マグル生まれの魔法使い
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ホグワーツに入学して数日サフィニアは学校生活に大変満足していた。
魔法の授業は初めての事ばかりであるが読書も兼ねて夏休み中に教科書を読み込んでいたので置いてかれる事もなく先日の変身術の授業ではクラスで二番目に早くマッチ棒を針に変えることが出来、一番目の生徒と共に寮への加点を貰えた。
天文学では星空の下、星の観察を行い授業ではあるがちょっとしたキャンプの様だと楽しんだ。
魔法史も呪文学もサフィニアには知らない事ばかりで興味深く、熱心にノートをとった。
授業も順調であるが何よりサフィニアがホグワーツを楽しめるのは図書館の存在が大きい。
早朝、授業と授業の合間、夕食の前後といつでも何処でも暇さえあれば階段を少し登って図書館に行ける環境にサフィニアは充足を覚えた。
ホグワーツに入学が決まった当初は全寮制と聞き四六時中他人と過ごす寮生活を嫌がったサフィニアであるが今はこの暇さえあれば図書館に行ける環境に感謝している。
ハリーからはあまりの図書館通いを中心とした生活に
「大丈夫?ちゃんと友達付き合いしてる?」
と心配されたがサフィニアには図書館で新しい友達が出来た。
列車でも一度見かけた女の子ハーマイオニー・グレンジャーである。
声をかけたのは一体どちらからだったか、よく図書館で出会う事が多かった二人は一度話すと気が合い意気投合していた。
寮が違う為授業の進みが早い方はその日の授業で何処を習ったか教え合い互いの予習の助けになったり、約束をして放課後一緒にその日の宿題をしたりと主に交流が勉強絡みであるが本人達は大変満足している。
その日もサフィニアは魔法史で出されたレポートを仕上げる為に図書館で参考になる文献を探していた。
入学式翌日の朝に魔法史の棚を一通り見ていた為いくつかある棚から何冊か参考になる本を抜き取る。
声をかけられた気がしたサフィニアは辺りを見渡すと右手を掲げたドラコの姿。
満面の笑みを浮かべて彼の名前を呼ぼうとするがそれは彼の手に塞がれて叶わない。
「声が大きいとマダム・ピンスに叱られる」
声にならない音で何をするのか訴えればドラコは理解出来たらしく答えてくれた。
ドラコの言葉で図書館に初めて来た時の事を思い出したサフィニアは口を塞ぐドラコの手を下ろさせて小声で喋る。
「それでドラコどうしたの」
「君がその本を手に取るのが見えてね。魔法史のレポートだろう?一緒にしないか」
宿題を一緒にするお誘いにサフィニアは喜んで応えるがまた口を塞がれる。
「だから声が大きい」
剣突なドラコにサフィニアは苦笑いを浮かべて謝った。
本を運ぶのを手伝ってくれるというドラコに甘えてサフィニアは既に彼の腕にあった本の上にもう二冊重ねる。
既に持っていた本が厚く重かっただけにドラコは新たな加重に呻き声を上げた。
半分持つと言うサフィニアに対しドラコは自分から本を持つと言った手前自分が運ぶと譲らない。
積み上がった本で視界が塞がれたドラコを荷物を置いた席へと誘導する。
「しかしあのレポートにこれだけの本は必要なのか」
「本当は一冊で十分なんだけど友達と今どれだけ密のあるレポートを書くか凝ってて」
「友達?」
「そう!グリフィンドールの子でね。すっごく頭の良い子なの」
グリフィンドールと聞いてドラコのテンションが少し下がったのをサフィニアは察した。
ホグワーツでの生活に大変満足のサフィニアであるが不満な事もある。
事ある事に寮同士の対立が多い事。
寮対抗杯や冬から始まる寮対抗のクィディッチ杯がある為少々の対立はサフィニアも分からなくもない。
だが新入生であるサフィニアから見てもグリフィンドールとスリザリンの仲の悪さは酷いものだった。
入学してからこの数日何度廊下でグリフィンドール生とスリザリン生の揉め事を見たか、サフィニアは一日に3度目の喧嘩を見た辺りで数えるのを止めた。
そんな上級生達の険悪な雰囲気に同級生達も感化されつつあるらしく、昨日はドラコとサフィニア、ロンとハリーがばったり廊下であった際は始めの和やかな雰囲気から一変してドラコとロンが口論を始めて何とかハリーと仲裁して宥めるという大変疲れる目に遭ったばかりである。
「グリフィンドールの奴がいるのなら僕は遠慮しておく」
「ドラコそんな事言わないでよ」
「また今度一緒に勉強をしよう」
本を机に置いたドラコはサフィニアを見て申し訳なさそうな顔をした。
