twst短編
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授業に試験、商談にレストランの運営、その他雑務等々とやる事が幾つも重なれば流石のアズールも疲れてしまう。
今のアズールに腕は二本しかなく、手が足りないならばその分の遅れは睡眠時間を削り補うしかないアズールは疲労困憊に加え、寝不足でもあった。
その為、繕う余裕というかそんな考えも湧かず、思わずといった調子で目の前の請求書に対して溜息を零す。
「アズール先輩」
深々と、疲労混じりに吐かれたアズールの溜息に計算機を打つ手を止めたユウがアズールの側へとやって来る。
元の世界で簿記の資格を取っていたユウはアズールにその能力を買われ、時折事務員としてモストロラウンジにアルバイトをしに来ていた。
今日もそのバイトの日で、VIPルームでアズールと共に経理作業を行なっていたのだ。
「お疲れですね。しかもあまり寝ていないんじゃないですか?」
隈を隠す為であろう、下瞼の下に引かれたコンシーラーの跡をユウは指の腹で撫でる。
何時もならばこの時点で、何ならユウの指がアズールの肌に触れる前に、何かしらの抵抗があるのだが今はそれもない。
これは重症だとユウは表情を顰め、そして閃いた。
「そうだ先輩!私のおっぱい揉みます?」
名案だと言わんばかりに両手を合わせ叩いたユウは自身の胸を寄せて上げると前へと屈み、アズールの眼前に胸を突き出す。
流石のアズールもユウのこの言動には反応を示した。
「ななな、なんて破廉恥な。触りますかと言われて触るわけないでしょう」
顔を真っ赤にしながら何度も震えた手で眼鏡のブリッジに触れるアズール。
本人は隠そうとしているのだろうが隠しきれていないその動揺っぷりにユウの悪戯心が疼いた。
「えーアズール先輩は知らないんですか?」
「何がです」
いつになく子生意気なユウの口調に今度こそ落ち着きを取り戻したアズールがユウを見上げる。
「陸上の人間は疲れた相手におっぱいを揉ませるのが常識なんですよ」
「そんな馬鹿な話、」
ある訳ないと言い切ろうとしたアズールであったが彼もまだピッカピカの陸上2年生。
己の知らない陸の文化が有るのかも知れないという考えが頭に過ぎった。
勿論そんな文化はこの世界の何処を探してもある筈も無く、ユウの口から出た出任せである。
何時ものアズールであったらば即、
「馬鹿な事を言ってないで仕事に戻って下さい。無駄話をしていた分の時間はきっちりお給料から引いておきますからね」
と一刀両断していたのだろうが何せ今のアズールは疲労困憊であった。
疲労から思考もままならないアズールは素直に陸にはそういうおかしな文化もあるのだろうと受け入れてしまう。
そうしてお疲れアズールはユウに騙され、思う存分に彼女のおっぱいを揉み、促されるがままぱふぱふした。
「ユウさん!!!!」
数日後、顔を真っ赤にしたアズールはユウを訪ねてオンボロ寮へとやってきた来た。
「僕を騙しましたね!?」
「バレましたか」
羞恥からの怒りか、息を荒くさせたアズールを前にユウはぺろりと舌を出し、戯けて見せた。
これより少し前の事、放課後の部活動に参加していたアズールはイデアに陸の人間が疲れた相手に胸を揉ませる文化は如何なものだろうと零した。
疲労困憊だったアズールはユウのおっぱいを揉む事で回復したにはした。
しかし回復後、働きを取り戻した頭で幾ら考えてもアズールはこの文化が理解出来なかった。
疲れた相手に己の胸を揉ませるのが陸の文化という事はユウが自分以外の者にも胸を触らせている可能性があるのだ。ユウに思いを寄せる身であるアズールはユウが疲れた誰かに、例えば普段から互いにマブと呼び合うハーツラビュルの二人にユウが己が胸を触らせているかもしれないと想像するだけで相手をイソギンチャクに変えてしまいたくなる。
しかし文化故に行為を咎める事も止める事も出来ず、けれど文句の一つや二つは言いたくてイデアに話を振ったのだ。
「ちょ、ちょちょちょっと待ってよアズール氏、一体何の話?!」
