寂しがり屋な娘の話
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目を開ければそこは色の無い世界。
ただ波が打ち寄せるだけの世界にアカリは立っていた。
『今度は誰の意識の世界かしら?』
いつもなら波が打ち寄せる海の中に持ち主がいるのだが何処にも見当たらない。
『困ったわ』
喋る度に声が響くのは意識が表に出ていない証。
意識が表に出ていると内側の声は響かず、外側の体から発せられる。
ただ広い海にアカリはどうしようかと頭を捻った。
そして大人しく座っていようと決める。
打ち寄せる波に触れないよう何歩か下がり椅子を出す。
こんな形の椅子
と思い浮かべれば立っていた砂浜からぽこぽこと椅子が形を作られる。
相変わらず便利な世界だと思いながら椅子を引いて腰を下ろした。