そんな顔をしてもドラコは意志を変えることはなく去って行く。
どうしたものかと溜息を吐くサフィニアの元に控えめな足音が近づいてくる。
「ごめんなさいサフィニア。フリットウィック先生に質問をしていて・・・あら、どうしたの」
ドラコと入れ替わる様に息を切らしたハーマイオニーは立ち尽くしたサフィニアを見てどうしたのか尋ねた。
「ううん。何でもないのハーマイオニー。早くレポートに取り掛かりましょう」
涎を誘う夕食の香りが四階の図書館に迄届いて来た頃二人のレポートは完成した。
自画自賛であるがいくつもの参考文献から書き上げたレポートは羊皮紙数枚に及ぶ大作で隣に座るハーマイオニーも自身のレポートの出来に満足気であった。
「貴女、また今日も夕食をグリフィンドールの席で食べるつもり?」
「ハリーが誘ってくれたらね」
ホグワーツの生徒達にはグリフィンドールの生徒達に混じってハッフルパフの生徒が一人食事を行う光景は見慣れつつある。
朝食をグリフィンドールの席で食べて以降、ハリーは約束をした訳でも無いのに食事の度に自身の隣を開けて待っていてくれていた。
そんなハリーにサフィニアは断る理由も無いので招かれるがまま毎食ハリーの隣に座っている。
「そうだ今日の夕食はハーマイオニーも一緒に食べましょうよ」
「素敵なお誘いだけど遠慮しておくわ」
明日迄にこの本を読み終わりたいのだと古めかしい大きな本を掲げたハーマイオニーは肩を竦めてサフィニアの誘いを断った。
もうすぐ夕食の時間の為、二人は荷物を慌てて纏めた。
インク瓶と羽ペンを鞄の底へ納め、丸めた羊皮紙をその上に重ねる。
本は元の場所に片付けて二人は並んで図書館を出た。
ハーマイオニーから明日の時間割を聞かれたサフィニアは楽しみにしていた魔法薬学の授業が明日初めてあるのだと話せば彼女は微笑みを浮かべ羨ましいとも言った。
「グリフィンドールは金曜日よ。しかもスリザリンと合同で嫌になっちゃう」
「ハーマイオニーはスリザリンと何かあったの?」
「直接は無いけどあの人達私や他のマグル出身の子達を見てひそひそと話すの」
同じマグル出身のサフィニアにハーマイオニーは似た事は無いかと尋ねて来るのでサフィニアは首を傾げて記憶を漁る。
合同授業はレイブンクローとばかりでスリザリンとの接点は廊下と食事で利用する大広間のみ。
ならその何方かでそんな事はあったのかと記憶を篩にかけるがこれとサフィニアは思い当たる事が無かった。
そもそも、
「私、ハーマイオニーとこうしている時以外ずっと本を読んでいるから何か言われていても気付いて無いのかもしれないわ」
と言った通り授業の移動も一人で図書館への行き帰りもサフィニアは本を読み耽っている。
すれ違う上級生や教師達に注意されるも本に夢中のサフィニアは生返事ばかりで一度マグゴナガルに首根っこを掴まれ歩き読書を注意されもしたがそれでも改善される事は無かった。
「私が言うのもなんだけど本は逃げないのだからもっとゆったりした場所で読んだらどうかしら?」
「頭では分かっているんだけど本を開くとどうしてもね」
やめられない止まらない恐ろしい魔力を本は持っているのだとサフィニアは真剣な顔で語った。
大広間に入るなりハーマイオニー先にグリフィンドールの空いた席へと着いてしまい入口に立ったサフィニアはハリーの姿を探す。
するといつもの様に生徒が固まって集まるテーブルから細い腕が上がるのでそこへ目掛けて走った。
グリフィンドール生は順応性が高いのかまるで自寮の生徒でも相手するかの様に側を通るサフィニアに声をかけてくれる。
ハリーの側に着いたサフィニアは相変わらず空けてある席に腰を下ろした。
席にはハリーの他にロン、二人のルームメイトであるシェーマス、ディーン、ネビルもいる。
挨拶もそこそこに律儀にサフィニアが来るのを待っていたハリーの取り皿を引き寄せてローストポテトにポークソテー、サラダを少しずつ盛りつける。
「サフィニアは相変わらず図書館に行ってたんだね」
ハリーは自分とサフィニア間に置かれた本が昼間と違っているのに気付いて尋ねた。
「そう、魔法史の課題が出てたからそれを片付ける為にね」
課題と聞いてハリーの向かいに座ったロンはシェパードパイに伸ばした手を止めて顔を顰める。
その顔は無言ながら饒舌で食事時にそんな話は止めてくれと言いたげだった。
まだ魔法史の課題に手を付けていないと言うハリーにサフィニアはならこの後図書館に行こうと誘う。
