第3話-意識-
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「アルミン、大丈夫?」
目的地に着き、バスから降りるとアルミンが周りを見渡していた
「あ!うん!だいぶよくなったよ!やっぱり締め切ってたのが行けなかったみたい」
「そっか!よかった………」
「………… 優佳には助けられてばっかりだ。ありがとう」
「ん?助けたっけ?」
「うん。前世から優佳は僕の事だけじゃなくて色んな人を助けてたんだ。変わらないね」
へへっと笑うアルミンに対し、こんな弟が居たら最高だろうなぁなんて考えていた
「アルミン!大丈夫なのか!」
「エレン、ミカサ!ありがとう!大丈夫だよ!」
「大丈夫ならいいけど、あんま無理すんなよ?」
「うん!」
「ところで…………」
エレンは向けていた視線を私に向け、ニヤニヤとしている
「な、なに………」
「お前、先生の肩なんか借りて………、幸せそ!んー!!」
エレンの口を手で塞いだのは言わずもがなミカサだった
「エレン、声が大きい。聞かれたらどうするの」
「ぷはっ!だ、大丈夫だろ!」
「エレンは乙女心を甘く見ている」
「なっ、お前が乙女心を語るとはな!」
「エレンより分かってる」
「こんの…………」
「まぁまぁ!2人とも!先生のとこに行こ!遅れちゃうよ!」
歩き出した3人についていき、今度はミカサの隣に並ぶ
「ありがとう」
「…………話を聞かれて困るようなことをしたのはエレン。私はそれを阻止したまで」
「それでも嬉しかったよ!ありがとう」
「…………べつに」
ミカサは恥ずかしそうに顔を隠した
こんなに可愛い子をエレンは放っておくのかと、呆れたもんだった
たどり着いた広場では、着いた人から先生を先頭に2列で並んでいた
私達もそれに続こうと足早に列に並んだ
「全員座れ」
リヴァイ先生はクラスメイトが全員揃ったのを確認すると
そう指示を促し、私たちはそれに従った
「皆、おはよう。今日は天気に恵まれたな」
全クラスがその場に座るとエルヴィン先生の話が始まった
「高校生になって初めての校外学習だが、くれぐれも無理はせず、水分補給をこまめに取るように。具合が悪くなった場合は直ちに周囲にいる先生に報告すること。では、楽しんでくれ」
エルヴィン先生の話が終わると、拍手が送られリヴァイ先生は振り返った
「アルレルト、高橋、来い。他のやつはその場で待機だ」
先生に呼ばれるがまま、私とアルミンは先生に近づいた
「アルレルト、具合はどうだ」
「は、はい!もう良くなりました。ありがとうございます」
「ならいい。今日は思ってたよりも気温が高い。くれぐれも無理するな」
「はい」
アルミンが返事をすると
「オイ、返事は」
と、私にも向けて言っていたのかとそこで気がついた
「あっ!はい!」
「よし、戻れ」
軍隊みたいなんて笑いながら私たちは元の場所に戻った
「10分後にスタートだ。全員、一位を目指す気持ちで挑め」
先生の言葉に、クラスメイトがキョトンとしていると
「…………なんだ、楽しみにしていたのは俺だけか」
と悲しそうにリヴァイ先生が言うもんだから
「そんなことないですよー!」
と、伝えてあげた
「エレンなんかなかなか寝れなかったって、アルミンは今朝早く起きちゃったって!」
私がそう言うと、アルミンとエレンにちょっと!とつっこまれてしまったが
クラスメイトと、先生が笑ってくれてとっても安心した
「よし!絶対一位とるかんな!」
「おー!」
エレンの言葉にクラスメイトは初めての団結力を見せつけ、ハイキングの時間は刻一刻とせまっていた
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