寂しがり屋な娘の話
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「願い、ですか?」
「うん、何でも良いよ」
キラキラと顔を輝かせ笑うアカリにヒアシはほんのりと顔を赤くしていた。
表情も先程まで警戒していたのが嘘の様に優しくなっている。
「・・・いわね」
思わず二人の様子を見て、面白くないと呟いてしまった。
それが聴こえたのかアカリがこちらを向いて「何か言った?」と尋ねてくる。
「ああ、ちょっと騒がしいわねって言ったのよ」
自分の独り言を知られたく言ったのだが嘘ではなく少し離れた場所から騒がしく声が聴こえる。
騒ぎになるにしてはとても今更な気がするが、アカリは「きっと術を解いたからね」と納得していた。
「「は?」」
大蛇丸とヒアシの声が重なる。
術を解いた?と頭を傾げた二人にアカリは説明した。
日向の屋敷に入る前に術を二つかけた事、
一つはチャクラを練りにくくする術で
もう一つは対象者以外を眠らせる術
そしてその二つの術を先程解いた事、
「ヒアシ・・・さん以外、夜中とは言え、動いていた途中で寝てもらったから起きたら騒ぎになるよね~」
そう言ってアカリは暢気に笑っていた。
その間にも騒がしい人の声は近付いてくる。
目眩がするのを大蛇丸は感じた。
日向で騒ぎを起こした事がバレれば火影である猿飛の説教だけでなくご意見番二人の小言を受けるのは必須。
火影のは仕方がないとしてご意見番二人の小言だけは避けたいと大蛇丸は思った。
そうでなくてもご意見番二人はアカリの事となると煩いのだ。
「逃げるわよ!アカリ」
小脇にアカリを抱える。
「え、ちょっと待って」
そう言われて逃走しようとした大蛇丸は動きを止めた。
早く、と急かす大蛇丸にアカリは「待って」と言って鞄を漁る。
あった!と取り出したのは小さな御守りの様な袋で、アカリはそれをヒアシに渡した。
「願い事が決まったらこれに念じてね。きっと叶えに来るから」
「アカリ、行くわよ」
大蛇丸は言うと同時に駆け出し、塀の屋根へと跳んだ。
小脇に抱えられたアカリは小さく手を振っている。
瞬間、二人は消えた。
二人と入れ代わるかの様に、庭に立つヒアシの元へ家の者達が集まる。
「ヒアシ様、ご無事でしょうか?!」
「・・・何かあったのか?」
「はい、何者かが敷地内に浸入した様でして
ヒアシ様はこの様な所で何を?」
「私は月が見事だったから眺めていた。
それだけだ」
「そうでしたか、失礼しました」
一礼して屋敷へと戻る者達を尻目にヒアシはもう一度、月を見上げて暫く眺めていた。
「うん、何でも良いよ」
キラキラと顔を輝かせ笑うアカリにヒアシはほんのりと顔を赤くしていた。
表情も先程まで警戒していたのが嘘の様に優しくなっている。
「・・・いわね」
思わず二人の様子を見て、面白くないと呟いてしまった。
それが聴こえたのかアカリがこちらを向いて「何か言った?」と尋ねてくる。
「ああ、ちょっと騒がしいわねって言ったのよ」
自分の独り言を知られたく言ったのだが嘘ではなく少し離れた場所から騒がしく声が聴こえる。
騒ぎになるにしてはとても今更な気がするが、アカリは「きっと術を解いたからね」と納得していた。
「「は?」」
大蛇丸とヒアシの声が重なる。
術を解いた?と頭を傾げた二人にアカリは説明した。
日向の屋敷に入る前に術を二つかけた事、
一つはチャクラを練りにくくする術で
もう一つは対象者以外を眠らせる術
そしてその二つの術を先程解いた事、
「ヒアシ・・・さん以外、夜中とは言え、動いていた途中で寝てもらったから起きたら騒ぎになるよね~」
そう言ってアカリは暢気に笑っていた。
その間にも騒がしい人の声は近付いてくる。
目眩がするのを大蛇丸は感じた。
日向で騒ぎを起こした事がバレれば火影である猿飛の説教だけでなくご意見番二人の小言を受けるのは必須。
火影のは仕方がないとしてご意見番二人の小言だけは避けたいと大蛇丸は思った。
そうでなくてもご意見番二人はアカリの事となると煩いのだ。
「逃げるわよ!アカリ」
小脇にアカリを抱える。
「え、ちょっと待って」
そう言われて逃走しようとした大蛇丸は動きを止めた。
早く、と急かす大蛇丸にアカリは「待って」と言って鞄を漁る。
あった!と取り出したのは小さな御守りの様な袋で、アカリはそれをヒアシに渡した。
「願い事が決まったらこれに念じてね。きっと叶えに来るから」
「アカリ、行くわよ」
大蛇丸は言うと同時に駆け出し、塀の屋根へと跳んだ。
小脇に抱えられたアカリは小さく手を振っている。
瞬間、二人は消えた。
二人と入れ代わるかの様に、庭に立つヒアシの元へ家の者達が集まる。
「ヒアシ様、ご無事でしょうか?!」
「・・・何かあったのか?」
「はい、何者かが敷地内に浸入した様でして
ヒアシ様はこの様な所で何を?」
「私は月が見事だったから眺めていた。
それだけだ」
「そうでしたか、失礼しました」
一礼して屋敷へと戻る者達を尻目にヒアシはもう一度、月を見上げて暫く眺めていた。