その誘いにハリーは驚くがサフィニアは「図書館は何度言っても楽しい所だから、出来るものなら住みたい」とまで言い、ハリーはそういえば彼女がこういう人間だという事を思い出して遠くを見つめ、ロンは信じられないものでも見るような目でサフィニアを見つめていた。
ロンの隣で食事をしていたネビルはおずおずと手を挙げる。
「僕も付いて行っても良いかな?まだ終わっていないんだその課題」
もちろん!答えればネビルは嬉しそうに頬を赤らめ微笑んだ。
サフィニアは食事を進めつつ最早日課となりつつある一日の出来事をハリーへと報告した。
と、言っても一日中授業があり、自由時間は夕食後なのでその日あった授業の事、誰が呪文学が得意そうだの彼が大事な薬草を雑草と間違えて引き抜いてしまっただの何でもない話をする。
それをハリーが聞きつつ偶に自分達の方で起こった事を話す。
「そういえば今日、またシェーマスが爆発を起こしたんだ」
「その話は止してくれよハリー」
思い出したと言わんばかりに話出したハリーにシェーマスは食べかけのチキンを皿に落とし顔を歪めた。
「シェーマス貴方、昨日もゴブレットに呪文を唱えて爆発させていなかった?」
サフィニアは驚愕の表情を浮かべる。
昨日もその前もシェーマスは何かしら爆発させているのだ。
最早これは一種の才能だと頷いたのはディーンである。
「マグゴナガル先生も感心してたぜ」
「貴方の手にかかれば何でもないものまで爆発するのですねって」
フォークを片手にロンはマグゴナガルのマネをして彼女が授業中に言ったのだろう言葉を再現したのだろうが正直あまりそれは似ていなかった。
ネビルもそう思っていたのかサフィニアと目が合うと何とも言えない顔でお互いに笑い合う。
「マグゴナガル先生もああ言ってたしいっそもう爆発を極めるとかどうかな」
「他人事だと思ってハリー」
「だったらこの呪文ね」
サフィニアは楽しそうに読みかけの呪文集を開く。
それをハリーも覗き込みこの呪文じゃ威力が弱い、これでは爆風で対象物以外の被害が心配だとサフィニアと討論を始める。
決してシェーマスは乗り気になっていないのに爆発させるなら校外にある橋ぐらい爆発出来ないと等と物騒な規模を目標立てるハリーとサフィニアにシェーマスは呻いた。
「誰かこの二人を止めてくれ」
翌日、誰よりも早く魔法薬学の教室に着いたサフィニアは迷う事なく教卓に一番近い席へと着席した。
夏休み中に何度も読んだ教科書を開いて今日行うであろう薬の工程を頭に反復させる。
そうしているうちに静かだった教室が微かに賑わい出した。
共に行うレイブンクローの生徒とそれに少し遅れてハッフルパフ生徒が教室へと入って来たのだ。
何時もなら入れ替わりで教室に入るなり前の席から埋めて行くレイブンクロー生の多くが何故か今日は後方の席を陣取っており出遅れたハッフルパフ生達も我先にと出来るだけ教卓から遠い席を取り合っていた。
席取り合戦に負けて溜息を吐きながら近くの席に座ったハッフルパフ生、エロイーズ・ミジョンに普段と様子の違うレイブンクロー生についてサフィニアは話しかける。
「レイブンクローの皆はどうしたのかしら何時もなら誰よりも早く来て最前席を取る彼なんて今日は一番後ろの席よ」
明日の天気は曇り後槍かしらというサフィニアに対しエロイーズはレイブンクロー生の気持ちが解るのか寧ろサフィニアの反応が信じられないという様子で言葉を返す。
「そりゃあ貴女、これから魔法薬学の授業よ?いくら勉強好きなレイブンクローも無用な減点は避けたいんでしょう」
「無用な減点・・・?」
一体何の事か分からず頭を傾げるサフィニアにエロイーズは信じられないという顔をした。
そこへサフィニアの後ろに座っていたザカリアス・スミスが話に割り込む。
先輩達曰く、スネイプ教授は自寮贔屓で有名で少しでも気を抜くと減点、減点、減点の嵐なのだと言う。
ザカリアスの話を聞いてもサフィニアは「そうなんだ」というだけで様子は変わらず、そんなサフィニアを見てザカリアスは態とらしく溜息を吐いた。
「ダーズリー、君は予習復習ばかりで世間に疎すぎるんじゃないか?もっと周りの話や噂にも興味を持った方が良い」
諭すというより嫌味に近いザカリアス言葉にサフィニアと一緒に聞いていたエロイーズは顔を顰めた。
そして視線を彼より少し上に上げて「あ」と声を漏らすがその声はサフィニアに届いていても彼には届かない。
エロイーズの視線と声に気付いたサフィニアは彼女と同じ高さまで視線を上げてザカリアスの少し後ろで腕を組んだスネイプが彼を見ているのに気付く。
