾の毛を掴む。
「グォオオ!!」
辺りに響く九尾の咆哮にヨミは舌打ちをして再度、命令をした。
やはり地面へと押さえつけられる九尾をヨミはただ見つめる。
周りからはささやかながらに声援が上がるのだがヨミはそれどころではない。
外に出た九尾は予想以上に強い力を持っていたのだ。
しかも、クシナの封印もミナトの力もなく抑える力はヨミの力のみ。
駄目、このままじゃ・・・
確実に力負けしてしまう。
そうなる前に何としても手を打たなければ
そう思ったヨミの頭に名案とは言えないが、案が浮かんだ。
もしもの時にと持ってきた巻物。
それを使えば九尾の力を抑え込めれるかもしれない。
「よく頑張ったねヨミ
もう大丈夫だから」
巻物に手を伸ばそうとした時、ふわりと自分の体が九尾から離れていくのが分かった。
離れていくだけではない、体が後ろから引っ張られる様な感覚は
「後は俺に任せて」
ミナトさんが消えていく。
待って、
駄目、
消えちゃ、
「お父さん、
行っちゃ駄目!!」
叫ぶ様に声を上げ、何とか掴もうとするのだがヨミの手は虚しくも空を掴んだ。
ミナトが消えたと同時にヨミの視界も変わる。
「!おっと、大丈夫かヨミ」
受け止められる感覚に振り向けば地上にいた筈の三代目がそこにいた。
どうやらミナトは九尾と移動すると同時にヨミを三代目のいる所まで移動させたようだ。
「おじい、ちゃん」
「ヨミはよく頑張った。後はミナトや大人達に任せておくのじゃ
誰か!この子を医療班の所まで案内してくれ」
そう言うと、周りでは一番若い女が名乗りを上げる。
三代目は「彼女について行けば良い」とヨミの背中を後押しするのだがヨミは動かない。
その時、森が音をたてて揺れた。
爆発音も聴こえ、大人達の意識はそちらへと向く。
「ミナトはあそこか・・・」
そこで三代目の言葉が止まり、勢いよくヨミを見た。
ヨミは腰の巻物から隼をもう一度口寄せ、その大きな背中へと乗り込んでいる。
「ヨミ!いかん。
行ってはならん」
三代目はそう言ったがヨミは聞く耳も持たない様子で、隼は空高くに舞い上がった。
九尾が暴れる場所に向かって飛んでいくヨミと隼。
一人と一羽が飛んでくのを見て、中忍の男は三代目の命令を乞うた。
「ワシ等もあそこへ向かうのじゃ!」
少しずつ晴れていく視界に誰が手を振っている。
「おじいちゃ~ん!」
こんな緊迫した場面で暢気な声を出せる人物を三代目は一人しか知らない。
「その声、ヨミか・・・!」
砂埃が晴れ、月の光がヨミの顔を照らす。
「お主が九尾を抑えているのか?!」
「うん、そうなんだけどね。
ちょっとヤバイから皆、離れて」
笑顔で何を言っているのか、見上げる忍達は三代目の命により幾つか下がる。
その瞬間、九尾は目付きを変えて体を起こすと大きな咆哮を上げた。
体を起こした九尾から落ちまいと、ヨミは九尾の毛を掴む。
「グォオオ!!」
辺りに響く九尾の咆哮にヨミは舌打ちをして再度、命令をした。
やはり地面へと押さえつけられる九尾をヨミはただ見つめる。
周りからはささやかながらに声援が上がるのだがヨミはそれどころではない。
外に出た九尾は予想以上に強い力を持っていたのだ。
しかも、クシナの封印もミナトの力もなく抑える力はヨミの力のみ。
駄目、このままじゃ・・・
確実に力負けしてしまう。
そうなる前に何としても手を打たなければ
そう思ったヨミの頭に名案とは言えないが、案が浮かんだ。
もしもの時にと持ってきた巻物。
それを使えば九尾の力を抑え込めれるかもしれない。
「よく頑張ったねヨミ
もう大丈夫だから」
巻物に手を伸ばそうとした時、ふわりと自分の体が九尾から離れていくのが分かった。
離れていくだけではない、体が後ろから引っ張られる様な感覚は
「後は俺に任せて」
ミナトさんが消えていく。
待って、
駄目、
消えちゃ、
「お父さん、
行っちゃ駄目!!」
叫ぶ様に声を上げ、何とか掴もうとするのだがヨミの手は虚しくも空を掴んだ。
ミナトが消えたと同時にヨミの視界も変わる。
「!おっと、大丈夫かヨミ」
受け止められる感覚に振り向けば地上にいた筈の三代目がそこにいた。
どうやらミナトは九尾と移動すると同時にヨミを三代目のいる所まで移動させたようだ。
「おじい、ちゃん」
「ヨミはよく頑張った。後はミナトや大人達に任せておくのじゃ
誰か!この子を医療班の所まで案内してくれ」
そう言うと、周りでは一番若い女が名乗りを上げる。
三代目は「彼女について行けば良い」とヨミの背中を後押しするのだがヨミは動かない。
その時、森が音をたてて揺れた。
爆発音も聴こえ、大人達の意識はそちらへと向く。
「ミナトはあそこか・・・」
そこで三代目の言葉が止まり、勢いよくヨミを見た。
ヨミは腰の巻物から隼をもう一度口寄せ、その大きな背中へと乗り込んでいる。
「ヨミ!いかん。
行ってはならん」
三代目はそう言ったがヨミは聞く耳も持たない様子で、隼は空高くに舞い上がった。
九尾が暴れる場所に向かって飛んでいくヨミと隼。
一人と一羽が飛んでくのを見て、中忍の男は三代目の命令を乞うた。
「ワシ等もあそこへ向かうのじゃ!」