寂しがり屋な娘の話
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「無い。
無い、ない
無いの!」
鞄をひっくり返して中身を出したアカリは小さなそれを探していた。
そんなアカリの様子をお茶を啜って眺める大蛇丸と三代目。
一体、何を探しているのかひたすら「ない!」と声を上げるアカリに三代目はそっと大蛇丸に尋ねる。
「アカリは何を探しておるのだ」
「ビー玉ですよ。朝に一つだけ買ったんですが落としたらしくて」
「ビー玉のう。まだ集めておったのか?」
アカリは小さく頷く。
大蛇丸に手招きされたアカリは探すのを諦めて用意されていたお茶を啜った。
「ビー玉か、・・・懐かしい」
「私達があげたのもまだ持ってるの?」
「うん、綱手ちゃんに貰った箱の中にちゃんといれてあるよ」
お茶を飲んだアカリは鞄の所へ戻るとビー玉探しを再開する。
やはり、「ない」と声をあげるアカリに大蛇丸と三代目はお互いに向き合って苦笑いを浮かべた。
「此処へ来る途中で落としたのかもしれんのう」
「此処へ来る途中で・・・?」
「甘味屋かしら?それともスーパー?」
「でも公園とか本屋さんかも」
今いる火影室に来るまでに立ち寄った場所を記憶の限り出していく二人。
二人が何処に寄っていたのか出す度に三代目の表情が険しくなる。
「あ、でも途中で飲み物を買ったから・・・」
「お主等・・・
わしはあれほど寄り道せずに此処へ来る様にと言った筈じゃ」
三代目の言葉に二人は思わず口を塞ぐのだがもう手遅れで、三代目からは何故か地響きの様な音が聞こえた。
あ、ヤバい何て二人が思った時には三代目が「仕置きじゃ」と印を組んでいた。
「土遁が来るよ!」
印を見て知らせるアカリをおぶった大蛇丸は三代目から距離をとる。
「分かってるわ!今すぐこの部屋から出ないと」
扉に向かって走っていれば突然、扉が開いた。
開けたのは大量の書類を抱えた中忍で、彼が部屋へ入ると同時に大蛇丸はアカリと共に部屋から脱出する。
「ん?今の大蛇丸様か」
書類で出来た塔で視界が塞がれた中忍は慌てて部屋を出ていった大蛇丸に頭を傾げて、三代目に声をかけた。
「三代目、書類を各部署から預かってきました。
サインをお願いします」
「"土遁 土流壁!!"」
「え?」
体を襲う土の波に書類ごと飲み込まれた中忍は思わず悲鳴をあげた。
その悲鳴は廊下にも漏れていて、アカリは思わず振り向く。
「あんなもの見ちゃ駄目よ」
「・・・でも、」
「そんな事より荷物は大丈夫なの?今頃、先生の出した土に埋まってるんじゃない」
土に飲み込まれたであろう中忍よりアカリの手荷物を心配した大蛇丸にアカリは「大丈夫」と答えた。
後ろから出てきたアカリの鞄に大蛇丸は何時の間に、と呟く。
「先生が印を組む少し前に慌てて中身を詰め込んだの。
後、ビー玉の場所は思い当たる所があった」
「あら、一体何処なの?」
無くしたビー玉が見付かるかもしれない、と喜ぶアカリに大蛇丸が尋ねると笑みを浮かべて
「日向!」
と答えた。
無い、ない
無いの!」
鞄をひっくり返して中身を出したアカリは小さなそれを探していた。
そんなアカリの様子をお茶を啜って眺める大蛇丸と三代目。
一体、何を探しているのかひたすら「ない!」と声を上げるアカリに三代目はそっと大蛇丸に尋ねる。
「アカリは何を探しておるのだ」
「ビー玉ですよ。朝に一つだけ買ったんですが落としたらしくて」
「ビー玉のう。まだ集めておったのか?」
アカリは小さく頷く。
大蛇丸に手招きされたアカリは探すのを諦めて用意されていたお茶を啜った。
「ビー玉か、・・・懐かしい」
「私達があげたのもまだ持ってるの?」
「うん、綱手ちゃんに貰った箱の中にちゃんといれてあるよ」
お茶を飲んだアカリは鞄の所へ戻るとビー玉探しを再開する。
やはり、「ない」と声をあげるアカリに大蛇丸と三代目はお互いに向き合って苦笑いを浮かべた。
「此処へ来る途中で落としたのかもしれんのう」
「此処へ来る途中で・・・?」
「甘味屋かしら?それともスーパー?」
「でも公園とか本屋さんかも」
今いる火影室に来るまでに立ち寄った場所を記憶の限り出していく二人。
二人が何処に寄っていたのか出す度に三代目の表情が険しくなる。
「あ、でも途中で飲み物を買ったから・・・」
「お主等・・・
わしはあれほど寄り道せずに此処へ来る様にと言った筈じゃ」
三代目の言葉に二人は思わず口を塞ぐのだがもう手遅れで、三代目からは何故か地響きの様な音が聞こえた。
あ、ヤバい何て二人が思った時には三代目が「仕置きじゃ」と印を組んでいた。
「土遁が来るよ!」
印を見て知らせるアカリをおぶった大蛇丸は三代目から距離をとる。
「分かってるわ!今すぐこの部屋から出ないと」
扉に向かって走っていれば突然、扉が開いた。
開けたのは大量の書類を抱えた中忍で、彼が部屋へ入ると同時に大蛇丸はアカリと共に部屋から脱出する。
「ん?今の大蛇丸様か」
書類で出来た塔で視界が塞がれた中忍は慌てて部屋を出ていった大蛇丸に頭を傾げて、三代目に声をかけた。
「三代目、書類を各部署から預かってきました。
サインをお願いします」
「"土遁 土流壁!!"」
「え?」
体を襲う土の波に書類ごと飲み込まれた中忍は思わず悲鳴をあげた。
その悲鳴は廊下にも漏れていて、アカリは思わず振り向く。
「あんなもの見ちゃ駄目よ」
「・・・でも、」
「そんな事より荷物は大丈夫なの?今頃、先生の出した土に埋まってるんじゃない」
土に飲み込まれたであろう中忍よりアカリの手荷物を心配した大蛇丸にアカリは「大丈夫」と答えた。
後ろから出てきたアカリの鞄に大蛇丸は何時の間に、と呟く。
「先生が印を組む少し前に慌てて中身を詰め込んだの。
後、ビー玉の場所は思い当たる所があった」
「あら、一体何処なの?」
無くしたビー玉が見付かるかもしれない、と喜ぶアカリに大蛇丸が尋ねると笑みを浮かべて
「日向!」
と答えた。