突然振られた話題にイデアは見てわかるほどに挙動をおかしくさせた。
別にイデアは胸という単語に恥ずかしがる程に初心ではないし、相手が同好の士であれば公共の場では憚れる様な際どい話題だって行う。
しかし話題を振ってきた主がアズールとあればそうもいかないし、イデアのリア充センサーがけたたましく警報を上げていた。
「ですから」
要領を掴めないイデアにアズールは他の者には聞こえないよう小声で話す。
「疲れた相手に胸を揉ませる陸の文化ですよ」
「はあ?」
そこまで言っても疑問形もままのイデアにアズールは先日、起こった事を話した。
「あーそれで先程、イデア先輩から苦情のメッセージが来たんですね」
アズールがオンボロ寮に来る少し前、ユウはイデアからメッセージを受け取っていた。
内容はと言うと
『君達のプレイに僕を巻き込まないでくれ』
と、文面に絵文字もなければ何時ものふざけた調子もなく、明らかにイデアが本気で怒っているのが分かるものであった。
その時は一体何の事か分からなかったユウであるがアズールの訪問を受けて今、漸く理解に至る。
あのメッセージにはリア充爆発しろというイデアの強い念が込められていたのだ。
「私とアズール先輩の秘め事が他の人に知れちゃったなんて恥ずかしい」
両手で顔を隠してしおらしく振る舞って見せるユウであるがアズールに効果はない。
「そんな雑な演技で僕は騙されませんよ」
「この前はあっさり騙されてくれたのに」
厳しい顔付きから表情を変えぬアズールに対してユウは思わず小さく呟く。
「何か言いましたか?」
きらりと眼鏡を反射させたアズールがユウに詰め寄る。
「何もございません!」
アズールの問いに慌ててそう返事したユウであるが不思議であった。
確かにユウはアズールに嘘の情報を伝え騙した。
それによりアズールはイデアを相手に恥を掻いた訳ではあるが、アズールが今の様に苛つきを顕にするのは珍しく思えた。
何時もの彼ならばこちらに気付かれぬよう、やられた事の何倍にも返して来そうなものであるのに。
それに始めこそはどれだけ自分が恥ずかしい思いをしたか語っていたアズールであるがいつの間にかこの様な事は何度もしているのか等と話は尋問めいたものに代わりつつあった。
不思議に思ったユウの脳内に一つの考えが過ぎる。
「もしかして私が他の人にも同じ様な事をしてるんじゃないかと思って怒ってます?」
「・・・・・・」
ユウの問いに対してアズールからの返事はなく、それどころか顔を逸らされた。
それもその筈、ユウの予想は見事的中していた。
「流石におっぱいは好きな人以外には触らせませんよ?」
「なっ?!」
ユウの明け透けな言葉に再び視線を合わせたアズール。
そして時間差でユウの言葉の意味を理解したアズールは見事な茹で蛸となってその場に昏倒した。
「先日の責任を取らせて下さい」
後日、再びユウの元にやって来たアズールはオンボロ寮に入るなり床へ片膝をつくと指輪の収まった箱を差し出し、この間の責任を取るべく婚約したいと言い出した。
突然の訪問からのこれまた突然のプロポーズを前にユウは真面目な人だなぁと真剣な面差しのアズールを眺めて思った。
そうは思いつつそんな所も好きだなぁとプロポーズを喜んで受けるユウ。
指輪と共にお茶やお菓子をアズールが持参した為、そのまま急遽、二人だけのお茶会が催される事となった。
何処から聞いたのかユウの世界の文化に則ってアズールの給料三か月分だという左薬指の指輪を眺めながらユウはふと思い、呟く。
「どうしましょう先輩」
「何がです」
「この先、子供が産まれて、その子供に私達の馴れ初めを聞かれたらどうしましょう?やはり正直に私がアズール先輩におっぱいを揉ませたからと答えるべきなのでしょうか」
とユウが何気なく尋ねた所、唐突に振られた子供の話題にアズールは含んでいたお茶を噴き出した。
先程、プロポーズをしたばかりだというのにもう子供の話題をするユウに驚きを隠せないアズール。