ザカリアスは自身の背後に立つスネイプの気配に気付いていないのかその口から出るご高説は止まる気配が無い。
何とかザカリアスにスネイプの事を気付いてもらおうとサフィニアは口を開きかけるがエロイーズにローブの端を引かれて止められた。
「まあ、僕程になれば予習なんてこう教科書を一回、パラパラと見るぐらいで十分出来るけど」
「ほう、それでは今から我輩が出す問いに答えて貰おうかミスタースミス」
頬杖をつきながら教科書をぞんざいに捲っていたザカリアスは背後からの声に勢い良く振り向き顔を青く染めた。
「アスフォデルの球根の粉末にニガヨモギを煎じたものを加えると何になるか?」
「アスフォ、え??」
「では、ベゾアール石を見つけて来いと言われたら何処を探す」
「何処って石だから鉱山とか」
「違う。流石にこれは分かるだろう。モンクスフードとウルフスベーンの違いは何だね?」
怒涛のスネイプの問いに答えの分からないザカリアスは暫く彷徨っていた視線を次第に床へと落としていく。
先程迄の高慢な物言いをしていた彼の姿は鳴りを潜め、彼へ荒い鼻息と共に一瞥をくれたスネイプは今度は視線をサフィニアへと向けた。
ダイアゴン横丁にいた時と同じくフルネームで呼ばれたサフィニアは思わず上官に声をかけられた兵士宛らに立ち上がって返事をする。
「質問はミスタースミスにしたのと同じだ。解答を聞かせてもらおう」
気付けば俯いたザカリアス以外の生徒が皆サフィニアを注視していた。
集まった皆の視線にサフィニアは少しの居心地の悪さを感じながらも先程、スネイプがザカリアスにしていた質問を思い出す。
「アスフォデルとニガヨモギを合わせるととても強力な眠り薬、『生ける屍の水薬』が出来る筈です」
サフィニアはちらりとスネイプを見た。
ザカリアスの時の様に誤りだと言わない事から自身の解答が間違っていない事から小さく安堵の息を吐く。
皆の視線が耐えきれずもう座ってもいいかとスネイプの顔色を伺うが彼は着席を許すどころか残りの問いの答えを待っている様で彼の暗い瞳がサフィニアの解答を静かにだけれど確かに急かしていた。
「多くの薬の解毒剤になるベゾアール石は山羊の胃から取り出します。
モンクスフードとウルフスベーンは同じ植物で別名はアコナイト、とりかぶとの事です」
頭の中から呼び出せるだけの知識を集め、一気に話したサフィニアはそのまま着席した。
「サフィニア・ダーズリーはクラスに来る前に教科書を読んだのが功を奏した様だか諸君はどうかね。我輩の先程問いに一つでも答えられた者は?分からないのなら何故今のをノートに書きとらない」
呆れたスネイプの声色に一瞬だけ間が空き、そしてクラス中から羽ペンの音が聞こえる。
エロイーズはスネイプの目を盗み小声で全問答えたサフィニアを称賛した。
「凄いわサフィニア!私なんか一つも分からなかった」
「あんなのマグレだろ」
又しても会話に割り込んで来たザカリアスは一応、羽ペンを手にはしていたが手元の羊皮紙には何も書かれていない。
そんな彼にエロイーズは呆れたと言わんばかりに早々に会話を締切るがそれでもサフィニアへの突っかかりを止めないザカリアス。
既に授業は始まり教師であるスネイプもいる。
ヒートアップが止まらないザカリアスを宥め様とサフィニアが口を開きかけた所でスネイプの地を這う様な低い声がそれを遮る。
「何を騒いでいるスミス。もう授業は始まっているのだぞハッフルパフ一点減点」
流れる様な減点に教室は固まった。
入学から一週間も経っていない彼等は慣れない初めての環境も相待って大人しく、今日まで減点という事をされた事が無かった。
それが今、起こった。
スネイプに「ハッフルパフ一点減点」と言われただけで実感は今一であるが大広間にある砂時計の様な飾りはほんの少し、肉眼で確認出来るか出来ないか分からない位に黄色い砂を減らしているのだろう。
さて、不名誉なハッフルパフ1年生で減点第一号となったザカリアスはそこで大人しくしておけばいいのであるが先程のスネイプの問いに答えられず同寮生どころか他寮のレイブンクロー生もいる前で赤っ恥をかかされた事もありザカリアスはスネイプに恨みの様な感情を抱いていた。
しかしスネイプも容赦は無くザカリアスの様子から反省が足りない事を理由にもう一点減点を言い渡す。
暫く両者の睨み合い様なものが続いたがこれ以上自寮の減点は避けたいと思ったザカリアスの友人達が彼を宥め、スネイプから隠した事で漸く魔法薬の授業は始まった。