第1話-出会い-
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「そうか………じゃあ完全に記憶があるってわけじゃねぇんだな」
私たちはその後学校へ入り、人気のない廊下で時間まで話をしていた
アルミンから前世の記憶の話をされとにかく驚いた
私は前世で壁に囲まれた所で暮らしていたということ
エレン、ミカサ、アルミンは同じ場所で育ち、私と初めて会ったのは訓練兵団に入団した時だったということ
その後調査兵団という組織に入り巨人と戦っていたということ
そして、巨人との戦いで多くの仲間たちが死んでしまったということ
そのどれを聞いてもピンとは来なかった
ただ私の中でこの3人と過ごしていたという記憶だけは深く残っている
時に笑い、時に泣き、時に挫けた記憶が3人と会ったことで、鮮明に思い出した
でも、自分がどうやって前世を過ごしてきたかは全く思い出せない
ただただ、エレンたちと過ごした一部分の記憶だけが、私の脳に焼き付いた
その後、私が3人のことは夢で見たことがあるだけ
そう伝えると
エレンは完全に記憶があるってわけじゃねぇんだな俯いた
その言葉に私は頭を下げた
「ど、どうしたんだよ」
「3人はそんな辛い記憶を持ったまま、この世に生まれてきて………、苦しんだこともあると思う。なのに私は………」
エレンの言葉にそう返すと、エレンは笑っていて
ミカサもアルミンも微笑んでいた
「お前って昔っからそうな!誰かの為に、誰かの気持ち1番寄り添える奴だったよな。今でもそれは変わんねぇんだな」
「エレン………」
3人が知ってる前世の私はどんな人物だったのか
どんな人生を歩んできたのか
たまに見る夢がどの場面なのか、ちゃんと知りたい
口を開こうとするとチャイムが鳴った
アルミンが急がなきゃと慌てている
「入学式が終わったら4人でどっか行かねぇか?お前ともっと話したいんだ」
エレンの優しい笑顔に私は静かに頷いた
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