そして子供、つまりユウが何はそういう気でいる事に気付いたアズールは顔を真っ赤にして、茹で過ぎた蛸の如く椅子から床へと崩れ落ち、先日の再演よろしくそのまま昏倒した。
今のアズールに腕は二本しかなく、手が足りないならばその分の遅れは睡眠時間を削り補うしかないアズールは疲労困憊に加え、寝不足でもあった。
その為、繕う余裕というかそんな考えも湧かず、思わずといった調子で目の前の請求書に対して溜息を零す。
「アズール先輩」
深々と、疲労混じりに吐かれたアズールの溜息に計算機を打つ手を止めたユウがアズールの側へとやって来る。
元の世界で簿記の資格を取っていたユウはアズールにその能力を買われ、時折事務員としてモストロラウンジにアルバイトをしに来ていた。
今日もそのバイトの日で、VIPルームでアズールと共に経理作業を行なっていたのだ。
「お疲れですね。しかもあまり寝ていないんじゃないですか?」
隈を隠す為であろう、下瞼の下に引かれたコンシーラーの跡をユウは指の腹で撫でる。
何時もならばこの時点で、何ならユウの指がアズールの肌に触れる前に、何かしらの抵抗があるのだが今はそれもない。
これは重症だとユウは表情を顰め、そして閃いた。
「そうだ先輩!私のおっぱい揉みます?」
名案だと言わんばかりに両手を合わせ叩いたユウは自身の胸を寄せて上げると前へと屈み、アズールの眼前に胸を突き出す。
流石のアズールもユウのこの言動には反応を示した。
「ななな、なんて破廉恥な。触りますかと言われて触るわけないでしょう」
顔を真っ赤にしながら何度も震えた手で眼鏡のブリッジに触れるアズール。
本人は隠そうとしているのだろうが隠しきれていないその動揺っぷりにユウの悪戯心が疼いた。
「えーアズール先輩は知らないんですか?」
「何がです」
いつになく子生意気なユウの口調に今度こそ落ち着きを取り戻したアズールがユウを見上げる。
「陸上の人間は疲れた相手におっぱいを揉ませるのが常識なんですよ」
「そんな馬鹿な話、」
ある訳ないと言い切ろうとしたアズールであったが彼もまだピッカピカの陸上2年生。
己の知らない陸の文化が有るのかも知れないという考えが頭に過ぎった。
勿論そんな文化はこの世界の何処を探してもある筈も無く、ユウの口から出た出任せである。
何時ものアズールであったらば即、
「馬鹿な事を言ってないで仕事に戻って下さい。無駄話をしていた分の時間はきっちりお給料から引いておきますからね」
と一刀両断していたのだろうが何せ今のアズールは疲労困憊であった。
疲労から思考もままならないアズールは素直に陸にはそういうおかしな文化もあるのだろうと受け入れてしまう。
そうしてお疲れアズールはユウに騙され、思う存分に彼女のおっぱいを揉み、促されるがままぱふぱふした。
「ユウさん!!!!」
数日後、顔を真っ赤にしたアズールはユウを訪ねてオンボロ寮へとやってきた来た。
「僕を騙しましたね!?」
「バレましたか」
羞恥からの怒りか、息を荒くさせたアズールを前にユウはぺろりと舌を出し、戯けて見せた。
これより少し前の事、放課後の部活動に参加していたアズールはイデアに陸の人間が疲れた相手に胸を揉ませる文化は如何なものだろうと零した。
疲労困憊だったアズールはユウのおっぱいを揉む事で回復したにはした。
しかし回復後、働きを取り戻した頭で幾ら考えてもアズールはこの文化が理解出来なかった。
疲れた相手に己の胸を揉ませるのが陸の文化という事はユウが自分以外の者にも胸を触らせている可能性があるのだ。ユウに思いを寄せる身であるアズールはユウが疲れた誰かに、例えば普段から互いにマブと呼び合うハーツラビュルの二人にユウが己が胸を触らせているかもしれないと想像するだけで相手をイソギンチャクに変えてしまいたくなる。
しかし文化故に行為を咎める事も止める事も出来ず、けれど文句の一つや二つは言いたくてイデアに話を振ったのだ。
「ちょ、ちょちょちょっと待ってよアズール氏、一体何の話?!」
突然振られた話題にイデアは見てわかるほどに挙動をおかしくさせた。
