第3話-意識-
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「…………本心じゃない」
"え?"
「あなたのその、思いは本心じゃないはず。本当のことを言って」
"…………本当だよ。私は嘘なんかつかない"
「確かに、あなたは嘘をつかない。でも、いいの?このままで。私たちは明日生きてるかさえわからない」
"…………だから、言えないんじゃない"
「だから言うの、明日生きていけるかわからないから言うの」
"私が死んだ後、きっとあの人は考えてしまう。それが嫌なの"
「あなたは、そんなに、弱い人を好きになったの?違うでしょ?私たちが死んだら確かに、考えてしまうかも、しれない。けど、それで自分を追い詰める様なこと、しないって、あなたが1番よく分かってるはず」
"……………いいのかな、伝えても"
「見てて、まどろっこしい。さっさとくっついて」
"その言葉、そのまま返すよ"
「ねぇ、あなたはこの先どうするの?」
"そうだなぁ…………。私は"
応援してる
「オイ、起きろ」
目が覚めると、低い声が私の耳を占領した
あれ、私、寝ちゃってたのか…………
今の夢は…………ミカサ?
あの人って誰だろう………、
なんでミカサと……………
「オイ、いつまでそうしてるつもりだ」
目を擦ってから気がついた、私は先生の肩を借りて寝ていたのだ
「ごっ、ごめんなさい!」
ガヤガヤとまだ騒がしい車内の声はすぐに私の耳に届き始めた
「…………いい、謝るな。もう直着く」
今度はいたたまれなくなっても、逃げ場なんてない
「…………夢でも見たか」
「え………?あ、はい………」
「寝言を言っていた」
「ええ!?嘘ぉ!?」
「……………本当だ」
「ち、ちなみになんて言ってました!?」
「…………聞き取れはしなかったが、笑っていた」
「す、すみません!」
「いい夢でも見てたんだろ、幸せそうだった」
私を見て微笑む先生にドクンと心臓が打つのがわかった
ミカサと誰かの話をしていた夢に違和感を覚えながらも私は深く座り直した
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