寂しがり屋な娘の話
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「出られなくなったって・・・」
「正しくは出方が分からないと言った方が良いでしょうか」
そう言った彼女に「言い方何てどうでもいい」つい厳しく言えば彼女は身を縮こまらせていた。
「ご、ごめんなさい。私自身あの時は結構寝惚けていたみたいで」
自分より遥かに若い自分に言い訳紛いの事をする彼女に綱手は溜め息をつき、頭を押さえる。
「で?」
「え、」
「あんたが私の身体から出ていかないと私にどんな影響が起きるんだい」
綱手の問いに彼女は戸惑いながらも説明を始めた。
彼女が綱手の身体を借りた術は"心転身の術"の類いの物で、彼女の術により綱手の中には自身の意識以外に彼女の意識があるのだとか。
所謂、二重人格の状態であるが健康面に何ら問題が起こる事はないらしい。
「只・・・」
「只?なんだい」
健康面以外に何か問題があるのか顔を俯かせた彼女に綱手は頭を傾げる。
「私が貴女の身体に沢山のチャクラを持ち込んでいるので常に何か術を使って発散させないとその内健康面に問題が起きてくるかと」
「だけど他人のチャクラを使う何て」
そんな難しい事が出来るかと言った綱手に彼女は微笑む。
「それは大丈夫。
私のチャクラは無色透明、忍術が使える人なら誰でも使える筈です」
彼女の言葉はにわかに信じ難かった。
しかし彼女の言葉を疑う暇もなく綱手の身体は後ろに引っ張られる。
身体が落ちていく感覚。
あんなにも真っ白だった世界に黒が混じり、目の前にいた彼女は遠ざかる。
「またあちらで会いましょうね」
真っ黒になっていく世界に残った彼女は暢気にも綱手に手を振っていた。
目蓋を開くと目覚まし時計がけたましく鳴っている。
視界に広がる景色はあの白い世界ではなく見慣れた自室で
「夢、か」
と上半身起こした綱手がそう呟けば
『夢だけど夢じゃないですよ』
と頭に響く声。
「あんたは、」
その聞き覚えがある声に声の主の姿を探すが見付からない。
辺りを忙しなく探す綱手を笑う声と同時に綱手の手が勝手に動いた。
「私は此処ですよ」
先程の篭った様な声と変わりはっきりした彼女の声。
綱手の意思に反し勝手に動いた手をは綱手の胸を示す。
「もう、さっきの話を忘れたんですか?」
『そんなすぐにさっきの話を忘れるわけないだろ』
自分で発している筈なのに声が篭って聴こえるのは彼女が今、自分の身体を動かしているからなのか。
綱手には詳しく解らない。
「良かった。また始めから説明をしなくちゃいけないのかと思っちゃいました。
忘れてないならさっきのチャクラの話も覚えていますよね」
『ああ、もちろん』
「私、貴女が起きる迄の間に考えていたんですが」
話を途中で止めた彼女は印を組み始めた。
一体突然何をしようと言うのか検討もつかず傍観していれば
「"影分身の術"」
白い煙が綱手の視界を包み
「これならチャクラを常に消費出来ますし術が解けない限りは貴女の身体の外にいられるんじゃないかなと思ったんですが」
側にはもう一人の綱手がいた。
「成功みたいですね」
「正しくは出方が分からないと言った方が良いでしょうか」
そう言った彼女に「言い方何てどうでもいい」つい厳しく言えば彼女は身を縮こまらせていた。
「ご、ごめんなさい。私自身あの時は結構寝惚けていたみたいで」
自分より遥かに若い自分に言い訳紛いの事をする彼女に綱手は溜め息をつき、頭を押さえる。
「で?」
「え、」
「あんたが私の身体から出ていかないと私にどんな影響が起きるんだい」
綱手の問いに彼女は戸惑いながらも説明を始めた。
彼女が綱手の身体を借りた術は"心転身の術"の類いの物で、彼女の術により綱手の中には自身の意識以外に彼女の意識があるのだとか。
所謂、二重人格の状態であるが健康面に何ら問題が起こる事はないらしい。
「只・・・」
「只?なんだい」
健康面以外に何か問題があるのか顔を俯かせた彼女に綱手は頭を傾げる。
「私が貴女の身体に沢山のチャクラを持ち込んでいるので常に何か術を使って発散させないとその内健康面に問題が起きてくるかと」
「だけど他人のチャクラを使う何て」
そんな難しい事が出来るかと言った綱手に彼女は微笑む。
「それは大丈夫。
私のチャクラは無色透明、忍術が使える人なら誰でも使える筈です」
彼女の言葉はにわかに信じ難かった。
しかし彼女の言葉を疑う暇もなく綱手の身体は後ろに引っ張られる。
身体が落ちていく感覚。
あんなにも真っ白だった世界に黒が混じり、目の前にいた彼女は遠ざかる。
「またあちらで会いましょうね」
真っ黒になっていく世界に残った彼女は暢気にも綱手に手を振っていた。
目蓋を開くと目覚まし時計がけたましく鳴っている。
視界に広がる景色はあの白い世界ではなく見慣れた自室で
「夢、か」
と上半身起こした綱手がそう呟けば
『夢だけど夢じゃないですよ』
と頭に響く声。
「あんたは、」
その聞き覚えがある声に声の主の姿を探すが見付からない。
辺りを忙しなく探す綱手を笑う声と同時に綱手の手が勝手に動いた。
「私は此処ですよ」
先程の篭った様な声と変わりはっきりした彼女の声。
綱手の意思に反し勝手に動いた手をは綱手の胸を示す。
「もう、さっきの話を忘れたんですか?」
『そんなすぐにさっきの話を忘れるわけないだろ』
自分で発している筈なのに声が篭って聴こえるのは彼女が今、自分の身体を動かしているからなのか。
綱手には詳しく解らない。
「良かった。また始めから説明をしなくちゃいけないのかと思っちゃいました。
忘れてないならさっきのチャクラの話も覚えていますよね」
『ああ、もちろん』
「私、貴女が起きる迄の間に考えていたんですが」
話を途中で止めた彼女は印を組み始めた。
一体突然何をしようと言うのか検討もつかず傍観していれば
「"影分身の術"」
白い煙が綱手の視界を包み
「これならチャクラを常に消費出来ますし術が解けない限りは貴女の身体の外にいられるんじゃないかなと思ったんですが」
側にはもう一人の綱手がいた。
「成功みたいですね」