別にイデアは胸という単語に恥ずかしがる程に初心ではないし、相手が同好の士であれば公共の場では憚れる様な際どい話題だって行う。
しかし話題を振ってきた主がアズールとあればそうもいかないし、イデアのリア充センサーがけたたましく警報を上げていた。
「ですから」
要領を掴めないイデアにアズールは他の者には聞こえないよう小声で話す。
「疲れた相手に胸を揉ませる陸の文化ですよ」
「はあ?」
そこまで言っても疑問形もままのイデアにアズールは先日、起こった事を話した。
「あーそれで先程、イデア先輩から苦情のメッセージが来たんですね」
アズールがオンボロ寮に来る少し前、ユウはイデアからメッセージを受け取っていた。
内容はと言うと
『君達のプレイに僕を巻き込まないでくれ』
と、文面に絵文字もなければ何時ものふざけた調子もなく、明らかにイデアが本気で怒っているのが分かるものであった。
その時は一体何の事か分からなかったユウであるがアズールの訪問を受けて今、漸く理解に至る。
あのメッセージにはリア充爆発しろというイデアの強い念が込められていたのだ。
「私とアズール先輩の秘め事が他の人に知れちゃったなんて恥ずかしい」
両手で顔を隠してしおらしく振る舞って見せるユウであるがアズールに効果はない。
「そんな雑な演技で僕は騙されませんよ」
「この前はあっさり騙されてくれたのに」
厳しい顔付きから表情を変えぬアズールに対してユウは思わず小さく呟く。
「何か言いましたか?」
きらりと眼鏡を反射させたアズールがユウに詰め寄る。
「何もございません!」
アズールの問いに慌ててそう返事したユウであるが不思議であった。
確かにユウはアズールに嘘の情報を伝え騙した。
それによりアズールはイデアを相手に恥を掻いた訳ではあるが、アズールが今の様に苛つきを顕にするのは珍しく思えた。
何時もの彼ならばこちらに気付かれぬよう、やられた事の何倍にも返して来そうなものであるのに。
それに始めこそはどれだけ自分が恥ずかしい思いをしたか語っていたアズールであるがいつの間にかこの様な事は何度もしているのか等と話は尋問めいたものに代わりつつあった。
不思議に思ったユウの脳内に一つの考えが過ぎる。
「もしかして私が他の人にも同じ様な事をしてるんじゃないかと思って怒ってます?」
「・・・・・・」
ユウの問いに対してアズールからの返事はなく、それどころか顔を逸らされた。
それもその筈、ユウの予想は見事的中していた。
「流石におっぱいは好きな人以外には触らせませんよ?」
「なっ?!」
ユウの明け透けな言葉に再び視線を合わせたアズール。
そして時間差でユウの言葉の意味を理解したアズールは見事な茹で蛸となってその場に昏倒した。
「先日の責任を取らせて下さい」
後日、再びユウの元にやって来たアズールはオンボロ寮に入るなり床へ片膝をつくと指輪の収まった箱を差し出し、この間の責任を取るべく婚約したいと言い出した。
突然の訪問からのこれまた突然のプロポーズを前にユウは真面目な人だなぁと真剣な面差しのアズールを眺めて思った。
そうは思いつつそんな所も好きだなぁとプロポーズを喜んで受けるユウ。
指輪と共にお茶やお菓子をアズールが持参した為、そのまま急遽、二人だけのお茶会が催される事となった。
何処から聞いたのかユウの世界の文化に則ってアズールの給料三か月分だという左薬指の指輪を眺めながらユウはふと思い、呟く。
「どうしましょう先輩」
「何がです」
「この先、子供が産まれて、その子供に私達の馴れ初めを聞かれたらどうしましょう?やはり正直に私がアズール先輩におっぱいを揉ませたからと答えるべきなのでしょうか」
とユウが何気なく尋ねた所、唐突に振られた子供の話題にアズールは含んでいたお茶を噴き出した。
先程、プロポーズをしたばかりだというのにもう子供の話題をするユウに驚きを隠せないアズール。
そして子供、つまりユウが何はそういう気でいる事に気付いたアズールは顔を真っ赤にして、茹で過ぎた蛸の如く椅子から床へと崩れ落ち、先日の再演よろしくそのまま昏倒した。