寂しがり屋な娘の話
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「こんな時間に人を呼び出して一体何の用なんだい」
先に集まっていた彼等を見て、到着したばかりの綱手は心底嫌そうな顔をした。
「まあ、話の間立ってるのも草臥れるだろう。
兎に角適当に座れ」
そう自来也に促され、渋々席に着いた綱手に店の店員がお茶を運んでくる。
「ご注文は」
「そうだね」
自来也と大蛇丸の手元を見れば二人とも何かしら頼んでいる様で、綱手はお品書きを手にとり眺める。
「大福を一つ頼むよ」
注文を受けた店員が店の奥に消えるのを見て、この集まりの発起人である大蛇丸が口を開いた。
「この三人が集まって何を話すのか分かるわよね」
大蛇丸の言葉に三人の視線が交じりあう。
「お待たせしましたー」
綱手が頼んだ大福を片手に現れた店員は彼女の手元に大福を置いていくと「ごゆっくり」と他の客の所に向かった。
店員がいなくなり無言になる三人。
「この三人で態々集まったんだ。議題はあれしかあるまい」
「あの子の事だね」
そう飽々と言った風の綱手は湯飲みに入ったお茶に口をつけ、大福を一口。
「綱手はもう帰りたいって顔をしてるわね。
でも駄目よ。アカリが関わる大事な話なの」
「大蛇丸、あんたが私を呼んだ時点で大体あの子が絡んでるのは分かってたよ。
私もそれを分かっててあんたの呼び出しに答えたんだ。
ここで帰ったりしないよ」
「相変わらずお主等は仲が良いのか悪いのか分からん奴等だのぅ」
二人の会話を眺めていた自来也はそう溢し、少しずれて来ていた話の軌道を元に戻す。
「で、大蛇丸。
アカリに関わる大事な話とは何なんだ」
アカリの関わる大事な話と聞いて内容が気になる自来也、仕事の途中で抜けて来たので早く戻りたいと思っている綱手の視線を受けて大蛇丸は口を開く。
「あの子、この戦争が終わるまでの間
幽閉されるかもしれないのよ」
大蛇丸が言い終わると同時に各所へ響く衝撃。
綱手の座って長椅子は見事に大破し、その下の地面には幾つもの亀裂が走っていた。
周りの客が綱手達を注目していて、店の店員は壊れた椅子を見て呆然としている。
「お、おい!お前は何をしとんだ!」
綱手が椅子を破壊する所を見ていた店員に謝りながら何処かへ行こうとする綱手を自来也は止めた。
「ええい!離せ自来也!」
「何処に行く気だ綱手!」
今に止める自来也を振り払い何処かへにでも殴り込もうとする綱手を自来也は一生懸命に止めているのだが事の発端である大蛇丸は構わずお茶を啜っている。
「大蛇丸!お前も暢気に茶を啜っとらんとこの状況を何とかせんか!」
自分だけの力ではどうにもならないとお茶を飲む大蛇丸に自来也は援軍要請を求めるのだが「嫌よ」の一蹴り。
「その娘の馬鹿力を私達でどうにか抑えるなんてとうの昔に無理だと分かった事じゃない」
「そう、だが」
このまま綱手を放っておく事も出来ないと言った自来也に大蛇丸は深々と溜め息をついた。
「綱手、今回は諦めなさい」
「?!何言ってんだい。あんたが一番あの娘を大切にしてたのに」
「あの娘は凄く大切よ。
でも今回ばかりは私達でもどうにもならないの」
先に集まっていた彼等を見て、到着したばかりの綱手は心底嫌そうな顔をした。
「まあ、話の間立ってるのも草臥れるだろう。
兎に角適当に座れ」
そう自来也に促され、渋々席に着いた綱手に店の店員がお茶を運んでくる。
「ご注文は」
「そうだね」
自来也と大蛇丸の手元を見れば二人とも何かしら頼んでいる様で、綱手はお品書きを手にとり眺める。
「大福を一つ頼むよ」
注文を受けた店員が店の奥に消えるのを見て、この集まりの発起人である大蛇丸が口を開いた。
「この三人が集まって何を話すのか分かるわよね」
大蛇丸の言葉に三人の視線が交じりあう。
「お待たせしましたー」
綱手が頼んだ大福を片手に現れた店員は彼女の手元に大福を置いていくと「ごゆっくり」と他の客の所に向かった。
店員がいなくなり無言になる三人。
「この三人で態々集まったんだ。議題はあれしかあるまい」
「あの子の事だね」
そう飽々と言った風の綱手は湯飲みに入ったお茶に口をつけ、大福を一口。
「綱手はもう帰りたいって顔をしてるわね。
でも駄目よ。アカリが関わる大事な話なの」
「大蛇丸、あんたが私を呼んだ時点で大体あの子が絡んでるのは分かってたよ。
私もそれを分かっててあんたの呼び出しに答えたんだ。
ここで帰ったりしないよ」
「相変わらずお主等は仲が良いのか悪いのか分からん奴等だのぅ」
二人の会話を眺めていた自来也はそう溢し、少しずれて来ていた話の軌道を元に戻す。
「で、大蛇丸。
アカリに関わる大事な話とは何なんだ」
アカリの関わる大事な話と聞いて内容が気になる自来也、仕事の途中で抜けて来たので早く戻りたいと思っている綱手の視線を受けて大蛇丸は口を開く。
「あの子、この戦争が終わるまでの間
幽閉されるかもしれないのよ」
大蛇丸が言い終わると同時に各所へ響く衝撃。
綱手の座って長椅子は見事に大破し、その下の地面には幾つもの亀裂が走っていた。
周りの客が綱手達を注目していて、店の店員は壊れた椅子を見て呆然としている。
「お、おい!お前は何をしとんだ!」
綱手が椅子を破壊する所を見ていた店員に謝りながら何処かへ行こうとする綱手を自来也は止めた。
「ええい!離せ自来也!」
「何処に行く気だ綱手!」
今に止める自来也を振り払い何処かへにでも殴り込もうとする綱手を自来也は一生懸命に止めているのだが事の発端である大蛇丸は構わずお茶を啜っている。
「大蛇丸!お前も暢気に茶を啜っとらんとこの状況を何とかせんか!」
自分だけの力ではどうにもならないとお茶を飲む大蛇丸に自来也は援軍要請を求めるのだが「嫌よ」の一蹴り。
「その娘の馬鹿力を私達でどうにか抑えるなんてとうの昔に無理だと分かった事じゃない」
「そう、だが」
このまま綱手を放っておく事も出来ないと言った自来也に大蛇丸は深々と溜め息をついた。
「綱手、今回は諦めなさい」
「?!何言ってんだい。あんたが一番あの娘を大切にしてたのに」
「あの娘は凄く大切よ。
でも今回ばかりは私達でもどうにもならないの」