第1話-出会い-
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ざわついていたクラスは私がドアを開けたことによって、ピタリと止まった
「優佳!大丈夫なのか!?」
離れた席からエレンとミカサが駆け寄ってきてくれる
「う、うん……。立ちくらみがしちゃって」
「なんでもなくてよかったよ。心配したんだぞ」
「ごめんね」
クラスの人達は、立ちくらみだって、大丈夫そうでよかったねと各々で話している
心配させちゃったな、そう思いながら
自分の席に座わろうとすると
「優佳、無理してない?大丈夫?」
とアルミンの大きな瞳がゆらゆらと動いていた
「………うん、ごめんね。アルミンが隣に居てくれて助かったよ」
席につき、アルミンの方に体を向ける
「朝からいろんなことを話したし、無理させちゃったかなって………」
「ううん、アルミンのせいじゃないよ」
「…………それならよかった」
アルミンは嬉しそうに笑ってくれた
「…………ねぇ、アルミン」
「ん?どうしたの?」
「…………リヴァイ先生ってさ」
私がそこまで言うとガラッと大きな音を立ててリヴァイ先生が入ってきた
しんと静まり返ったクラスメイトたちは一斉に先生の方を見た
私も自分の体を直し、先生に目を向けた
あの後先生は
「1度職員室に寄る。お前は先に教室に入ってろ」
とそれだけ言って去ってしまった
わざわざ私を教室まで送り届けた後で、だ
その後ろ姿に目を細め、私は教室に入ったのだった
「………一つ言っておく。俺は担任なんてガラじゃねぇ。元々は別の奴が担任になる予定だったが、訳あってこのクラスを持つことになった。担当は数学だ。赤点なんて取ってみろ。どうなるかわかってるな」
教卓に立つ先生は一瞬でクラスメイトを支配した
「…………そんな怯えた顔をするな。ただの補講だ」
冗談で言ったつもりだったんだろうか、少しもそうは聞こえなかった
「………明日から通常授業が始まる。一限目はこのクラスの役割を決める時間を設ける。やりてぇ奴は考えておけ。これで解散とする」
先生は黒表紙をパタンと閉じると私の方を見た
「高橋はこのまま俺についてこい」
「は、はい!」
たまたま大きく返事をしてしまった。先生は口角を上げ、先に教室を出た
「エレン達と待ってるから」
トントンと叩かれた肩に気づき振り返ると
アルミンはそう言ってくれた
「あ………うん、ありがとう」
私は足早に先生の元に着いて行った
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